koshiのお部屋2

万年三歳児koshiの駄文のコーナーです。

龍馬伝-第26回「西郷吉之助」

2010年06月27日 20時25分53秒 | 龍馬伝

神戸海軍操練所閉鎖。
龍馬にとって大きな挫折だったことは疑いありません。
この時期,行き場を失った龍馬を救ったのが西郷との友誼だったと言われております。
勝の紹介で西郷に会ったのは事実でしょうね。
元治元(1864)年10月か翌付きのことと思われます・・・。
で,薩摩屋敷に匿われたのは事実でしょう。
ここでも勝の口利きが大いに効いたと思われます。
西郷と勝が最初に会ったのが,長州征伐を控えたこの時期でしょうから,後の品川薩摩屋敷における江戸城無欠会場の伏線はこんなところにあったということになります・・・。西郷が既に薩摩藩において小さからぬ存在であったことは事実でしょうが,それも家老である小松帯刀の存在が有ってのこと。
すべてをうしなったこの時期の龍馬が,陸奥とともに薩摩藩の庇護を受け,幕吏の目を逃れることが出来たのも,言ってしまえば勝と小松のおかげということになるのでしょう。


土佐では,俗吏の弥太郎くんが家庭の幸福とは裏腹に悩んでいました。
何せ,投獄された半平太に以蔵の始末を託され,毒饅頭を受け取ったからです。
半平太が以蔵に一服盛ったのは事実でしょう。
獄吏が完全に半平太の味方であったことを裏付けることになりますが,とにかく天祥丸なる何とも雅やかな名前の毒を半平太は以蔵に飲ませたことになります・・・。
勿論,その仲介を弥太郎に頼んだ筈はないでしょう。
半平太と弥太郎は,龍馬以上に疎遠,というか接点はほぼ無しと見ても良かったのではないでしょうか・・・。
ですから,毒饅頭を弥太郎が・・・というエピソードは無駄と思いました。
いじましい父ちゃんと毒饅頭を取り合う場面は大笑いしてしまいましたが・・・。


龍馬が訪れ,西郷と会見していた薩摩藩邸で軍事教練をしていたのも??です。
藩の重役が会見中にやっているのかどうか・・・。
それに何ともごつくない西郷どん(せごどん)でしたね。
平成2(1990)年 の大河ドラマ「翔ぶが如く」で西郷を演じた西田敏行は本人の思惑はともかく(西田は福島出身なので)合っていたと思いましたが,どうもその残像が大きすぎたようで・・・。
ミニエー銃がまことしやかに紹介されていましたが,正式に我が国に入ってきたのはこの元治元年と言われています。
薩摩は薩英戦争以来英国との交易を始めており,フランスで開発されたミニエー銃はオランダで製造されたものが幕府に入ってきたのが最初と言われています。
ですから,この時点で薩摩が持っていたとは到底思われません。
むしろ薩摩は,ミニエー銃の英国式ともいうべきエンフィールド銃を持っていたと考えた方がよいかもしれません(それにしたってせいぜい慶応元年あたりからでしょうが)。
ただ,こうしたことを総合すると,薩摩は完全に幕府を嘗めきっていたというか,眼中に無かったに違い有りません。


次回はどうなるのでしょうね。
予告を見た限りにおいては,はちゃめちゃなことが起きるようですが・・・。
この時期の龍馬は,薩摩の庇護の下鹿児島へ行ったり,熊本の横井小楠を採訪したりして,次第に薩長同盟の基礎を固めていくのですが,よもや高知に潜入したとか上海へ渡航したとかにはならないでしょうね・・・。
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2 コメント

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史実にもとづいて・・?! (桔梗)
2010-07-01 19:32:01
koshiさん、こんばんは。

神戸海軍操練所との涙の別れ・・、
勝先生の最後の言葉・・、 (それまでと声のトーンが違う)
「君たちは 私の希望である。」
金八先生を思い出しました。 まさに「贈る言葉」、♪~曲が聞こえてきそうでした。

続いて
「ここからが、おめえさんたちの船出であ
る!」
この言葉で龍馬達も未来に希望がもてる・・。
いいシーンでした。
でもこれで神戸の場面ももう出てこないと思うとこちらも淋しかったです。(笑)

ところで29日(火)(読売系)
「大河ドラマでは描かない坂本龍馬の真実」
ご覧になりましたか?
いくらドラマとはいえ、史実との違いが多い!との声が届いたのでしょうか。
人物の記録や日記も紹介され、それにもとづいてのドラマ作りで納得がいきました。
龍馬もお龍もああいうイメージですよね。
「大河」のお龍役の女優さん、いまさら龍馬に甘える演技しにくいのでは?

それによると龍馬は池田屋事件の前日に江戸にたったとのこと、あの日、京都における龍馬達の隠れ家も襲撃されたとか・・。

そうだったんですね。
やっぱり歴史なんだから史実にもとづいて描いてほしいです。

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遅くなりました・・・(汗) (koshi)
2010-07-04 20:24:56
桔梗さん,今晩は。
武田鉄矢の伝法な江戸弁は,正直言って無理があるのでは・・・と思ってしまいました。
19年前に「太平記」で楠木正成を演じた時も違和感ありありでしたので,やはりああした個性の強い俳優さんは役所が難しいと思ってしまいました・・。
「功名が辻」の五島吉兵衛役は良かったんですけどね・・・。

「大河ドラマでは描かない坂本龍馬の真実」うっかり録画しないでしまいました・・・。
裏龍馬伝的な内容だったんでしょうか・・・。

龍馬が江戸にたったのは元治元年6月3日と言われており,その2日後が池田屋の変です。
だから龍馬が池田屋に居ること自体あり得ないということです・・・。
池田屋の他に新撰組が襲撃したのは,どこでしたっけ・・。
龍馬の,というより長州に荷担する脱藩浪士たちの隠れ家だったと記憶しています。
土方たちがそこを襲い,後に池田屋の近藤たちと合流した筈です。

史実の裏付けがすなり甘いのが気にかかりますね。
今日なんて土佐に潜入していたし,結婚しているはずの春猪がまだ坂本家に居ましたし・・・。
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