G.G.の徒然山遊録

岐阜各務原市周辺の低山の山行記録、折々の雑感、書評などの雑文を記し、山に関する情報を提供します。

モミジアオイ(紅葉葵)~名は和風、姿は洋風

2016-09-17 | エッセイ

  我が家の庭の片隅に径15cm位の真っ赤な大輪の花が咲いているのに気付き家内に花の名を聞いたら「モミジアオイ」と言うそうである。名前は和風であるが、容姿はどう見ても洋風である。
「名は体を表す」というが、この花の場合は真逆なのが面白い。
   アオイというと高齢者の私が先ず思い浮かべるのは徳川家の家紋でお馴染みのフタバアオイやカンアオイであり、何れも花と言うには余りにも地味である。
一方、モミジアオイは北米原産の一日花でムクゲ、フヨウ、ハイビスカスの仲間であり、皆大輪で派手な花を咲かせ、フタバアオイやカンアオイとは全く別種であるそうである。
   モミジアオイは一見すると、派手であるが花弁はシンプルで愛らしく親しみやすく、花言葉も「温和」、「優しさ」などであるのが頷けよう。                                                                   [モミジアオイ]

                                       [フタバアオイ]                          [カンアオイ]

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

安全山行のための気象情報の活用例

2016-09-07 | 登山関連情報

1.はじめに:
私達の登山サークルでは、山行日は土曜、日曜、及び月曜日の内で、天気の良い日を選んでいます。
この際、悩ましいのは、天気予報を見て山行日を決定するプロセスです。
安全サイドを過度に重視すれば山行日が中々、決まらず苛々し、又、夜半は雨天でも間もなく天気は回復するとの予報を信じ現地に行った所、予想通りの時間に回復せず登山を中止し時間と費用をロスする時もあります。
多くの山行リーダーも同じような事態に直面していることと思います。
かような苛々や、ロスを改善するために、天気予報以外の、気象衛星、レーダーなどの観測データとそれらをスーパーコンピューターで処理した気象情報の積極的な活用が考えられます。
天気図、雨雲の状況、及び高度毎の風速の現況と今後の予測データの観察により、“より安全な山行”が担保できると考え、以下に具体的な活用例を記します。 

2.計画段階と山行当日に於ける気象情報:
信頼度の高い気象予測は2日間位であるようである。従って、山行段階により活用する気象情報は異なってくる。 

2-1.山行の2日前まで
目的地域、山塊の週間天気予報[“てんきとくらす”http://tenkura.n-kishou.co.jp/tk/kanko/kasel.html?ba=tk&type=15、及び日本気象協会tenki.jpの“10日間天気(詳細)”(www.tenki.jp)]と天気図に目を通し大凡の候補日を選定する。

2-2.山行2日前の夜:
(注)山行実施の約36時間前
天気図(予測)雨雲・雨量(長期予測)で明日、明後日の予測データを確認し、山行実施日を決定し、サークルのメンバーに連絡する。

2-3.山行前日の夜:
(注)山行実施の約12時間前
天気図(予測)雨雲・雨量(長期予測)、及び高度毎の風速(予測)で明日の予測データを確認し、要すれば山行実施日を変更し、メンバーに連絡する。

2-4.山行当日:
天気図気象レーダーによる雨雲(実況と短時間予測)、及び高度毎の風速で当日の予測データを確認し、山行実施が不適切な場合は、参集したメンバーに山行日変更を伝える。
 なお、山行時に天候が不安定な場合はスマホを持参し雨雲の様子をチェックするのが望ましい。 

3.使用する気象情報例:
2章で使用した天気図、雨雲・雲量、気象レーダーによる雨雲、及び高度毎の風速などの情報の概要を以下に示す。
なお、ここで紹介した情報源は筆者がnet.で調査し、実用的であると判断したもので、将来、更に良い情報源が見出された時には更新する所存です。 

3-1. 天気図(実況と予測):
低気圧、高気圧、前線などに注目し大局的な気象状況を把握する。
日本気象協会tenki.jp(www.tenki.jp)の場合、実況は3時間毎に更新し、予測は3回/日の更新で3日後までのデータを示す。
 

3-2. 雨雲、雨量(長期予測)

雨雲の位置、雨量を把握し山行の安全を図る。下図はGPV気象予報(http://weather-gpv.info/?guid=ON)の例で、30分毎の更新で39時間後までの予測データを示す。この予報は雲量も表示する優れものである。
右側上のスケールは雲量を、右側下のスケールは雨雲の雨量を示す。
 

 3-3. 気象レーダーによる雨雲(実況と短時間予測):
下図は日本気象協会 tenki.jp(www.tenki.jp)の雨雲データの例で、雨雲の実況(5分毎に更新)と6時間後まで予測(30分毎に更新)を表示する。
右下のスケールは雨雲の雨量である。
 

3-4. 高度毎の風向・風速(実況と予測):
下図は「世界版リアルタイム風向きマップ」(http://agora.ex.nii.ac.jp/digital-typhoon/gpv/wind/)の例で、各地の高度毎の風向・風を1時間毎で24時間後まで予測する。とても見易く使い勝手が良い。
右側のスケールで所要の高度を選択する。
なお、風速の危険レベルは風を遮るものがない場合は10m/sec(瞬間風速は20m/sec、台風並み)が目安となろう。
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山本山(337m)~賤ヶ岳(421m)~大岩山(280m)縦走 ~盛夏でも快適な琵琶湖畔、余呉湖畔の里山縦走~

