みどりの船

絵本と絵本まわりのこと、日々の雑感を少し。

よいお年を・・・

2006-12-28 | ケの日のこと
クリスマスが終わったとたんに、一気に年末モードですね。
いよいよ押し迫ってきて、雑事に追われていますが、
こんな慌しい空気も、嫌いじゃありません。

 
               ロバハウス


ここ数年毎年訪れている、ロバの音楽座のクリスマス
コンサートに、今年も行ってきましたよ。
気づいたときには、23.24の土日はすでに完売。
友達親子と、仕方なく25日月曜日の最終公演へ
行きました。
今回はパパたちには申し訳なかったけれど、
これを聴かないと、年が越せませんからね・・・。

玉川上水沿いのロバハウスまでの道のりは、とても
気持ちのいい小道で、コハルもこの通り。
とびはねて走ります。
          

ロバの音楽座、NHKの「パンツぱんくろう」や
「からだであそぼ」の音楽といえば、なじみの方も
多いでしょうか。
中世の古楽器や手作りの楽器、音のなるものならなんでも
楽器にみたてて、抜群の音感とリズムでステキな音楽を
作り上げてしまう、5人組なんです。

ロバハウスは、建物に入ると、もぐらの穴倉のように
階段を下りて少し広くなった場所に、ひしめきあうように
座ります。
空間全部が、不思議なあたたかさに満ちているんですよ。
ここで、ロバのメリークリスマスを合唱するのが、
毎年の楽しみ♪

楽しい企画もあり、楽器を鳴らしている間
風船をとばして、鳴り止んだとたんキャッチするという
簡単なゲームがありました。
な~んと、コハと一緒に、見事キャッチ!
キャッチした3人は、前で一緒に踊らされ、
お土産で王冠と缶バッチをいただきましたよ。

 13公演の最後だったから、王冠も
                もらえちゃった。ラッキー

ロバの音楽座の音楽、ぜひHPで試聴してみてください♪
HPはこちら 

さぁ、イベントはこれでおしまいです。
年賀状もなんとかやっと終えたので(←遅)
これから銀行や郵便局回りをし、
少しの掃除を終えたら、明日から帰省です。
これが今年最後のアップになりそうです。

今年一年、たくさんの出会いがあったこと、
多くの方にのぞいていただいたことに、感謝です。
みなさんのところにあいさつに行く時間がないのが
心残りですが、みなさん、どうぞよいお年を
お迎えくださいね。

また来年お会いしましょう。
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クリスマス・イブ

2006-12-24 | クリスマス絵本
今日はイブですし、大好きなこの絵本を!

 「クリスマス・イブ

マーガレット・ワイズ・ブラウンの文に、イタリアの
ベニ・モントレソールの絵。 
訳は、大好きなやがわすみこさん。(ほるぷ出版)
オレンジと黄色で表現される、華やかであたたかい
クリスマス・イブの情景は、本当に美しい・・・。
静かで、喜びとどきどきに満ちたおはなし。

イブの真夜中。
しんしんと降り積もる雪。
寝ている両親をよそに、寝付けない子どもたち4人。

いろんな想像で頭がいっぱいになっている子どもたちは
とうてい寝てなんかいられません。

両親を起こさないように、息をひそめて
寒くないように、たくさん着込んで
ベッドを抜け出し、階段を降りて、居間のツリーを
めざします。

すばらしいツリーに、暖炉の残り火
その前にぶらさがる4人のくつした
ツリーの下のプレゼントの数々・・・・。

手をのばせばすぐ手に届くそのすてきなものたちを
ただただ黙って、子どもたちは見守ります。

なんてどきどきするんでしょう!
密やかで、音ひとつない静寂の中、聞こえてきたのは
おもてで誰かが歌う「きよしこのよる」
雪の降り積もる音さえ聞こえてきそうな夜です。

子どもたちだけの秘密が、たっぷりつまっています。

この絵本、数年前に復刊されたのです。
とてもうれしかった!
わたしのは、表紙が色あせてしまっていてカバーもなく、
でもいつかのときには、買いなおせると心強く思った
のでした。

最後のページのクリスマスキャロル、もと歌はなんだろう?と
いつも疑問で、歌いたくてたまらないのですが、
わからずじまい。
知っていたら、ぜひ教えてください!

