koshiのお部屋2

万年三歳児koshiの駄文のコーナーです。

Germanfreeks再び・・・

2013年01月16日 21時46分55秒 | 日々のこと,その他・画像等・・・

年末年始に組んだ夏以来のMD90が頓挫してお蔵入りになったので,スケール物をちょいお休みして,簡易キットや安易な食玩に走る日々が続いています・・・。
ま,食玩と云っても一応1/144というスケールモデルであり,昨今の内容は決して莫迦にはできないものであることは事実です(たまにそうではないものも有りますが)。
で,その食玩に多少手を加えることで,少しは見られるものになるのでは・・・という浅はかな考えも有ったりします・・・。


独空軍戦闘機(WWII),メッサーシュミットMe262A。
別名シュヴァルベ(燕),或いはシュトゥルムフォーゲル(ストームバード-嵐の鳥)。
第7戦闘航空団第1本部飛行隊所属,通称「黒シェブロン」。
世界初の実用ジェット戦闘機です(次は多分同じく独のハインケルHe162「サラマンダー(火竜)」でしょう・・・)。
ナチスの功罪はともかくとして,WWIIの独は科学・技術大国でした。
特に兵器の分野ではその特徴は著しく,電撃作戦の主役となった機械化部隊の中核を担う戦車の水準は世界随一でしたし,戦時中に唯一ジェット戦闘機・爆撃機(アラドAr234),ロケット戦闘機(Me163)を投入したり,無人飛行爆弾V1に弾道ロケット兵器V2を開発してロンドか市民を恐怖のどん底にたたき込んだり・・・といった具合です。
その代表がやはりこのMe262でしょう。
当時各国は,挙ってジェット戦闘機の開発に取り組みましたが,英国のグロスター・ミーティアと米国のP80シューティングスターは大戦に間に合わず,ジェット機同士の空中戦は,朝鮮動乱のP80とMig15まで待つことになります・・・。
                             

世界初の実用量産型ジェット戦闘機としての栄誉を担ったMe262でしたが,ヒットラーによる誤った運用(何と爆撃機という)によって存分に力を発揮できず,ようやく本来の戦闘機としての任務に就いた1944年以降は,結果的に劣勢の戦局を跳ね返すには至りませんでした。
機首の20mm機関砲4門の威力は絶大で,多分これを喰らった連合軍のB17GやB24,アブロ・ランカスターといった爆撃機はひとたまりもなかったでしょうが,高速故に命中させるのは難しかったと予想されます。
また,離着陸中をP51Dに狙い撃ちにされたり(護衛にFW190Dを飛ばしたりした),エースパイロットのヴァルター・ノヴォトニー大尉のようにエンジントラブルを抱えてスピードが落ちたところを撃たれたりもしました・・・。
為政者が餅は餅屋という考え方でないと,莫迦を見て負債としわ寄せが来るのは現場と国民・・・という点は,いつの世も同じということでしょう・・・。


キットは上記の通り食玩ですが,なかなかきっちりできています。
但し,機体上面のダークグリーン+ブラックグリーンのスプリンター迷彩は,前者が明るすぎると思います。
補修する気力は無く,墨入れと溶きパテによる部分補修と塗装,コックピット内をRLMグレーで塗装し,見えないけど(泣)計器パネルを自作追加。
あとはパネルラインの墨入れとつや消しコートで仕上げました。
敗色濃いベルリンやレーゲンスブルグ上空を切り裂くように飛んだMe262Aに思いを馳せ,やはりBGMはワーグナーの楽劇「神々の黄昏」~ブリュンヒルデの自己犠牲を・・・(長いので16"23'~がお薦め)。
http://www.youtube.com/watch?v=4WkGkCYrF-s
前輪に付いたのは埃か・・・。シャープネスいじりすぎると画素が荒れる・・・スマートなサイドビューループアンテナ(1/72を組んだときは自作した)に穴を開けたのだが・・・目立たなかったようで・・・ピンホールカメラ風に遊んでみた・・・やはりダークグリーンが明るすぎた・・・先行の同型実験飛行隊「白の9」と。地味だ・・・。
日記@BlogRanking


最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ジェットエンジンの中に、もう一つ (ドイツ機大好き)
2013-01-31 23:53:15
綺麗なMe262ですね。解説も詳しく、勉強になります。ところで、他でも書きましたが、本物のMe262はドイツ博物館に今も展示され、そのエンジンの中には圧縮空気を作るファンを回すための2サイクルエンジンが入っていたと、「ロンギヌス迷宮」という小説に載ってました。空技廠からドイツへ派遣された技術将校の話ですが、読み進めて行き、最後は歴史観、宗教観、日本人と日本のあり方を考えさせられました。戦争小説ですが、暗さはなく、パリやベルリンが舞台で華やかな感じでした。実在したV2ロケット開発担当者から取材していたり、取材力が物語に反映し、「凄い!」が読後感。
返信する

コメントを投稿