G.G.の徒然山遊録

岐阜各務原市周辺の低山の山行記録、折々の雑感、書評などの雑文を記し、山に関する情報を提供します。

横山岳(1132m)の山行記録

2014-05-29 | 山行

                                    横山岳(1132m)の山行記録
                ~白谷登山口→白谷本流→横山岳→三高尾根→鳥越峠→白谷登山口~

2014年5月25日(日)晴れ
参加者: G.G.、他2名
アクセス: 各務原 6:30→各務原IC→高速道路→木之本IC→7:50白谷登山口駐車場(
コースタイム: 8:00→8:40 太鼓橋 →11:00 横山岳 11:30→12:35 鳥越峠 →13:15
行動時間:5:15
歩行距離:約7.8km
コース:実際に歩いたGPSトラックを下に示す。赤線は登り、青線は下りを示す。
 (注記)GPSトラックの始点(P)と終点が一致していないがGPSバッテリーの容量不足(電圧低下)が原因かもしれない。 

山行記事:
■駐車場は広く、立派な休憩所と、粗末ではあるがトイレ(写真右)もある。休憩所には横山岳案内、関連パンフレット、写真集などが備えられている。

■駐車場東隣から沢沿いの登山道が始まる。40分位で一旦、林道に上がり、左手にある太鼓橋の右側から再び沢沿いの登山道を登る。可なりの急坂であるが、新緑の中を渓流沿いに、小鳥の声と、沢音をBGMにし、次から次へと花が現れ楽しませてくれるので快適である。
但し、何回も沢を左右に渡渉するので水量が多い時は緊張を強いられよう。
■途中、渓流にはナメ滝の経滝と五銚子の滝があり景観にアクセントを付けている。五銚子の滝は落差が10m位の立派な滝である。

  ■山頂までで、目に留まった主な花はタニウツギ、シャク、ミヤマキケンマ、ヒメウツギ、ヤマブキ、ラショウモンカズラ、ミヤマハコベ、ミツバツツジなどである。


 
 
■太鼓橋からの登山道は急坂で、直登に近く所々でロープに縋らなければならない。標高1000m位からは一段と斜度が増し、体力的負荷も大きくなるが満開のミツバツツジが現れ励ましてくれる。

 ■3時間ほどで、山頂に着き、2等三角点に挨拶する。下界は晴れているようであるが山上は薄曇りで残念ながら眺望は効かない。先客は我々を追い抜いて行った奈良からのご婦人が一人だけである。
このご婦人に記念写真のシャッターを押してもらう。

■このご婦人、実はご夫婦で来ていたが、山慣れていない様子のご主人とはペースが合わないようで、ひとり先行して登頂して来たのである。我々は30分ほどで食事を済ませて出発したが、当のご主人は未だ到着していなかった。何時もの事らしく心配していないと言っていたが、聊か問題であろう。
■三高尾根を下山時に、2組の10人位のパーティーに出会ったがメンバーの多くはシニアのご婦人方であった。横山岳は花の山として知名度が高く、ご婦人方に人気があるのを覗わせる。
■三高尾根は白谷沿いの登路ほどではないが、可なりの急坂で、始めは直下降に近く、所々で、ロープのお世話になった。こちらのルートでは殆ど見るべき花がないが、新緑の森林浴が誠に気持ち良い。
特に頂上から15分位の所はブナ林が広がり、何本かの巨木が目立つ。
 ■眺望のない林間が続き、やがて鳥越峠に着く。ここは西方の眺望が開けて、正面には昨年 11月に登った七七頭ヶ岳と麓の菅並集落が望めた。

 
■鳥越峠から少し行った所で左折する。ここからは暫くは未だ、急坂が続くがロープに縋るほどではない。道半ばからは林道となりコエチ谷登山口へ着く。ここで左折すると駐車場は直ぐである。

所感:
■本ルートは登り下り共に、直線的な急坂が多く、ロープに縋る箇所が15ヶ所?位もあり、手袋が必携で、腕力を要する。この点、特段の危険個所はないものの初心者向けでない。
■花は白谷沿いが圧倒的に多く、三高尾根は少ないようである。
■山頂、途中共に眺望は期待できないようである。

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阿弥陀ヶ岳(876m)、経塚山((1040m)の周回記録

2014-05-27 | 山行

阿弥陀ヶ岳(876m)、経塚山((1040m)の周回記録
~上丹生→阿弥陀ヶ岳→経塚山→ビン坂峠道→上丹生~

2014年5月19日(月)晴れ
参加者: G.G.(単独行)
アクセス: 各務原 6:50→醒ヶ井→8:35 上丹生浄水場脇の駐車場(
コースタイム:
8:45→10:05 尾根に乗る →11:00 664mピーク→11:25 阿弥陀堂跡11:35 →11:45阿弥陀ヶ峰、昼食12:25→12:45阿弥陀ヶ岳池→15:05梓河内道分岐点→13:50 柏原道分岐点→13:55 継子穴 14:10→14:45避難小屋→14:55 経塚山 15:05→15:25 お虎が池→(ルートミス)→(ビン坂道)→18:25
行動時間:9:40
歩行距離:約15km
コース:実際に歩いたGPSトラックを下に示す。赤線は登り、青線は下りを示す。

