G.G.の徒然山遊録

岐阜各務原市周辺の低山の山行記録、折々の雑感、書評などの雑文を記し、山に関する情報を提供します。

寧比曽岳(1,121m)~筈ヶ岳(985m) ~山頂の思わぬ積雪を楽しむ~

2020-02-28 | 山行

山行年月日:2020年2月23日(日)、曇り
参加者:G.G.他8人
アクセス:各務原7:30→(R33)→9:20大多賀峠(豊田市北東部、標高800m)/走行距離(片道)≒100km沿面距離≒10.8 km/所要時間≒5:30 hr.(昼食、休憩を含む)/累積標高≒±860m
コースタイム:登山口9:28→10:39寧比曽岳10:5811:59筈ヶ岳、昼食12:38
       13:50寧比曽岳14:02→14:55登山口
GPSトラック図:
歩き始めは階段であるが直ぐに地道になる。後は緩傾斜の良く整備された登山道が続く。
                (1目盛り:250m)
トラックの標高図:
最大標高差は300m位で体力的には余りしんどいことはない。

山行レポート:
前日の天気予報では、標高1,000mでは風速15mの強風であり、心配したが杞憂であった。実際は殆ど風の影響は受けなかった。
豊田市北東部の大多賀峠の駐車場には先客の車が9台もあった。後から分かったが20人位の団体の車と思われる。駐車場から120m程進むと立派な登山口の標識がある。階段はほんの少しだけであり、直に地道になる。

淡々と林間を登って行き、頂上近くなると急に積雪量が多くなり、ちょっと雪山登山の気分になる。

山頂は気温がマイナス2℃で、樹々に雪が霧氷のようにびっしりと着氷し幽玄の雰囲気を醸し出していた。
今の時期、山は枯れ木ばかりで殺風景であるが、雪のお陰で薄化粧し思わぬ美観が嬉しい。

■生憎の曇天で四方の山々の眺望は望めなかったのは残念であったが、思わぬ雪景色に遭遇し大満足であった。
因みに、山頂には立派な東屋があり子供連れの団体客で賑わっていた。昼食には早く、記念写真を撮り、筈ヶ岳へ向う。

■寧比曽岳山頂を少し下ると風は完全に遮られ、積雪量も減り、束の間であるが青空まで覗かれ春山のような雰囲気であった。

■筈ヶ岳山頂は広場になっているが展望は無い。木陰に入り風を避け、40分間程、談笑しながらまったりと昼食を楽しむ。

■筈ヶ岳から寧比曽岳への戻りは、3個の小ピークを越えた後、寧比曽岳への200m程の登りが急傾斜で結構体に応えた。
■寧比曽岳に戻った時は、東屋に二人がいただけで静けさを取り戻していた。天気は快方に向かい北~東方面の眺望が得られるようになってきていた。
下の写真の中央のピークは愛知県の最高峰、茶臼山(1,416m)である。
東方には南アの遥か後ろに富士山山頂の一部が顔を覗かせていたが、余りにも遠く、指摘されなければそれと分からない。

■展望を楽しんだ後はノンストップで駐車場に戻る。途中、登ってくる、犬を連れた普段着の老夫婦、ソロの若い女性に出会う。寧比曽岳とは登山口から山頂までの標高差が僅か300mであり、お散歩気分で登れる、大勢に親しまれる山なんだなと改めて思った次第である。

雑 感:
▼天気予報「てんきくらし」によれば、標高1,000mでは風速15mの強風であったが、実際には殆ど風の影響は受けなかった。
過去に何回も経験しているが、禿山ならいざ知らず、林間コースの場合、風に関しては、天気予報は大方外れるようであある。
▼寧比曽岳だけでは1時間強で登頂できるので登山として物足りない。筈ヶ岳まで足を延ばせば所要時間は往復で5時間強となり程よい山行になろう。
▼寧比曽岳は意外や人気の山のようである。午前中の団体客意外にも、悪天候にも関わらず何組かのハイカーと出会った。
                                        (以上)                                                                                                                       

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清滝山(439m)と丸山(285m) ~京極家の歴史探訪と中山道60番 柏原宿の散策の山旅~