           

今日は、山の上の修道院ミサへ子どもたちと行ってきます。
夫はたとえ24日が休日でも、頑として教会へは行かない
人なので、子どもたちだけ連れて、夜ミサへ。
クリスマスとイースター(復活祭)だけは、日頃
不信心なわたしも、教会に足を運んで神聖な気持ちを
味わいたくなります。

実家がカトリックで、祖母、父母、兄弟4人、
車に乗り切れない人は、バスで教会へ・・・。
みんなで教会へ行き、グレゴリオ聖歌のミサに出て、
密蝋燭が赤々と灯る、長くて眠くて
高揚感のある夜を過ごすのが、子どもの頃の習慣でした。
ミサのあとには、併設の幼稚園ホールでティーパーティ。
日曜学校で練習してきた降誕劇を披露します。
慌しくて、とても眠くて・・・でもやっぱりうれしい
クリスマス・イブ。
サンタさんを見たくても、まぶたはすぐにくっついて
しまうのでした(笑)

さぁ、今晩は忙しいです!

帰ってきたら、サンタ時間間近ですしね♪
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おもちゃ屋へいったトムテ

2006-12-23 | クリスマス絵本
今年は24日のイブが日曜日。こういう年も珍しいですね。
今日の土曜日は、おもちゃ屋さんも混んでいたので
しょうか。

 「おもちゃ屋へいったトムテ
エルサ・ベスコフ/作  ささめやゆき/絵
  菱木晃子/訳  福音館書店

北欧では、自分のうちの床下や納屋に小人が住んでいて、
その家の家人や家畜を守ってくれるのだそうです。
スウェーデンではそんな小人のことを”トムテ”といい、
ノルウェーあたりでは”ニッセ”と呼ばれるらしいです。
このおはなしは、そんないたずらな子どもトムテ
「ヌッセ」のおはなしです。

ある田舎で、お人形を作っている二人のむすめさんの
うちに住むトムテ家族。
クリスマス二週間前のある月夜、とうさんトムテが、
家の中の見回りに出かけた隙に、ニッセとヌッセの
二人の息子はベッドを抜け出します。
むすめさんたちの仕事場に入り込んで、人形の服を
自分たちで着てみることにしたのです。
ヌッセはその赤い服がたいそうのお気に入り。
ニッセの心配をよそに、いっこうに帰る気配がありません。

そんなときに限って、眠れないむすめさんの一人が
おきてきて、お人形を梱包しはじめるのです。
ヌッセ、絶体絶命の大ピンチ!

結局、おもちゃ屋に連れて行かれたヌッセは
ショーウィンドウに飾られ、お人形のふりをすることに・・・。

元来、いたずら好きなヌッセがとった行動、
その後の男の子との出会い、もとの床下に戻れる経緯、
むすめさんたちの経済的な潤い・・・。
めぐりめぐって、万事うまくいく、わくわくどきどきな
おはなしです。
ヌッセのいたずら加減ときたら、結構はらはらさせられます。
でも、案外と情に厚いところが憎いのですよ。

ささめやさんの絵がまたいいなぁと思います。
大好きな「ブルーベリーもりでのプッテのぼうけん」や
「おひさまのたまご」「おりこうなアニカ」などなど・・・
たくさん絵本を書いているベスコフの、縦書き童話です。

スウェーデンでは、「トムテ」という有名な詩があって
広く愛唱されているようです。
絵本「トムテ」は残念ながら、今は品切れ状態。
でもなかなか素敵な世界です。
(去年の記事はこちら
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ことり文庫さん開店♪

2006-12-22 | つぶやき/バトン
昨日の記事の最後に書いたいいこと♪というのは
ブログで知り合いになった、こうめさん
ただ、絵本を読む)のお店が、今日22日に開店するのです。


子どもの本と喫茶のお店「ことり文庫」です。
HPはこちら

ずっといろんな絵本についておはなしさせてもらって
こうめさんの感じ方にとても共感することが多くて
お店を持たれたら、どんな素敵な場所になるんだろう?
と、開店準備日誌を読みながら、わくわくしていました。
HP見ても、その感じは伝わってきますね~。
たのしみです!

