G.G.の徒然山遊録

岐阜各務原市周辺の低山の山行記録、折々の雑感、書評などの雑文を記し、山に関する情報を提供します。

蕪山(1069m) ~鬱蒼とした株杉林から大展望の山頂へ

2018-12-27 | 山行

山行年月日:2018年12月24日(月)、静穏、晴れ参加者:G.G.他8名
アクセス:各務原7:00→8:15板取「21世紀自然の森公園」駐車場P/
走行距離≒57 km(片道)
沿面距離≒8.8km/所要時間≒5:30(昼食、休憩時間などを含む)/
累積標高≒990 mコースタイム:P 8:30→11:10蕪山、昼食12:10→14:00 P
GPSトラック図:
往路は株杉コース、帰路は自然観察路を辿ってピストンした。道は良く整備され危険箇所はない。株杉コースは沢沿いの林間コースで岩がゴロゴロしているが特に問題なし。自然観測路は九十九折の山腹路の地道で足に優しい。

                 (1目盛り:250m)
トラックの標高図:
全体的に緩傾斜で喘ぐような所はない。

山行リポート:
登山道の両側に株杉と呼ばれる半ば朽ち掛けた樹齢500年と言われる巨木から複数の若い杉が林立した杉が多数見られる。林には不気味な雰囲気が漂い、原始時代を思わせる。


沢を離れ尾根道になると、道は傾斜が緩くなり歩き易い地道になる。落葉した裸木と覗く青空が調和し、初冬の良い雰囲気を演出している。途中、根っこが道幅一杯に張り出した珍しい景色が見られた。

山頂近くになると所々に昨夜降ったと思われる残雪が現れた。今冬初の雪景色に遭遇し、暫し、登坂の単調さを忘れる。

 山頂は大展望で四方の山々が視界に飛び込んでくる。北方には1,400m級の美濃平家岳と滝波山が立派な山容を誇っている。
■高賀三山が指呼の間である。

 西方には日永岳方面の山並みが望まれる。東方には中ア、南アが同定出来たが残念ながら
遠方で山容はハッキリしない。

 ■本年最後の山行を飾るに相応しい大展望に大満足である。バンザイがそれを代弁している。


■下山は途中から自然観察路を辿る。道は地道で、山腹を九十九折になだらかに下る。見所もなく単調であるが、ゆったりと気分で下れるのが嬉しい。
■全員無事に駐車場に戻り着き、本年最後の山行が終わった。今年はサークルとして33回の山行を実施したことになり、これは5年ぶりの快挙であり「めでたしめでたし」である。
■帰途、人読んで「モネの池」と呼ばれるモネの絵画風の池に立ち寄る。嘗ては観光バスが来たほどの観光地であったが、シーズンオフのせいもあり人影疎らであった。
 
雑 感:
■異様な雰囲気を醸し出している鬱蒼とした株杉林は何回見ても見飽きない。
■鬱蒼とした株杉林と山頂の開放的な大展望とのコントラストが面白い。
■山頂は360°の展望であるが特に間近の1,400m級の滝波山、美濃平家岳は迫力あり登高意欲を唆られよう。
■帰途、「モネの池」入り口にある喫茶店「風土や」に立ち寄り名物と称する「じゃがいもドーナツ」を頂く。店内の壁に大きな演歌の歌詞が張ってあり、この店の主が作詞したしたそうである。頼みもしないのに女性シンガーによるCDまで聞かさすとは無神経。山も面白いが人間も人夫々で一番面白い。
                                     (以上)


栗栖遊歩道の周回 (東山ルート~西山~せせらぎルート)

2018-12-19 | 山行

山行年月日:2018年12月15日(土)、静穏、晴れ
参加者:G.G.他5名
アクセス:各務原8:00→8:20犬山「野外活動センター」駐車場P/走行距離≒12 km(片道)
沿面距離≒10 km/所要時間≒5:10(昼食、休憩時間などを含む)/累積標高≒820 m
コースタイム:P 8:308:50登山口→9:30登山口9:43東久邇宮碑9:52→11:00天神山→11:10第四展望台→11:20第五→11:31西山12:03→12:25せせらぎ分岐点→
13:17白髭の滝13:20→13:29桃太郎神社13:38→13:41 P

GPSトラック図:
栗栖集落を過ぎ、登山口の標識が倒れていたため登山口を通り過ぎてしましい、林道終点まで1km程進んで進んでから誤りに気付いた(トラック図の×点)。来た道の左側に注意しながら戻り漸く登山口の標識を発見してやれやれであった。その後は、東山分岐点を過ぎてから、1ヶ所だけ直進しそうになる分岐点がある以外は、登山道はわかり易く且つ歩きやすい。
               (1目盛り:250m)