2016-09-07 | 山行

9月3日(土)、晴、猛暑
参加者:G.G.他9名
アクセス:各務原6:00→(高速)→長浜IC→河毛駅東口P、距離:85 km、
    河毛駅東口7:35→(コミュニティバス)→8:00山本山登山口
    余呉駅15:10→(北陸線)→15:21河毛駅/河毛駅P→長浜IC→(高速)→各務原
歩行距離:15.2  km
累積標高差:1370 m
所要時間:6:35(昼食、休憩を含む)
コース:朝日神社8:30→9:05山本山9:15→9:50片山越→片山集落→10:30片山越→11:25西野山古墳、昼食11:55→13:20賤ヶ岳13:50→14:30大岩山、中川清秀の墓→岩崎山・大岩山遊歩道入口→15:05余呉駅

GPSトラック:
青フラグは山行計画時にGPSに設定したウエイポイント(WP、通過点)である。

            (前半)                                           (後半)

GPSトラック標高図:
アップダウンは沢山あるが、斜度は低いので、体力的にはきつくない。

(クリックで拡大) 

山行リポート:
河毛駅から、7:35発のコミューターバスで出発し、山本山登山口で下車し、バス停から10分位で登山口である朝日神社に着く。神社は祭りの準備の最中で町内の方が大勢集まり、相撲の土俵作りなどで賑やかであった。
■登山道は神社の左脇から始まる。少し登ると、常楽寺の境内である。
大小様々な面白い表情の羅漢さんがお出迎えである。

 ■細長い鐘が3本下がっている風変わりな鐘楼がある。由緒ありげであるが、看板は青錆びて判読できない。

 ■常楽寺を過ぎると直ぐに雑木林の登山道となる。30分位で山本山城跡の二の丸の広場に着く。「二の丸跡」と記された標識が立っているだけで何もないが、西側の眼下には琵琶湖と尾上の町が望めるビュウーポイントである。山本山城は小谷城の支城であったが、時の城主の阿閉貞征(あつじさだゆき)が織田軍に降服し、後には織田軍に寝返り小谷城を攻撃したそうである。
■二の丸跡を過ぎると、馬の蹴跡と称する珍しい看板があり、下には馬の蹄状の穴が散見された。

■尾根の東側には色とりどりな畑が碁盤目状に並び実りの秋の風情を見せていた。

■琵琶湖畔の片山集落への分岐点に差し掛る。看板には片山の児童がこの峠を越えて古保利小学校へ通ったと記されていたので、興味を唆られ琵琶湖畔まで100m位降ってみた。石ころだらけの歩き難い変哲のない道あった。往復で40分程費やしたが、わざわざ降りて見るほどの事はなかった。

■次に木戸港跡への分岐点に差し掛る。片山への分岐点を木戸港跡分岐点と勘違いしたのに気付いた。
ここからだと50m位降りるだけで湖畔に立てる筈であるがその気が失せてパスする。

■今まで歩いてきた尾根上には数多くの古墳が並んでいた。一連の古墳は古保利古墳群と呼ばれ大小130基もの古墳があるそうである。本古墳群で最大規模の前方後円墳である全長78mの西野山古墳に来た時、11:25となり、古墳の上での昼食となった。

■片山で琵琶湖畔往復に時間を浪費したので、昼食後は歩行ペースを上げ、三角点で一息いれた後、一気に賤ヶ岳まで進む。地上は猛暑であるが、尾根上は木立に覆わ日陰になっている上、時々吹き抜ける風が湖上を渡ってくるせいか涼しく爽やかで快適である。

■賤ヶ岳から南東方向には、昨年登った小谷山が伊吹山をバックに端正な姿を見せていた。小谷山城が近江平野を睥睨する要衝の地に立地しているのがよく分かる。小谷山の右の丘は織田勢が布陣した虎御前山である。

■南方には、今まで歩いてきた尾根と、遥か彼方に山本山のピークが望まれる。写真からは分からないが“遥々と遠くに来たもんだ”との感慨が湧いてくる。直線距離で9 kmの彼方である。

■南西方向には奥琵琶湖が静かに湖面を横たえている。

■賤ヶ岳山頂の広場にて恒例の記念撮影をする。メンバーは健脚揃いであり、5時間余り歩いて来た割に皆元気な表情をしている。
 
■賤ヶ岳から余呉駅までは1時間余の緩やかな下りコースである。以前、本コースを歩いたNさんにリーダーを代わってもらう。途中、筆者一人だけメンバーから別れて、賤ヶ岳合戦の初戦となった大岩山合戦で柴田勝家側の佐久間盛政の猛攻に会い、敗れて自害して果てた茨木城主、中川清秀公の墓に立ち寄る。享年42歳である。合掌。

■墓に詣でた後は、メンバーの跡を追って急ぎ、余呉湖湖畔の遊歩道口に降り立ち、少し遅れて余呉駅に無事到着する。

■15:10発の北陸線に乗り河毛駅に戻ってきた。駅前にある浅井長政公とお市の方の銅像が出迎え、今日の山行の無事を祝福してくれているようであった。時計は3:30頃である。

雑 感:
■本コースは距離は長いが、道は良く整備されており、アップダウンの斜度も小さく難度は初級である。
■尾根沿いに、城跡、古墳、古戦場など見所が豊富でタイムスリップした雰囲気が楽しめる。
■本コースは右側は近江平野の耕地が広がり、後ろには伊吹山、横山岳など岐阜県境の山並みが聳え、左側は時々、林間から琵琶湖が覗かれる好展望の尾根歩きである。
■コースは林間で、時々吹き抜ける琵琶湖を渡る風が爽やかで真夏の山行に好適であろう。
■今回の山行では、車での移動、団体行動の統制などの面で問題点が顕在化したので今後改善を要す。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする