G.G.の徒然山遊録

岐阜各務原市周辺の低山の山行記録、折々の雑感、書評などの雑文を記し、山に関する情報を提供します。

スマホGPSとGPS専用機の比較(その3)

2017-02-28 | 登山関連情報

2017.2.9にアップした「象鼻山~南宮大社の縦走」のブログではGPS専用機とスマホ(ソフトはジオグラフィカ)とでは両者に有意な差異はないと書いた。
今回は美濃加茂市の「高木山~山之上富士山周回」山行時(山行記録は2017.2.22にアップ)に両機種でトラックを記録したので再度、両者の比較を行った。 

1.実測データを示す。
(1)  GPS専用機の場合:

(2)  スマホの場合:

 (3)  両トラックを重ね合わせた場合:
所々でトラックが二重線になっているが、この部分に差異が生じた事を示している。

2.差異の考察:
(1),(2)のトラック図は一見した所、差異は明確でないが、(3)両トラックを重ね合わせてみると時々、約20m位の差が生じているのが分かる。
また、(2)図では一部で登山道から外れていたり、富士山の登降でトラックがずれていることから、誤差の源はスマホのトラックにあるのが分かる。

3.結論:
以上の考察からGPS専用機の方がスマホよりも忠実度が高いと言える。
その要因として、次の2点が考えられるので、次回の山行時にどちらが主原因か明確にしたい。

(1)両者の携帯位置が違っているので、それに伴う内蔵GPS受信機の感度差
 実際にはGPSはベストの胸ポケットに、スマホはベストのサイドポケットに携帯した。
(2)内蔵しているGPS受信機そのものの感度差

 


高木山(342m)~山之上富士山(357m)周回 ~「みのかも健康の森」の初心者向けハイキングコース~

2017-02-22 | 山行

山行年月日:2017年2月19日(日)、晴、小春日和
参加者:G.G.他12名
アクセス:16BK 9:00→9:40みのかも健康の森駐車場(美濃加茂市山之上)
歩行距離:約5.5 km/所要時間:3:20(昼食、休憩などを含む)
コースタイム:
駐車場9:50→10:30高木山10:45→11:20 富士見橋11:25→11:55山之上富士山、昼食12:30→
12:40林道→13:10管理棟

GPSトラック:
健康の森駐車場Pから時計回りに周回した。登山道は良く整備が行き届き歩きやすい。
                                                        (1目盛:約300m)

GPSトラック標高図:
標高差200m位のピークが2個あるが、斜度も低く遊歩道感覚のルートであることが分かろう。
 

山行リポート:
■駐車場から40分程で高木山山頂に着く。山頂には展望台(よろこびの砦)があり、南方に雄大な濃尾平野が展開している。しかし、これと言ってアクセントになるような風物がなく平面的で迫力無し。
全員が展望台に並び記念写真を撮る。仲々、ユニークな記念写真のようだ。

高木山から東に向かうと東峰の岸壁が迫って来る。スケールは小さいが仲々の迫力である。

途中、これから向かう富士山が望める。富士山と言うよりも三角形のオムスビのようで可愛らしい。

200m位降下すると、富士見橋である。ここから200m位登り返すと小さいが立派な祠がある富士山々頂である。祠に賽銭を上げ祈願する。祠の左奥に三角点があった。

■ここでゆっくりと昼食を摂る。展望は東方、彼方に恵那山がボンヤリと望めるだけで平凡である。
祠の前に並んで記念撮影を済ませ下山にかかる。

■下山し、林道を富士見橋付近まで戻ると県道との分岐点に富士山命名と祠の由緒が記された看板があった。
昔、富士浅間菩薩の熱心な信者が、お祈りしていた折、金像を授かり、それを持ち帰り、この山に祠を建て祀り、この山を富士山と命名したと記されていた。

■健康の森管理棟の近くに来ると「虹のトンネル」がある。人を感知すると赤、青、緑などの電灯が順次、点灯するお子様向けのトンネルである。ここを抜けると本日のハイキングの終点である。

雑感:
富士山と呼んでいるが、残念ながら格好は本物の富士山に似ているとは言い難い。
独立したハイキングコースと言うよりも「みのかも健康の森」付属の遊歩道のようである。
初心者向けの整備の行き届いた遊歩道であるが、それでも登山の雰囲気は十分に味わえるのが魅力。

 

 


2017年早春のメランコリー

2017-02-14 | エッセイ

2月11日(建国記念日)から12日にかけて、鳥取では30数年振りの豪雪で、列車が20時間も立ち往生する大荒れの有様。当地は天気予報は雪であったが大外れの快晴で、春を探して各務原市民公園(岐阜大学跡地)に出かけてみた。
園内では親子連れが散歩し、噴水近くでは一群の若者が集い楽しげに歌い、木々も新芽を膨らませ、春間近を感じさせる平穏で心癒されるひと時を楽しんできた。
                                        (紅梅の蕾は膨らみ、春間近を告げている)

                              (木蓮の蕾は毛皮のコートを脱ごうとしているようである)

閑話休題。この両日、世界各国は鳴りを潜めて、トランプ米大統領がどんな過激な発言をツイートするのか、如何なる意表を突く行動をするのか固唾を飲んで静かに見守り、その結果、今のところ、奇妙な静寂が世界中に漂っている。
  一方、日本の安倍首相はトランプ大統領と首脳会談をし、その後は、大統領専用機でフロリダへ飛び、トランプ大統領の別荘に2泊し、12日には1.5ランドもゴルフをエンジョイし、世界中はその厚遇、親密振りに呆気にとられたようであった。
当初、日本は首脳会談で無理難題を吹っ掛けられはしないかと戦々恐々としていたが、それどころか前代未聞の歓待を受け、日本の政財界は安堵の胸を撫で下ろしたようである。
 いま世界は、英国のEU離脱、ヨーロッパ諸国でのポピュリズムの台頭、アメリカでは国を2分するようなアメリカ第一主義を振りかざしたトランプ政権の誕生などで、民主主義、資本主義、グローバリゼーションといった20世紀のシステムが根底から問い直されている大変革の渦中である。
世界中の先生方はこれらに対する処方箋を持っていず、この先、世界は、特に日本は何処に向かうのか大変に不安である。
 高齢者としては、変革の必要性は理解できるが、それが世界的な大騒乱や大不況などを惹起するような激動で無いことを願って止まない。

 

 

 


新車購入の顛末記~後期高齢者の場合

2017-02-11 | エッセイ

1.始めに:
12年間、使い慣れた車(トヨタのist、1300cc)のエンジンパワー不足が顕著になったので、昨年末に思い切って、新車(トヨタのVitz、1.3F ”LED Edition” 、非ハイブリッド車)を購入した。
恐らく、我が人生最後で最大の買い物の新車購入になると思うので、購入の経緯、その後の使い勝手などをまとめてみた。高齢者の車購入の一助になれば、幸いである。

2.新車購入の経緯:
後期高齢者による交通事故の多発、私の平均寿命を考えると、一般的には、この期に及んでの新車購入は勿体無いと思われる。
一般的には、私の今の年齢(80歳)を考えると、この後、何年運転できるか分からないからである。
然し、以下に述べる理由(屁理屈ぽい)から新車購入をすることとした。 

(1)長寿命化に伴う運転可能年齢の高齢化:
私は、現在でも毎月、数回のハイキングを楽しみ、毎週、数回は近所のスポーツジムで筋トレ、ジョギング、水泳などで体力維持に努め、複数のサークル活動にも参加し、その上、基礎代謝の数字(1500)も
50代の人並であり、体力的にも、気力的にも実質的には5歳位は若いと自負している。
 将来、幸運にも、癌に罹らず、認知症にもならずにこの状態で推移するとし、更に平均余命(約10年)を勘案すれば、90歳になっても実質的には85歳であり超高齢者()でないので、今後、
10年位は運転できる可能性があると予想できる。
 一般には10年も乗れば車交換の時期でもあり、新車購入もありと判断した。

)因みに、近年の長寿命化を踏まえて、2017.1.5に日本老年学会・日本老年医学会から64歳以上を凖高齢者、75歳以上を高齢者、90歳以上を超高齢者とする提言があったのはご承知の通りである。この数字が示唆しているのは、人生は90年時代になろうとしている事である。

(2)その他の理由:
長年、質素に、地味に生きてきた自分に人生最後のプレゼントを贈るのもあり思った。
これを契機に遠出の機会が増え気分転換、老化防止にも役立とう。 

3.使い勝手:
600km走った結果では10年間の技術の進歩は著しく、走行性能、安全性、居住性などは期待に十分応えるものであり良い買い物をしたと満足している。
エンジンパワー:
同じ1300 cc であるが、前車のエンジンとは比較にならないくらいパワフルである。
安全性:
(1)衝突回避システムの効果は路上でテストできないので実際に機能するか否か分からないものの、you tubeで見たテスト結果では40~50kmの速度でも自動停止する優れものであるので安心感は大きい。
(2)走行車線逸脱防止警報装置は十分に実用的である。
(3)ヘッドライトの自動点滅、ハイビーム・ロービームの自動切替によりヘッドライトの
手動コントロールの煩わしさから完全に開放された。
(4)バックモニターでバック時の人や障害物をクッキリと確認できる。
高速走行性能:
未だ高速道路を走っていないので分からないが、Webでの評価では問題ないようである。
■静粛性:ハイブリッド車に比べると喧しいが、コストを勘案すれば気になるレベルでない。
■その他:各種視認性、操作性なども改善されているが、ここでは省略する。
デザイン性:
初期のVitzは女性的なマスクであったが、今回購入したVitzは男性的なハンサム マスクでとても
気に入っている。