GPSトラックの標高図:
登山口から記念碑への登り、川平分岐点への登りが多少急登である以外は喘ぐような
箇所はない。

山行リポート:
登山道の両側の雑草は殆ど枯れてわかり易い。数箇所シダが道を覆っている所もあり、夏ならば多分、かなり鬱陶しいかもしれない。

「東久邇宮殿下御展望之地」と刻まれた高さ2.5m程の立派な石碑が建っていた。碑の裏側には昭和6年建立と刻まれていた。東久邇宮様とは何者か、帰宅後にネットでチェックし、
昭和20年に2ヶ月弱、内閣総理大臣を務めたお方であるのを知った。

天神山に来て初めて大展望が開ける。左の明王山がある山塊で、中央奥は美濃の
高賀三山の山塊である。
 
第四展望台は天神山の景色と殆ど同じである。第五展望台からは東側の大展望が開け、御岳山、中央ア、南アなどが微かに望まれる。写真中央は冠雪した御嶽山である。

 鳩吹山塊の最高峰の西山で昼食にする。9月の台風24号の影響であろうか、標識ごと根こそぎ倒れた樹木が痛ましい。

 ■下山はせせらぎルートを辿る。静かな「せせらぎ」に沿った檜林の中の道をゆったりと
下って行く。
 
登山道の終点近くに「白髭の滝」と呼ばれるミニチュア高千穂峡のような深い峡谷がある。規模は小さいがそれなりに迫力があり一見の価値はあろう。

此処を過ぎると半ば廃墟化しようとしている「京都大学霊長類研究所」跡を通ると
車道に出る。
隣接して桃太郎神社があるので久しぶりに立ち寄ってみる。観光期でないにしても休日に、
殆どの飲食店はシャッタを降ろし、人影も疎らで嘗ての賑わいを知っている筆者には隔世の感がした。

雑 感:
■最初に、登山口の標識を見落とし林道を直進してしまうミスは大失点である。ちゃんとした道が続いていても、登山口近くに来たと筈と思ったら立ち止まり、慎重に登山口を確認するのが肝要である。
■東久邇宮殿下碑:
「東久邇宮内閣(ひがしくにのみやないかく)は、皇族陸軍大将東久邇宮稔彦王が第43代内閣総理大臣に任命され、1945年昭和20年)8月17日から1945年(昭和20年)10月9日まで続いた日本の内閣である。
皇族首相となった史上唯一の内閣である。内閣制度発足後、現在に至るまで在職日数は54日間と史上最短である。(wikipediaから)」
 大戦直後に、東久邇宮と言う皇族が急遽、引っ張り出され、組閣したという日本史の一コマのシンボルであり、こんな僻地で遭遇するとは感無量である。
■この山塊では犬山の寂光院~鳩吹山がメインルートでハイカーの往来が賑やかであるが、その脇には栗栖遊歩道のような出会う人も稀なルートがあり、静かな山行が楽しめる。
なお、遊歩道と言っても、散歩すような気楽な道でない。
                                    (以上)

 


春日井三山[道樹山(429m) 、大谷山(425m)、弥勒山(437m)]の周回 ~人気のお手軽ハイキング~

2018-12-11 | 山行

山行年月日:2018年12月9日(日)、薄曇り、静穏
参加者:G.G.他7名
アクセス:各務原8:30→9:30春日市都市緑化植物園駐車場、25km(片道)
沿面距離≒7 km/所要時間≒3:40(昼食、休憩時間などを含む)/累積標高≒500 m
コースタイム:P 9:3610:32道樹山10:36→10:51大谷山10:56→11:16弥勒山、昼食                      11:55→13:19温室

GPSトラック図:
公園南の駐車場から時計回りに三山(道樹山、大谷山、弥勒山)を周回した。但し、トラックの記録は温室で終わっている。
なお、歩行距離は約7kmであるが、登山道の歩行距離は約4kmで残りは林道、車道である。

                                                (1目盛り:250m)

GPSトラックの標高図:
標高差は300m弱で、全体を通じ、喘ぐような急坂はない。

山行リポート:

コース全体が殆ど雑木林の中で、紅葉・黄葉の類は殆ど無く、普通の里山の風情である。

道樹山、大谷山共に展望もなく一息入れるだけのピークである。弥勒山は殆ど360°展望が開けている。
だが、薄曇りで、遠方は御嶽山が同定できた程度である。西は伊吹山、養老山など、南は名古屋市街、伊勢湾などが眺望できたが、見慣れた風景で特段の感慨も沸かない。

                  (入鹿池方面)

弥勒山でゆっくりと昼食を摂り、記念写真を摂る。現会員数は19名であるが、常連は10名弱で写真の顔ぶれは変わり映えしない。

下山した植物園ではクリスマコンサートがあり、おばちゃん達が合唱などをやっていた。聴衆が少なく、途中退席するのが憚られたので一時間程聴かしてもらった。

 雑 感:
■登山道は良く整備されていて、緩傾斜であり、ファミリー登山などにはぴったりであろう。
反面、山慣れした人には物足りないかも知れない。
■薄曇りだったせいもあるかも知れないが、山の位置からしても好展望は期待できないと思う。
でも、100人位の大勢のハイカーとすれ違ったので、かなり人気のある山のようである。
人気の秘密は何であろうか。昨今の登山ブームの影響もあろうと思ったりした。


藤原岳(1144 m)周回 ~静寂な木和田尾根から紅葉鮮やかな聖宝寺へ~

2018-12-11 | 山行

山行年月日:2018年12月1日(日)、薄曇り、稜線は風速10m
参加者:G.G.他6名
アクセス:各務原7:00→8:30藤原簡易パーキング、60km(片道)
沿面距離≒15 km/所要時間≒7:40(昼食、休憩時間などを含む)/累積標高≒1,400 m
コースタイム:P 8:408:55登山口→11:30県境尾根11:55昼食12:15→12:45山荘12:52
       →13:07藤原岳13:23→13:35山荘13:50→15:35聖宝寺15:45→16:16 P
GPSトラック図:
白瀬登山口から木和田尾根を登り、藤原岳に立ち寄り、聖宝寺の紅葉を鑑賞して駐車場に戻った。
聖宝寺への下山道が多少、ガレたり、枯れ沢の中を通ったりするので油断はできないが特に問題はない。

                   (1目盛り:500m)
GPSトラックの標高図:
全体を通じて、喘ぐような急坂はない。

 山行リポート:
国道から林道に入ると直ぐに、大きな雄鹿が罠に掛かっているのを目撃した。側に寄ると、怯えて逃げようと暴れ、顔を檻にぶつけて血だらけになっているのが哀れであったが、鈴鹿の山には未だまだ野生が豊富で、これも鈴鹿の魅力のひとつであると思ったりした。

少し進むと林道の左側に登山口の目につく標識があり、登山道は林道から分岐する。

 木和田尾根道は静寂な雰囲気が濃厚な雑木林の中で、時折、紅葉・黄葉が綺麗であった。
登山道を埋め尽くす落ち葉も色とりどりで目を楽しませてくれた。

 県境尾根への登山道は最後に、踏み跡が分からなくなるが2本の鉄塔の真ん中を目指して登って行けば、容易に県境尾根に到着できるので心配は無用である。

■県境尾根に上がると、指呼の間に御池岳が望める。遠くには嘗て登った天狗堂とサンヤリのピークが頭を覗かせていた。稜線は強風が吹き荒れ、時々、身体が風に持ってゆかれそうであった。
携帯温度計は7℃であったが、体感温度は氷点下のようで非常に寒かった。

 12時近くなったので、風を避け昼食を摂ってから山荘に向かう。風が強く寒いのでフードを被り無口で進む。

 ■藤原岳が視野に入ってきたが、時折、雪雲が流れ来て頂きが見えなくなった。

山荘で一息入れてから藤原岳に向かう。何時もなら山荘周辺は多くのハイカーが屯して賑わっているが、当日は人影が疎らであった。
山荘の前には一株のマユミがピンク色の可愛い実を付けて、荒涼とした風景に紅一点の色彩を添えていた。

 山荘から15分で山頂に到着した。人影疎らで記念撮影も好位置を容易に確保できた。記念撮影に三脚を使ったが強風で倒れそうになるので、石で固定して撮影した。
一同、此処までの山行をエンジョイしてテンションが上がったためか、強風の中バンザイをする。

 藤原岳からの下山時に山荘方面を見ると、山荘は荒涼とした景色の中、ポツンと丸裸であった。
この時期でなければ緑に囲まれたり、冬季には雪に覆われしている姿に馴染んでいるので大変、荒涼とした異様な風景に見えた。

再び、山荘に立ち寄り、休憩してから聖宝寺を目指し下山にかかる。途中、特に見るべきものも無いが、しいて言えば涸れ沢の終点に三筋の小滝があり、気分を和ませてくれよう。