お店で出すコーヒーのために、自宅で修行もし、
お店の書棚の小さいものは、夫婦で手作り。
大変なことだって山盛りあったでしょうに、
こうして開店させてしまう、こうめさんのパワーに
乾杯です

最初のフェアは、「ねがいごとがかなうおはなし」
だそうです。
願い事を着実にかなえていっているこうめさんらしい
フェアのテーマ。
どんな本が並んでいるのかな。こちらも楽しみです♪

場所は、東京・梅ヶ丘。

今日はこれから寝て起きたら、コハの念願
「おばきゅうせん」(小田急線)に乗って、
「こぅめしゃん」に会いに行く予定。
わくわくドキドキしますね。
だって・・・・ブログで知り合った人に会うのは
はじめてなのです。

    
  こうめさんのブログに遊びに行ってであった
  はじめての絵本が「かちんこちんのムニア」
  忘れもしません!大好きなのです
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ビロードうさぎ

2006-12-20 | クリスマス絵本
あるクリスマス、ぼうやのもとにプレゼントとして
やってきたぬいぐるみのビロードうさぎが、
"本物”になる夢をみます。

 「ビロードうさぎ
マージェリィ・ウィリアムズ/文 ウィリアム・ニコルソン・絵
いしいももこ/訳   童話館出版

このうさぎのぬいぐるみは、ぼうやの持っている
おもちゃたちと一緒に暮らしながらも、ぜんまいもなく、
動くわけでもない自分のことを
「たいへんつまらない、見ばえのしないものなのだ」
と思い込んでいます。
でもそんなうさぎに、話をして聞かせるのが、
ずっと昔からの子ども部屋の住人である馬。

馬は長いこといて、機械じかけのおもちゃが
どんなにいばっていても、やがて捨てられていくのを
目の当たりにしていたので、“本物になる”ということが
どういうことなのかを、うさぎに話して聞かせます。

 とてもながいあいだ、しんからかわいがってもらったら・・・
 ほんとうのものになる


心からかわいがってもらった末に、ほんとうの馬になった
木馬のことをうらやましく思いつつ・・・
うさぎは、自分の外見が傷まないで、その願いが
かなえられたらいいのに・・・と思います。

でもある日、些細なきっかけからぼうやにとても
かわいがられるようになり、共に遊び、共に寝て
ぼうやにとっての”ほんものの”うさぎになります。
幸せな日々、幸せな時間。
しかし不本意な突然の別れによって、うさぎは捨てられ、
身も心もぼろぼろに・・・。

そこに起こった奇跡が、胸をうちます。
子ども部屋の妖精の素敵な魔法によって、
今度こそ「ほんもの」のうさぎになるのです。

このおはなしを読むと、うさぎの気持ちが切なくて
たまらなくなります。
最後にぼうやにあれ?と思ってもらっただけで、
幸せだったのだろうか。多分そうなんだろうな。
でも、本当はもっとちゃんと気づいて欲しかったの
ではないかしら・・・ いろいろ考えてしまいます。

強く強く望んで、最後にかなえられた願い。
クリスマス時期に読み返したいおはなしです。

石井桃子さんが、50年の時を経て新訳で再び出された
この大判は、絵も染み入るように心に残ります。
岩波の子どもの本版「スザンナのお人形/ビロードうさぎ」
として出ていた頃から好きなおはなしで、
手元にあったにもかかわらず、やはりこの大判を
求めてしまいました。紙ざわりも紙の色もいいんですよ♪

石井桃子さん、来年3月で100歳になられるとか・・・。
ファンとしては、ますますのご活躍が本当にうれしいです。
(百まいのドレスも気になります←「百まいのきもの」
 改訳版)

そして・・・もうひとつうれしいこと。
次の記事に書きますね♪
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鈴木悦郎 絵本樂

2006-12-19 | 講座・おはなし会・企画展 他
日曜日、サブダ展の前に、実は見たかった個展へ。
はじめての駅”さいたま新都心”に降り立ちました。
うぅ・・・都会ですよ~。
田舎モノとしては、たいそう心細かったものの、
お目当てのアルピーノ村まで、ひたすら歩きます。

個展というのは、「鈴木悦郎 絵本樂」
鈴木悦郎先生、ご存知でしょうか?