 



 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


象鼻山~南宮大社の縦走 ~遺跡、史跡、名所・旧跡などが楽しめる名(迷)コース~

2017-02-09 | 山行

山行年月日:2017年2月4日(土)、晴、小春日和
参加者:G.G.他10名
アクセス:16BK 8:00→9:15象鼻山駐車場(養老町橋爪)
歩行距離:約9.2 km/所要時間:4:40(昼食、休憩、拝観などを含む)
コースタイム:
象鼻山駐車場9:25→9:40象鼻山9:55→10:15 九十九坊跡10:20→10:30連理の榊10:35→
12:40毛利陣所跡、昼食13:20→13:35中山一つ松→14:05南宮大社駐車場
(注)ドライバー3人は車回収のため、TAXIで象鼻山駐車場に向かう。

GPSトラック:
印の個所でルートミス。ここまで踏み跡は明瞭ではないが何とか薄い踏み跡を辿れる。
ここから毛利陣所近くまでは約2km退屈な林道歩き。危険個所は皆無。
因みに、本トラック図はスマホGPSナビ“ジオグラフィカ”で記録し、カシミール3Dで展開した。
                     (1目盛:約600m)

GPSトラック標高図:
標高差350m位で、斜度も低く体力的には楽なコースである。

山行リポート:
■駐車場から直ぐに象鼻山に着く。綺麗に手入が行き届いた公園で、トイレも完備している。
古墳が60基ほど点在しているそうであるがどこが古墳か定かでない。
山頂にあるのが1号古墳である。
 
次に九十九坊跡に突き当たる。鎌倉時代初期には100余の僧坊が建立されていたようである。

■各僧坊跡から集められた石仏や墓石であろうか、大集積している。

■少し進むと「栗原連理のサカキ」の標識が現れる。
 
■右折して少し進むと、榊の大木がある広場に着く。1本の幹が途中で2本に別れ上で再び1本になっているので、白居易の長恨歌に因んで「連理の榊」と名付けられたのであろう。縁結びの御利益があるそうである。脇に、「相和して むすぶ榊乃 萌ゆる春?」の句碑が建っているのも洒落ている。


■トラック図の地点を過ぎた所で少し戸惑ったが、注意して歩けば大丈夫である。
一部、残雪がある林道を2km位歩き、毛利陣所の近くに来ると、右側の尾根に登山道の標識が見える。
尾根道に上がると明瞭な登山道が前後に続いていたが、ここまで登山道の入り口を示す標識に気付かなった。

■間もなく南宮大社からの道と合流する。合流点には「境」とだけ刻まれた自然石が建っている。
何と何の境かは分からないが、仲々、素朴であるが存在感のある碑である。

■合流点から毛利陣所跡は指呼の距離である。先行のハイカーが三々五々憩っている。
生憎、空は霞んでいて、濃尾平野の大観はいまいちであるが、小春日和であり40分程、まったりと食事を楽しみ恒例の記念撮影を済ませて、下山にかかる。
 
■途中、「思い出づや 美濃のお山の 一つ松 契りしことは 今も忘れじ」(新古今集、詠人:伊勢)と刻まれた大変艶っぽい歌碑に立ち寄る。
最後に、何かの縁日であるのか、賑やかな南宮大社にお参りをし、本日の山行のお礼と家内の健康・長寿を祈念する。

■最後は、タクシーを呼び、ドライバ―3人は車の回収に向かう。この間、残りのメンバーは露天で
「たい焼き」などを求め、のんびりと過ごす。因みにタクシー代は¥2,100

雑感:
象鼻山は駐車場から指呼の間で、トイレも完備した、手入の良く行き届いた広々した公園でゆっくりと古墳めぐりが楽しめよう。
象鼻山、九十九坊跡、連理のサカキ、毛利陣所跡、中山一つ松、南宮大社など見所が多く、更に多少踏跡も定かで無いので余裕を持った計画立案が望ましい。
■今回は林道を2 kmも歩いたが、林道以外の登山道があるようなので、折があったら確認したい。
因みに、2年前に歩いた時は殆ど林道は歩かなかったように記憶している。
■今回もスマホGPSをコース確認とログ データ収集に使用したが、GarminのGPSと比べ遜色が無かった事を確認できたのは収穫である。本件に関しては別途、報告する積りである。