 大堰堤に突き当たり、左側の階段を上がると舗装道路に上がり立つ。右下に聖宝寺のお堂が見えるが道は大回りしているようなので、草付きの斜面を、適当にお堂目指して下っていくと境内脇の道に降り立つ。
境内のモミジは三段紅葉で、今を盛と研を競っていた。巷間では、今年のモミジは余り期待しない方が良いと言われていたが、このような美しいモミジに遭遇できた天の配剤に感謝である。

雑 感:
■この時期、この長丁場のコースは素晴らしい。木和田尾根は静寂で、晩秋の雰囲気が濃厚に漂い/稜線に上がれば寒風が吹き荒れ冬山に近く/藤原岳周辺は何時もの賑わいが嘘のような荒涼とした景色に変身し/山麓の聖宝寺は紅葉真っ盛りで極楽浄土の様相を呈していた。
■藤原岳は土曜日にも拘らず人影疎であったが、その理由は、多くのハイカーが見ている天気予報の“てんくら”が当日は登山不適格日“C”を、明日曜日は登山日和“A”を予報していたので、当日の登山を中止した向きが多かった為と推測した。
■因みに、私は日本気象協会の“登山天気”(有料)も参考にしているが、こちらは登山日和“A”を予報していた。登山ルート、地形などから風の影響はあまりないと分析した予報で、こちらの予報が正しいと判断し山行を決した。以前の登山でも同様な経験をしているので、教訓としては「“てんくら”の予報を100%信用しない」で、季節、地形なども勘案して、GO-NO GOを決定するのが賢明であろうという事である。
■聖宝寺の紅葉は見事であった。今秋、この界隈で紅葉の名所と言われる、美濃の横蔵寺と長浜市の鶏足寺を訪れたが此処のが最高であった。
■今回は時間的に余裕がなく天狗岩に立ち寄らなかったが、見どころ満載であるので出発時間を早めるのが賢明であろう。                                                                                                                                                                                                               (The End)


「かかみがはらdeウォーキング2018」参加リポート

2018-12-02 | 日記

開催日時:2018.11.25(日)、10時スタート
主催者:各務原市教育委員会
参加者:主催者発表約1,100名
ゲスト:中村 真衣;シドニー五輪、背泳の銀メダリスト

ウオーキングコース:
河川環境楽園をスタート、ゴール地点にして、川島町を大体半周する15 kmの平坦なコースである。
私は途中、トイレと給水を受けただけで、3:09のタイムで余裕をもって完歩できた。
下は、スマホGPSによる実際に歩いた軌跡である。

中村さんのスピーチ:
開会式に先立ち、ゲストの中村さんの講話と準備体操の指導があった。
選手時代の練習では、水泳だけでも、1日、7時間、15,000 mもの凄まじい猛練習をこなしたそうである。強靭な肉体と精神力は想像を絶するのに驚愕した。
  選手引退後は水泳アドバイザーとして講演や水泳指導で活躍中である。事業活動に於ける実行力も敬服に値する。
 ゴール時に中村さんと握手をして、元オリンピック選手のパワーを頂き、良き思い出になった。

開会式:
来賓の各務原市長、衆議院議員、その他関係者の挨拶があったが、いずれの挨拶も手短な点が
スマートであった。

 ■コース途中で印象に残った通過点の風景を以下に列挙した。

1.河跡湖公園:
川島町は木曽川の中洲であるが、中洲とは思えない立派な公園である。公園の中のせせらぎ沿いの雑木林の中を暫く通ったが静かな雰囲気の良い所であった。

 2.皇帝ダリア:
コース途中の民家の庭に大輪の皇帝ダリアが咲いていた。快晴の青空をバックに輝き、一際、豪快で綺麗なので思わずカメラを向けた。

 3.銀杏並木:
一宮市側の木曽川沿いには、幾つもの公園があるが、そのうちの一つの極楽寺公園の銀杏並木の黄葉が鮮やかであった。

 4.138タワーパーク:
タワーの高さが一宮の語呂合わせで138 mになっている。
多くの家族連れが訪れて遊園地は大変賑やかであった。
野外ステージではアマチュアバンドが演奏して華やかさを演出していた。

 ゴール間近:
平成川島橋で河川環境楽園の大観覧車を正面に見ながら木曽川を渡るとゴールは近い。

■雑 感:
15kmを3時間強で完歩したが疲労感は皆無であった。
後期高齢者であることを勘案すれば、ご立派と自画自賛している。
 これは、毎日、朝昼晩の20回のスクワットと月数回のハイキング、登山で足腰を鍛えている賜物であろと思っている。
 当イベントは体力、脚力のバロメーターとして役立つので、出来れば来年も参加する積りである。
                                         (以上