 「まりあさまといっしょ
はせがわまさこ/文 すずきえつろう/絵
     女子パウロ会

わたしも絵本でしか先生のことを知りませんでしたが、
くどー★La★ちぇこさんの絵本日記のくどうさんに
教えていただいて、その精力的な個展のことを
知ったのでした。

中原淳一創刊の「それいゆ」や「ひまわり」で挿絵を
描かれていた鈴木悦郎さん。
シンプルでかわいらしく、明るい色彩・・・。
絵本では「くりすます」や「ぎんのすず」シリーズなど
多数描かれているのに、なかなか表立って取り上げられる
ことも少ない気がしますが・・・。

展示される絵は、搬入の時点ですでに売約済に
なってしまうほどの人気ぶり。
絵の雰囲気は、ぜひくどうさんのこのページに飛んで
見てみてください!

この色合いの淡さ、かわいらしさ・・・
構図、いくつも描かれる富士の山々・・・
悦郎先生、おいくつだと思われます??
なんともうすぐ83歳だとおっしゃってました。
この色合いの世界が、80超えても出せるということに
驚きと尊敬の念でいっぱいです。

わたしがギャラリーに着いたとき、先生は
お腹がすいたと昼食に出られた直後だったようで、
ご長男のひろしさんが、
「長いんですよ・・・ワイン飲みながら食べるので」
とおっしゃいます。
え~え~、もうそんなことは全然!
のんびりじっくり見て、待たせていただくつもりで
ぐるりと回っていたら・・・

ひろしさん曰く、今日搬入されたものが3点あると
おっしゃいます。
それを見て、ビビビッ 
まさに固まってしまいました。
これは強運としか言いようがない!
トントンと話が進んで、わたしははじめて、
悦郎先生の絵を手にすることになったのです。
(↑もう奇跡的・大興奮!)

それが、聞けばひろしさんが気に入って、
大切にされていたお人形の絵で、6~7年前に
描かれたものだとか。
この日は、往年のファンという方がたくさん
いらしていて、そのうちの一人の方と
「なぜこれがお安くなっているのかしら。
 うらやましいわ。もう少し早くこればよかった」と
さんざん話をしたほど、お値打ちになっていたのです。

ホントニ ツイテル

絵を購入するなど、縁のないわたしが・・・です。
その絵が、コレです。 見てみて・・・。

 

うつり具合はダメダメですが、雰囲気わかりますか?
これからの季節にもぴったり。
いやなことがあっても、これを見てほっとできそうな
気がします。



ギャラリーには、絵葉書も販売されているのですが、
これがまた破格。 一枚50円です!
 
鈴木悦郎ワールドがこれで堪能できます。

そして、この絵葉書を入れてもらった包みや、
ギャラリー併設の洋菓子店の包み紙が、すべて悦郎先生の
デザインで、これがまたかわいらしくて、紙好きには
たまらない・・・。
コレ欲しさに、お菓子を買いたくなります(笑)


悦郎先生は大変気さくで、写真も一緒にうつっていただき
ましたし、絵本にサインまでしてくださいました。


VANSの靴をはかれていて、とてもおしゃれ♪
そこで、もじもじしているわたしを見かねてか、
往年のファンの方々がいろいろサポートして
くださって、
「日付も入れてもらわなくていいの?」と一言。
「そうですね! ぜひお願いします」と言うと、
悦郎先生、おもむろに、19・・・
と書き始めるではないですか!
また別のファンの方が、
「先生、違いますよー。2006年ですよ!」と
つっこみますと、先生
わっはははははははは」って。
それは豪快に笑われて、その後なんと、ご自分の誕生日を
書こうと、見事に変身させてしまわれました!
誕生日つきサインは珍しいわよ~と、ファンの方に
またもうらやまれながら、感激のサイン会は終了しましたよ(笑)

