霊感がある…という知人、Fさんに
「こうなった理由、あなた自身、わかってますよね。」
と、言われてしまったY子。
そして、
「このままだと、最悪の展開も…」
…と。
焦った。
「Y子自身、何かしら原因がわかってるの?」
食事も取れずにポロポロと涙を流すY子に、ストレートに聞いてみた。
「………。」
泣いてるせいもあって、Y子は何も言わない。
「私が知らないことがあるのね。」
Y子はタオルに顔を埋めて泣いている。
「最悪の展開…って、コワイんだけど…。」
空いていたお店も、他のお客さんが入ってきたので、タオルに顔を埋めて泣いているY子をジロジロと見られている。
居心地が悪くなって、店を出た。
Y子は、目を真っ赤に泣き腫らして、うつむき加減に歩いている。
彼女のマンションの前まで送ると、
「大丈夫?」
と、聞いたが、静かに頷いただけだった。
「今日は、私、帰るけど…。」
Y子は、不安そうに頷いたが、これ以上、自分の過去に触れられたくないのか、『ありがとう…』と、消え入りそうな声でつぶやくと、マンションに入って行った。
結局Y子は、何も話してくれなかった。
何があったんだろう…。
しかし、なんだかとても深い闇を抱えてそうで、私自身、これ以上彼女のプライベートに踏み込めそうもない…。