koshiのお部屋2

万年三歳児koshiの駄文のコーナーです。

今年も目出度くも無い日に・・・

2022年03月01日 20時20分41秒 | 音楽

今年も巡ってきたこの日,05年より続けてきた自分だけの恒例の一曲。
お気に入りの一曲を貼って,自己満足に浸るひとときを,今年も持つことにしよう。
でもって,今までのラインナップは以下の通り。

05年 バレエ「アパラチアの春」(コープランド)
07年 嬉遊曲(イベール)
08年 ジークフリードの牧歌(ワーグナー)
10年  交響曲第1番ホ短調(シベリウス)
11年 小組曲(ドビュッシー~ビュッセル編)
12年 ピアノ四重奏曲第1番ト短調(ブラームス~シェーンベルク編)
13年 歌劇「ローエングリン」~第3幕への序奏(ワーグナー)
14年 「坂の上の雲」サウンドトラック~少年の国(久石譲)
15年 序曲「謝肉祭」(ドヴォルザーク)
16年 ピアノソナタ第3番~第4楽章(ショパン)
17年 大学祝典序曲(ブラームス)
18年  祝典行進曲(團伊玖磨)
19年  ピアノ協奏曲第25番ハ長調K.503(モーツァルト)
20年  序曲「ローマの謝肉祭」(ベルリオーズ)
21年  交響曲第2番ニ長調(ブラームス)

という感じで,最初の三年なんかは,割と目出度い曲を貼っていた気がするが,10年のシベリウスの第1とか12年のブラームスのピアノ四重奏曲とか自虐でしかないし,13年の「ローエングリン」なんて,波乱の予感でしかない。
なので今年は,暗いニュースばかりなのでせめて明るく朗らかな曲を・・・とも思ったが,どうもそんな気分にはなれそうもない。
世相を反映してか,スカッとするものよりも,激しく悲劇的なパッション に満ちた楽曲こそ相応しい・・・と,自虐を兼ねて思う。

2つのラプソディop.79~第1番ロ短調(J・ブラームス1833-97独)

2年続きのブラームスとなるが,熟年期の名作を。
何せ古今の楽曲の中でも名曲の誉れが高いヴァイオリン協奏曲ニ長調とピアノ協奏曲第2番変ロ長調に挟まれた時期の作品だけに,充実感が半端ない。
冒頭からテンモーニッシュなパッションの発露が顕著で,正しくラブソディック(狂詩曲的)に盛り上がっていく。
今の世相と自分の心情には,このような仄暗い情感とパッションが交錯する曲こそ相応しいと勝手に思い,底なしのブラームス沼にどっぷりと浸るのであった・・・。
因みに,10代から既にしてブラームス沼に填って出られなくなったと以前書いたが,この曲を気に入るようになったのは,割と近年のことであり,若い頃の私の感性は,この曲を理解するには到らず,未熟だったと云うことだろう・・・。
私の生まれた年に,ハノーヴァーのベートーヴェンザールで録音されたマルタ・アルゲリッチの緩急自在なピアノで。
ブラームスの楽曲は,所詮男の世界・・・と勝手に思って居た己の浅学と未熟を恥じる・・・。
https://www.youtube.com/watch?v=NcgOp-2T05A


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