2017.2.9にアップした「象鼻山~南宮大社の縦走」のブログではGPS専用機とスマホ(ソフトはジオグラフィカ)とでは両者に有意な差異はないと書いた。
今回は美濃加茂市の「高木山~山之上富士山周回」山行時(山行記録は2017.2.22にアップ)に両機種でトラックを記録したので再度、両者の比較を行った。
1.実測データを示す。
(1) GPS専用機の場合:
(2) スマホの場合:
(3) 両トラックを重ね合わせた場合:
所々でトラックが二重線になっているが、この部分に差異が生じた事を示している。
2.差異の考察:
(1),(2)のトラック図は一見した所、差異は明確でないが、(3)両トラックを重ね合わせてみると時々、約20m位の差が生じているのが分かる。
また、(2)図では一部で登山道から外れていたり、富士山の登降でトラックがずれていることから、誤差の源はスマホのトラックにあるのが分かる。
3.結論:
以上の考察からGPS専用機の方がスマホよりも忠実度が高いと言える。
その要因として、次の2点が考えられるので、次回の山行時にどちらが主原因か明確にしたい。
(1)両者の携帯位置が違っているので、それに伴う内蔵GPS受信機の感度差
実際にはGPSはベストの胸ポケットに、スマホはベストのサイドポケットに携帯した。
(2)内蔵しているGPS受信機そのものの感度差
ということで、『機種によっては専用機と遜色ないが、機種によっては落ちる』が正しい表現となります。
どっちにしろ登山に使うには十分ですけどね。
あと、地形図の登山道は実際の登山道と一致しないことがよくあります。ズレてる場所もありますから『ログと登山道かズレている=低精度』とは言えません。精度を見るには、地図の登山道の正確さも見極める必要があります。