山行記事:
■当初計画では17日又は19日山行予定であったが、17日は強風との予報があり、19日に延期したものの、同行者の都合が悪く止むを得ず単独行となってしまった。又、当初コースは阿弥陀ヶ岳→丹生川(谷川谷)を周回予定であったが、Web.で谷川谷は通行止めになっているのを知り、急遽、阿弥陀ヶ岳→霊仙山→ビン坂峠道の周回へ変更した。
■上丹生で養鱒場への道を右に分け、上丹生の集落を通り抜けると直ぐに浄水場に着く。谷山谷方向は進入禁止の看板が立つ浄水場前の分岐点を右折し、少し進むと5台位駐車できる広場があり駐車する。


■浄水場の東側の踏み跡から登り始める。途中から踏み跡は消えたが、急斜面を南東方向に進むと尾根に辿りつく。尾根道ははっきりしているが整備されているとは言えない。時々岩塊が行く手を阻むが左右に回り込んで進んで行く。木間から谷川谷を挟んで霊仙山の巨大なマッスが望まれる。
 

■地図には標高 664mの基準点が記載されているが、実際はピークとは気付かないで通り過ぎてしまう。
やがて阿弥陀堂跡に到着する。この場所で、9世紀初頭に、空海や最澄と共に、唐に渡り三蔵の称号を授かった霊仙が若かりし頃当地で修行に励んだそうである。因みに霊仙三蔵は唐にて、重用され帰国が許されず中国で没したそうであるが、若し帰国していたら仏教界に多大な影響を及ぼしたであろうと思われる。2基の灯明、宝塔などがあり、今でも枝折集落の人が維持・管理しているようである。
 

■ここから10分程で阿弥陀ヶ峰に着く。山名プレートもなく、4周を林に囲まれた小岩塊のピークである。ここまでの道のりは可なりハードであったので、ゆっくりと昼食を摂り英気を養う。ここから東方向は平坦地であり、踏み跡がないので適当に歩き、南東にある阿弥陀池を探しあてる。池と言っても鈴鹿の山に良くある直径10m程の水溜りに過ぎないが、獣達にはオアシスであろう。
 

 ■池を後に東に進むとヤマシャクヤクの群生があったが既に盛りを過ぎて完全な形の花は殆どない。
やがて梓河内からの道と合流す。今まで踏み跡が不明な所をずっと歩いてきたので一安心である。
このルートは登山者が通らないと見え、すっかり落ち葉に埋まっている。やがて、柏原道と合流し、ここから先は良く踏まれた普通の登山道になる。
■合流点から5分位で継子穴に差し掛かる。不気味な井戸のような穴で深さは30mあるそうで、誤って落ちたら最後であり、トラロープでガードされていた。嘗ては、擬死再生の行場として使用されたそうである。

■運よく、継子穴分岐点付近に姿のいいヤマシャクが一株咲いていたので写真を撮る。

 
■四丁横崖の分岐点に来る。右折すれば当初予定の谷川谷へ至るが直進する。ここから急坂が始まり、やがて避難小屋に着く。展望が一気に開け、北方には伊吹山の巨体が、西方には北部琵琶湖が見渡せる。
 

■カレンフェルトの急坂を登りきると経塚山山頂で、360度の大展望である。月曜日で、然も時間も遅く、他に登山客がいないので三脚を立てセルフタイマーで記念撮影をする。

■経塚山到着が既に3時であり、下山を急がなければならないので霊仙山はパスしてお虎が池に向かう。
お虎が池は阿弥陀ヶ峰の池と同じくらいのサイズである。立派な標識と並んで、小さな看板がありそれには「この池はお虎が池ではありません」と記されていたが何とも奇妙な看板である。
 

 ■池から少し進んだ所で登山道を離れ北西方向にカヤトを進んで行く。琵琶湖の全貌が眼下に広がる大展望である。大小、10頭位の鹿の一群が目の前を谷の方向へ駆け抜けて行ったりして一瞬、別世界の感がした。
 

■そのうちにカヤトを過ぎて、林間になり傾斜が急になってきたが、時々、マーカーがあるので尚も進んで行く。一段と傾斜がきつくなり、漸くコースを外れているのに気付き、GPSで確認すると本来のルートは300m程、西であることが分かり修正する。この間、30分位のタイムロスであったろうか。
■漸く、落ち葉に覆われてはいるが、広くて、はっきりとした踏み跡のビン坂峠道に出合いやれやれである。
途中で1ヶ所で踏み跡と違う方向にマーカーがあり、ルートミスをしそうになったが事なきを得た。
■最後に、今は立派な舗装道路になっているビン坂峠に降り立ち、そのまま進んで谷山谷の右岸に出合い、日暮れ前に、無事に駐車場に戻った。

所感:
本ルートは所々、ルート不明な箇所があり、道迷いの恐れがあるので、初心者だけで立ち入らないこと。
■阿弥陀ヶ峰の東尾根への取り付きは登山道がなく、急坂であるが、南西方向に登って行けば特段の危険個所はなく辿りつける。但し、雨後などは滑り易く山行は避けたほうが良い。
■阿弥陀ヶ峰、阿弥陀ヶ池の周辺も登山道はなく、平坦地であるので方向感覚が分からくなるので進行方向の確認が重要である。
■お虎が池からビン坂峠道へのショートカットも登山道がない。はっきりしていないが尾根芯を外さないのが肝要である。
■阿弥陀ヶ峰に纏わる歴史を調べてみると、霊仙山一帯は宗教色の濃厚な山であることが分かる。霊仙三蔵修行場の阿弥陀堂跡、擬死再生の行場であった継子穴、経堂に因んだ山名の経塚山などがその名残であろうと思う。

 

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