 

この「銀花ギャラリー」での”絵本樂”は、25日まで。
ぜひお近くの方はごらんいただきたいです。
(遠くの方は、このつたない画像で我慢してくださいね)
ギャラリー周辺はアルピーノ村となっていて、
おしゃれなレストラン、洋菓子店、ギャラリー、
野の花店、などが点在。
結婚式があげられるようにもなっていて、
とてもすてきなところでした。

”銀花”という雑誌、以前デパートの古書展で、気に入った
昔の号を何冊か求めたことがありましたが、
このギャラリーには、全号そろっているそうです。

             
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ロバート・サブダ展

2006-12-18 | 講座・おはなし会・企画展 他
昨日、ついに行ってしまいました。
池袋西武で開催中の「ロバート・サブダの
しかけ絵本の世界展」(サイトはこちら



午前中は上の人が友達とクリスマス会をしたいと
言うので、その算段に忙しく、午後からの強行。

実は、ひなたぼっこのmarukoさんも行かれたと
コメントされていて、わたしも行くなら今日しかないな~
・・・と弱気ながら、強行しましたよ。

会場に入るとまず目に入ってくるのが、大きな
180cm大のアリスのポップアップ。
これは、まさに「紙の魔術師」の偉業です。
絵本では、これがちゃーんと閉じるんですものね。

この近くに会場整備のお姉さんがいて、
「写真とってもいいですよ」と言っているのを
小耳にはさみ、すかさずパチリ。

その後も調子にのって、ちょっとだけ撮ってみました。

創作料理ユニット3人組みのGOMAが、
「クッキーカウント」のお菓子を再現。
どれもおいしそうなのです♪

 

 
絵本のお菓子とそっくり!

 ビューティフォー♪
作り方まで書いてありました。ちょっと憧れる・・・。

そして、サブダさんのアトリエが再現されたコーナーを
過ぎると、個人的に興味津々だった、古い時代の
イギリスやフランスのしかけ絵本の展示コーナー。
サブダさん所有のものもあるようですね。
彼はなんといっても、8歳からポップアップを作り
続けているのですから、コレクターとしても
すばらしいです!

3箇所のビデオで4冊ずつ、しかけ絵本の紹介を
していて、これが楽しいのですよ。
動きが案外としなやかで、絶妙でユーモラスな動きが
多くて、コレほしい~!と思わずうなりたくなるものも
ありましたよ。
(人の尻つついてるとことか、かくれんぼのような
 動きとか、思わずプッとなるほほえましさ)
12冊全部、はりついて見ました(笑)

一番人気のアリスや、オズの魔法使いの、大型・
自動めくり・しかけ絵本が、1コーナーになっていて、
そのしかけの妙にはさすがにうなります。
恐竜のコーナーもありましたよ。

人気の「クリスマスアルファベット」も
CHISTMASの字が、マグネットで開け閉めできる
扉展示になっていて、人・人・人の群れ・・・。

わたしはやっぱりクリスマス関連の白+αで表現する
華やかな世界が好きだわーと再確認して、見物終了。
そのあとは、お約束の即売所でございます。
こちらも大盛況でした。 みなさま、すごいの!

わたしは、自分用にひとつだけ、サブダのしかけ絵本が
体験できるという、製作キットを買ってみました。
☆1つの「クリスマスの12日」と
☆☆☆3つの「不思議の国のアリス」があって、
初心者ゆえ「クリスマスの12日」の方を・・・。
これは、このサブダ展限定ものということでした。
さぁ、作れるかな??
1日目と5日目キットのようです。

 

密かに何年もかかって、一冊ずつ買ってきた
ポップアップ絵本たち。


ちょっと休憩です・・・かさばるのがちょっと・・・(本音)
・・・・でもすばらしいのですよ~。(ふふ、お値段も!)

