G.G.の徒然山遊録

岐阜各務原市周辺の低山の山行記録、折々の雑感、書評などの雑文を記し、山に関する情報を提供します。

栗栖遊歩道 ~桃山ルートから静寂のせせらぎルート周回~

2017-03-30 | 山行

山行年月日:2017年3月27日(月)、晴時々曇り、12℃
参加者:G.G.とKさん
歩行距離:約8.2 km/所要時間:5:10(昼食、休憩などを含む)
コースタイム:
犬山野外活動センター駐車場8:50→9:25桃山→10:30川平分岐→10:40鉱山跡→11:05天神
→11:30第五展望台→11:55西山休憩舎12:3014:00駐車場

GPSトラック:駐車場から時計回りに周回した。
なお、始めの500m位はGPSのスイッチを入れ忘れたのでトラックが欠落している。

                                                                                    (1目盛:約300m)

GPSトラック標高図:
4ヶの小ピークは標高差数十mであるが、石ころ道、急勾配で遊歩道とは言い難い。
 
山行リポート:
今日は最近、登山道具一式を購入した、知人のKさんの初登山の記録である。
「桃山ルート」から登り始める。川平分岐までは展望のないヤブツバキが点在する雑木林を登る。最初に案内したのがマンガン採掘坑跡である。謂れ書きの看板がないので鉱山の歴史などの仔細は不明であるが興味深い遺構である。

 ■天神山頂で暫し眺望する。左手に明王山から猿啄城へ続く尾根、正面には高賀山方面が望まれるが見慣れた景色である。

次は第四展望台に登るも眺望は平凡で特記なし。次に第五展望台に登る。正面は足が竦むような断崖絶壁で木曽川を眼下に坂祝から美濃太田の町並みが一望でき、丁度、高山線の列車が走りジオラマを見るようであった。

東方は雲がかかり、ハッキリと同定できたのは恵那山だけであるが、気持ちいい眺めである。

■予定の時刻に西山休憩舎に着き、昼食にする。気温は12℃であるが、風があり体感温度は可也寒い。今日の弁当は保温用にホッカイロを底に貼り付けたコンビニのオムスビセットである。稍々、量が少ないようであるが後期高齢者の小生には丁度よく、お陰様で今日も気持ちよく完食でき感謝である。

■下山は筆者がお気に入りの「せせらぎコース」を辿る。薄暗い沢沿いに紫色のショウジョウバカマが沢山咲いていて春の到来を告げていたのが嬉しい。

■「せせらぎコース」は沢沿いの杉林の中の変哲ない地道でこれといった目立つものはないが、里山の原風景的の趣きがあり、せせらぎの囁きを聞きながら歩を進めるのは仲々にロマンチックである。
 
■途中、一箇所で道端にそら豆の鞘のような長さ10cm強の鞘が散乱していた。付近を探すと直径10mm位の平べったい実が落ちていた。何の木の実か分からなかったので帰宅後にネットで調査し藤の実であるのを突き止めた。あの華やかな藤の花の最後がこんなに無粋な姿とは思いもしなかった。
 因みに、物理学者の寺田寅彦の随筆に藤の実に言及したものがあり、そこでは、実が5間も飛んだと書かれていた。なお、鞘が割れる時はぱちぱちと音がし、その時に実が飛び散るようである。

■途中から沢沿いにアオキが沢山自生していて、何れも色鮮やかな赤い実を付け、薄暗い沢沿いの道に彩りを添えているのが印象的であった。

Kさんにとって、5時間余の山行を無事に終えられたことは大きな自信になったことと思う。今後は更に、数回のトレーニング山行をこなし、脚力を鍛えれば私達のサークルの仲間と一緒の山行にデビューする日も間近であろう。