2020-02-07 | 山行

山行年月日:2020年2月2日(日)、静穏、晴れ
参加者:G.G.他8名(9名)
アクセス:JR利用、各務ヶ原8:54→9:22岐阜→9:56柏原
沿面距離≒7.4 km/所要時間≒4:30 hr.(昼食、休憩、見学などを含む)/累積標高差≒±470m
コースタイム:柏原駅 10:07→10:40徳源院10:5011:05石仏11:33尾根→11:47清滝山、昼食12:4013:27北畠具行の墓13:35→13:51丸山→14:08下山口→14:37柏原駅

GPSトラック図:
徳源院から時計回りに清滝山を周回した後、北畠具行の墓から丸山に登り下山後は柏原宿を散策した。
徳源院と分岐点(尾根)の中間にある青岸渡寺の石仏に立寄りお参りした。
北畠具行の墓から丸山への登りは道が無い15分の劇登であるが、赤テープがあるので問題なし。
              (1目盛り:250m)
トラックの標高図:
丸山への登りは急登で、道も無いのでしんどいが15分位である。

山行レポート:
柏原駅から歩き、中山道を離れると伊吹山の巨大なマッスが目に飛び込んでくる。ここからの山容は日本百名山の名に恥じない貫禄がある。

清滝集落近くからは、これから登る清滝山が眺望される。画面やや左の突起物(実は5本の杉の木)があるのが山頂である。


桜並木の参道を通り、鎌倉時代の末期に栄華を極めた京極家の菩提寺、清瀧寺徳源院に参詣する。無住の寺であるが、良く手入れされている。門前には左右に枝垂れ桜があり、京極家、五代藩主の京極道誉に因んで道誉桜と呼ばれている。


■清瀧寺を後に清瀧神社横から登山道に入る。暫く行くと道が右に分岐し、少し登ると青岸渡寺の石仏が鎮座していた。道はここで行き止まりであり元の分岐点に戻り右折し清滝山に向う。

■右折してから45分で清滝山頂上に達する。広々とした広場で360°の大展望である。北方には伊吹山が指呼の間である。
■南方には阿弥陀ヶ峰を前衛にした霊仙山が頭を出している。阿弥陀ヶ峰は昔、ソロで登山したが中々にハードな山であった。写真は逆光で見にくいがご容赦下さい。

■西方には木の間隠れに琵琶湖と彼岸の比良山系も望めた。


■目を東方に転ずると眼下に向山が横たわり、その麓を東海道線の列車が進路を90°曲げて通り過ぎていった。まるでジオラマの世界である。

■ほとんど無風であったが、NHKの建屋の陰で風を避け、マッタリと50分ほど昼食を楽しむ。記念撮影をしてから、次の目標の北畠具行の墓に向かって下山する。下山道は登りに比べ傾斜がなだらかで、途中からは擬木の階段になり歩きやすい。

■北畠具行は後醍醐天皇側近の公卿で、「元弘の変」で倒幕に失敗し、鎌倉へ護送の途中、当地にて斬首され、墓は16年後に建立された。今も、地元の人々が手厚く供養しているそうである。

■墓から丸山へは道は無いが、適当に赤テープがあり、上を目指して15分程、よじ登れば難なく頂上に着く。頂上から柏原の町並みが一望できる。


南東に向かって下山道はよく整備され、途中に立派な祠が祀られている。下山道は多分、本祠への参道であろう。

柏原駅に向かって中山道をゆったりとそぞろ歩く。人通りもなく、ひっそりと、古い家並みが軒を並べ良く保存され、往時の賑わいが偲ばれる。
               (艾屋、息吹堂)

           (旅籠、白木屋藤兵衛)

               (吉村公三郎の生家)

雑感:
▼清滝山は登山の対象としては物足りないが、展望の良さはそれを補って余りがある。
低山であり積雪も少なく、特に冬場の登山にはお誂え向きである。
▼清滝山徳源院は京極家の菩提寺であり、五代藩主の京極高氏(道誉)は婆娑羅大名と呼ばれた人物であるなど事前に歴史を学んでおくと旅の興趣は一層増すであろう。尚、京極家の遺構(屋敷、庭園跡など)は伊吹山の表登山道でない、もう一つの登山口近くの弥高、上平寺地区にある。
▼清滝山徳源院は桜が有名であり、桜咲く時期に訪れて見たいものである。別の景色が楽しめよう。
▼柏原宿は古い家並みが良く保存され、静かな佇まいで、趣がある。
                                  (以上)

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