「クリスマスアルファベット」は今出ているのは
緑の表紙(こちらと、銀色のミニ版、銀の箱に入ったカード式の
3種類が出ています。
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ファーザークリスマス

2006-12-14 | クリスマス絵本
ファーザークリスマス
  サンタ・クロースからの手紙     評論社

 J.R.R. トールキン 瀬田貞二/田中明子・訳

今年もやっぱりクリスマス本を買ってしまいました。
もうこれは買わずにはいられなかったのです。
(ふふ、自分へのクリスマスプレゼント・・・
 これだけじゃないのですけど

この絵本は、あの「指輪物語」のトールキンが
毎年毎年わが子たちに、サンタになりかわって書いた
絵入りの手紙集なのです!
しかもその手紙は20年以上も続けられたという・・・。
美しい絵と、それに添えられたサンタのふるえるような
直筆文字の数々。
あ~、トールキン家の子どもたちは、なんて
幸せなクリスマスを過ごしていたんでしょう。

以前、同じ評論社から出た「サンタ・クロースからの手紙」は
2種類あって、一つは原書版に近い大きさのもの、
一つは、少し横長小さめサイズの封筒つき(封筒の中に
手紙が入っている体裁)だったのです。

わたしはずいぶん前に、この封筒つきのほうを
古書店で安く手にし、その時にもずいぶん感激したのですが
今回は絵本版で割愛されていた1920年から
1925年までの5年分と、1939年から
1943年までの4年分が新たに加えられて、
手紙の全文が載っているというではないですか!
 なんということでしょう 
今すぐ見たい、じっくり見たい・・・
ということで、ただ今少しずつ読み進めているところ。

まだ全部を読み終わっていないのですが・・・
これは、買ってよかったー♪

毎年毎年の手紙が、一つの続き話になっていて、
絵本版ではわからなかった北極ぐま(サンタのお手伝いを
している)の手紙部分も、よくわかるようになっています。
サンタのふるえ文字、美しい水彩画・・・こんな素敵な
手紙で、トールキン家の4人の子どもたちだけでなく、
わたしたちまで楽しませてもらえるなんて、
とてもとても幸せな気分です。

ちょうど後半期は戦争の影も見え隠れしています。
どのあたりからか、ゴブリンやエルフも登場していたりして、
指輪物語好きにはまたうれしい演出です。

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ある日のコハ本

2006-12-12 | 子どもと楽しんでいる絵本
コハル2歳半ちょっとになり、ここのところ、
言葉が急激に出てきました。
そして2歳児独特の魔のこだわりも頻発。

最近、何かしてあげたり、とってあげたりすると
「はい、どーもー」・・・・・と言うのです
これ、完全に夫のマネ。
「おかあさんは、”ありがとう”が好きだな。
 ありがとうと言って。」 と言いましたら、以来、

コハ 「はい、どーもー」
母  「ありがとう、がいいなぁ。」
コハ 「おかあしゃんは、ありがとうがすきなの?
     コハは、どーいたましてが(どういたしまして)
     しゅきなの」  ・・・とくる。

毎度こんなことが繰り返されます。
意識していないときには、ふっと「ありがとう」って
出るのに、一度「どーもー」と口にすると
意地でも言い直したくないらしいです。
まったくさしったら(←夫のことです)余計なことを・・

       

コハ本も、少しずつ幅が広がってきました。

 ** 昼寝前 **

 『まっくろネリノ

 『三びきのやぎのがらがらどん

『まっくろネリノ』相変わらず好きです。
「ぼくのかぞくは・・・」と文章がはじまると、
最初と次のページを見比べながら、ネリノのおとうさん、
おかあさんと4人のきれいなお兄さんのことを
確認しています。

『三びきのがらがらどん』今月読み始めたら、
すっかり気に入って、たびたび持ってきます。
橋下に隠れるトロルに少しおびえながらも、
繰り返しが楽しい様子。
大きいがらがらどんがトロルをやっつけるまでは
緊張した顔をしていますよ。
その顔つきを見ているのが、案外楽しい♪
あらためて、マーシャ・ブラウンの絵と、瀬田さんの
訳がいい絵本ですね!
読んでいても楽しく、最後もすっきりします。

 ** 夜寝る前 **

 『わたしのワンピース

 『どこへいってた?