雑感:
今回はKさんの初登山であるので、歩行はスローペースにしたが、筆者の後を多少、遅れ気味ではあるが、しっかりと付いて来られたのでテスト山行は合格である。
■コースは遊歩道と銘打たれているが、登山道は標識も含め、その名の様には完全に整備されていないので舐めてはいけない。地図、GPSなどを持ち、登山靴を履くのが望ましい。
変哲ない里山であるが、それが特色といえる。色々な風景、樹木、花などと出会えて、退屈しない山行が期待できよう。
■今回もスマホとGPS専用機とのトラックデータの比較をしてみた。スマホの記録間隔を20秒に設定した結果、両者のデータは良く一致し有意差は認められなかった
 なお、距離データは差があり、スマホの方が約1km長めであった。距離データの差は実用上問題はないが多少気になる。

 

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金勝(コンゼ)アルプス ~大津市、草津市、栗東市にまたがる変化に富んだハイキングコース~

2017-03-14 | 山行

山行年月日:2017年3月12日(日)、晴、小春日和
参加者:G.G.他5名
アクセス:JR岐阜7:22→8:50 JR草津/帝産バス、草津駅9:00→ 9:30上桐生
歩行距離:約11.5 km/所要時間:5:23(昼食、休憩などを含む)
コースタイム:
登山口9:27→10:22落ヶ滝→10:57尾根出合→11:40天狗岩11:55→12:10耳岩、昼食12:40→
八大龍王祠→13:02龍王山→13:47磨崖仏→14:42逆さ観音→15:00登山口

GPSトラック:登山口から時計回りに周回した。途中、落ヶ滝と龍王山を往復した。
                     (1目盛:約300m)

GPSトラック標高図:
標高差400m位のピークが一つだけの山形である。落ヶ滝の上部と天狗岩の登攀でロープや鎖に縋る
場面があるが全体的には低斜度で、危険個所のない歩きやすいコースである。

山行リポート:
■久々の青春切符使用の山行である。予想外に列車の混雑度が低く、往復座れたのはラッキーであった。
 
■超満員のバスで30分程で上桐生に着く。登山口近くのトイレの行列に驚く。多くのハイカーが三々五々、落ヶ滝に向かう。滝付近は渋滞が起き滝に接近するのに少しの間待たなければならなかった。
滝そのものは水量も少なくわざわざ見にゆく程のものではないようである。

 滝から元の登山道に戻り暫くすると数カ所、ロープの置かれた岩場があるが、斜度、高度差共に低く恐怖感はない。
 
尾根出合からは緩やかな登りの尾根道になる。巨岩の間を縫って天狗岩に向かって進む。天狗岩上に立つ人影の背丈と比べる、天狗岩の巨大さが分かろう。

■私達もザックを降ろして天狗岩に登る。うまい具合に登路が作られていて高所恐怖症以外の人なら
左程の危険もなく誰でも岩上に立ち大展望を楽しめる。
北西には琵琶湖と比良の山並みが一望できる。
 
■岩上で北東に眼を転ずると三上山を中心にした小山塊など一望できる。

 ■耳岩の近くでのベンチで遅い昼食を済ませた後、本日の最高峰である竜王山(605m)に向かう。
最高峰とは言え、北方が開けだけの、四等三角点はあるが、山名の標識もない狭い空間(約10㎡)に過ぎない。記念撮影に向いていないので直ぐに下山する。5年前に来た時と同じ雰囲気なのには驚いた。

■金勝アルプスの登頂の記念に相応しくないが、竜王山の直下にある八代竜王の祠の前で記念撮影する。
 
■記念撮影を済ませてからノンストップで狛坂磨崖仏の史跡に向かう。縦6m、横4.5mの巨岩に如来像と両脇に菩薩像が刻まれている。製作時期は奈良時代後期で、渡来人の作と言われている。
 
狛坂磨崖仏磨の由緒書きに拠れば、付近には竜王山東にある金勝山山頂にある金勝寺の別院として狛坂寺があったが、明治に入って廃寺となったそうである。

登山道の分岐点を見落とし行き過ぎたので、少し戻り逆さ観音を見物する。
由緒書きに拠ると、この岩塊は嘗ては山上にあったが、堰堤の材料として岩石の左側を削り取ったのでバランスが崩れ、ずり落ち、その結果上下逆さまになった言うお粗末な一部始終である。

最後の見所はオランダ人技師、デ・レーケ設計のオランダ堰堤であるが、特段、目を引くようなダムでないので、横目に眺めながら歩を進めると終点の上桐生バス停は直ぐである。

雑感:
天狗岩を目指しての岩石を縫っての尾根歩き、天狗岩登攀、天狗岩岩上からの眺望は一級品である。
狛坂磨崖仏、逆さ観音など見所が豊富で長丁場も退屈することがない良いコースで人気があるのも
納得である。
■竜王山は最高峰であるに拘わらす展望もなく、ポツンと四等三角点があるだけの山名標識もない猫の額位の寂しい空間である。然し、多数のハイカーが訪れるのであるから最高峰に相応しい扱いを工夫してほしいものである。
好天、日曜日とあってか多数のハイカーが殺到したのに驚いた。岐阜の人間には馴染みが薄いけれども関西の人にとっては人気の山であるようです。久し振りに都会の華やいだ雰囲気の登山を楽しみましたが、筆者は静かな山頂で絶景を見ながらゆったりと昼食が摂れる山行が好みです。
■筆者は昼食用に何時もコンビニの幕の内弁当を持参するが、折角のご馳走も冷たくなると、米粒がボソボソして不味くなるので、今回はホッカイロを箱の底に貼付して置いたところ、暖かくはなかったが、芯まで冷えなかったのでそれなりの効果はあったようである。
■今回も、スマホvs GPS専用機のトラックデータの比較をしてみました。殆どの所で両者のデータは一致していましたが、スマホの場合、尾根出合から天狗岩間でランダムに大変動していました。今のところ原因は不明ですが、この間、何らかの原因でGPS電波が旨く受信できなかった為と推測します。
スマホに関しては今後もウオッチが必要のようです。

 

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金華山(329m)周回   ~岐阜市民のオアシス、多数の遊歩道が整備されている名山~

2017-03-05 | 山行

山行年月日:2017年3月4日(土)、晴、小春日和
参加者:G.G.他6名
アクセス:16BK 9:00→9:20達目洞駐車場(岐阜市)
歩行距離:約8.8 km/所要時間:4:35(昼食、休憩などを含む)
コースタイム:
駐車場9:25→10:42金華山山頂11:01→11:59岐阜公園、昼食12:43→14:00駐車場

GPSトラック:
達目洞駐車場から反時計回りに周回した。登山道は整備が行き届き歩きやすい。

                                                         (1目盛:約300m)

GPSトラック標高図:
標高差300m位のピークがあるが、斜度も低く遊歩道感覚のルートである。
 
山行リポート:
■妙見宮の駐車場から出発する。入り口には「開運妙見大菩薩」の石塔が建っている。ここから達目ハイキングコースを歩き途中右折し鼻高ハイキングコースに向かう。

 鼻高ハイキングコースの途中で階段のある岩場が2個所あるが特段、危険ではない。

途中のビューポイントでは岐阜城の難攻不落、要塞堅固さがよく分かる。
 
金華山は岐阜市民のオアシスで何時も賑わっている。当日は幼稚園議の団体が訪れていて一段と賑やかであった。岐阜城前の巨岩によじ登り記念写真を撮る。
シャッターチャンスが悪く、ポーズ途中や、眼をつぶっている人もいる。

■岐阜城から少し降った所に岐阜城の歴史~斎藤氏三代(道三、義龍、龍興)の盛衰概要を記した説明板があり、暫し戦国時代に思いを馳せる。
 
■レストラン屋上の展望台に上がり360度の大観を楽しむ。長良川、岐阜市街地を眼下に、伊吹山、小津権現山、花房山、能郷白山など何回も登った名峰が白銀に輝き見事な大展望である。
 

■百曲登山道(遊歩道にしては多少険しいので登山道と呼んでいる)を下り、岐阜公園の無料休憩所でゆったりと昼食を撮り、コーヒーなどを啜る。
因みに小生はハイキング定番のお握りが苦手であるので、今日の弁当は稲荷とお握りに、かしわの唐揚げ、ミンチカツなどを添えたものにした。

 
帰路は七曲り登山道(昔の大手道)を登り、唐釜ハイキングコースを経由して駐車場へ戻った。
唐釜ハイキングコースは木漏れ日が斑模様を描く、静謐な遊歩道で私のお気に入りである。
 雑感:
金華山の展望台からの大展望は超一級品で何時見ても雄大で見飽きることはことはない。何回も登った峰々がハッキリと同定でき懐かしさも一入である
山頂での記念撮影は混雑していて、三脚を立てるのが憚られたので他人にシャッターを押してもらったが、タイミングが悪く出来の悪い一枚になってしまった。セルフタイマーだとシャッターチャンスが分かり各自タイミングを測れるので、今後は出来るだけセルフタイマー撮影にするのが良さそうである。
帰路、唐釜分岐付近で真っ赤な上下のジャージーを着た百名山を踏破した70歳位の女性に出会った。シャツの背中には踏破した百名山の名前がびっしりと染め抜かれていた。妙見峠では、奇声を上げ奇妙な身振りで何か祈っているようであった。百名山よりも岐阜百名山の方が難しいなどと言っていたが、彼女は一体全体、何者なのか気になる人物である。

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知人の登山道具の購入に立ち会って

2017-03-01 | エッセイ

 

昨日、後期高齢者の知人のK氏から、ハイキングを始めるので道具一式を購入したいからアドバイスをしてくれと頼まれたので、最寄りのモン ベルへ出掛け2時間程付き合った。
その折の所感を思いつくままに記してみた。 

1. その意気や良し:
年長者の小生の勧誘、ブログ(山行記録)に触発されてか、登山に興味を持たれたようで、この度、登山道具を購入する運びになったのは山友が増え、嬉しい限りである。
一般的には後期高齢者ともなると、登山の引退を考えても可怪しくない時期なのに、登山道具一式を初めて購入し、山登りに挑戦する意気は賞賛に値する。

2. デフレ脱却の一助になろう:
一般的には高齢者の高額の買い物と言えば旅行くらいで、殆どの資産は冬眠中のようであるが、今回10万円余もするような買い物をしたので、多少ではあるがデフレ脱却の一助となろう。

3. 買い物気質:
購入物品は、当面ありあわせの物で充当できる帽子、手袋、水筒、防寒用フリース、ウインドブレーカー以外の登山靴、ザック(30L)、ストック(2本)、レインウェア、衣服一式(速乾性下着、山シャツ、ズボンなど)を物色・選定したが、人にもよろうが、型、色、柄、サイズなどの品定めが驚くほど早かった。
多分、細部に拘らない気短で、思い切りの良い性格なのだろうと見受けた。

4. 今後に対するエール:
一通り道具が揃ったので、今後は、初心者用のコースから始めて徐々にステップアップして早く山の魅力(健康によし、景色よし、食事旨し、山仲間ができるetc.)を堪能できるようになって貰いたいものである。
 更に将来的には自立し、山行計画立案、山行記録のブログ作成まで守備範囲を広げれば、知的なスポーツとしての楽しさも加味され楽しみはより大きくなろう。
当然、老化防止、認知症の予防に資する所も大であろう。 

添付の写真は散歩の途中で見た枝もたわわに実っている夏ミカンである。
特に、肥料を施さなくても、年々歳々、枝が折れそうになるほど実を付ける木のバイタリティーに肖りたいものです。

 

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