『わたしのワンピース』これも相変わらず好きです。
星空に浮かんで眠るところ、流れ星のページでは
いつもふふふと笑っています。
ラララン ロロロンと口ずさむようになってきました。

そして『どこへいってた?』
これ、わたしが好きな絵本で、先月末にそろそろ
どうかな?と思って読んでみたところ
とても気に入った様子。
最近よく持ってきます。

 ねこ ねこ
 どこへ いってた?
 あっち きょろきょろ
 こっち きょろきょろ
 ぶらぶらしてた

 りす りす
 どこへ いってた?
 くるっくるっ
 ぐるっぐるっ
 おどってた

次々いろんな動物たちに、どこへいってた?
どこをおよぐ? どこにいた?・・・
と聞いてそれに答える、シンプルな会話が
淡々と続くだけなのに、リズミカルで
ふふっと微笑みたくなる楽しさがあるんですよね。
マーガレット・ワイズ・ブラウンとバーバラ・クーニーの
コンビに、うちだりさこさんの訳ときたら、
納得!です。
赤とモノトーンだけのおさえられた色味が
かえって際立っていて、まさにツボ。
見返しの模様も、かわいらしくて好きです。
この絵本を好んで持ってきてくれるようになって、
母はうれしい
コハは、ねこのセリフの「ぶーらぶらーしてた」が
お気に入りです。
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ぼうし

2006-12-11 | ユーモラスな絵本
先日おはなし会でも読んだ「ぼうし」
去年からずっと気になっていたのですが、
あらためて読んでみたら、話の展開と絵が実によくて
またまたほしい本リストに追加です。
リサの持ち物、洋服がフォークロア調でかわいいのです。

 『ぼうし
ジャン・ブレット/作  松井るり子/訳
    ほるぷ出版

でも、ちょっとおはなし会向きではなかったかな。

おはなしの筋立てが楽しいのと、メインの絵が
美しくて遠目もきくだろうということで選んだけれど、
実は左右の鏡に描かれている絵や、飾り枠、
上の窓の中の絵のうつりかわりなど、
見所がいっぱいなのです。

右の鏡では、次に出てくる動物たちが、
左の鏡では、うちに入ったリサの様子が、
上の窓枠では、風にあたっている冬物の様子が
描かれていて、手元でじっくりページをめくりながら、
時々戻ってみるのがおすすめ。
実にたくさんの発見があります!
興味を持った子が、また図書館なり、本屋さんなりで
出会ってくれるといいなぁと思う絵本です。



リサが庭で風を通そうと出してきた冬物のうち、
片方の靴下が風にとばされてしまいます。
それを見つけたのが、しりたがりやのはりねずみハリー。
靴下に鼻先をつっこんだとたん・・・
はりがささってとれなくなってしまいました。

それを見て、いろんな動物たちがやってきては
からかったり質問したりするのがたまらず、
ハリーは逃げていきます。
ハリーって、とても意地っ張りの強がりやなんです。
本当はとってほしくて仕方ないのに・・・
素直にとって!とは、絶対に切り出せない。
「あめでもへいき」とか「ふぶきでもあったかい」とか
精一杯の強がりを言っては、内心イライラしてる。
なんだかかわいいのですよ。

ハリーは結局、その靴下から解放されますが、
そのあと続く、最後のオチが最高です。

そういえば、この絵本のテーマに通じるところあり。
 →  『どうぶつにふくをきせてはいけません
  以前書いた記事 

やっぱりニワトリの姿には、ぷぷぷと笑ってしまいますよ。

このはりねずみハリーは、作者の飼いはりねずみ(?)が
毛糸の部屋ばきにもぐりこんで出られなくなっていたのが
モデルになっているそうです。
なんて楽しいんでしょ~♪ 
はりねずみなんて飼えるのかと、それにもちょっとびっくりです。

それにしても松井るり子さん、こういう感じの
みどころたくさん、遊びがいっぱいの絵本を
好んで訳されていて、うれしいです。

  『こもりうた
こちらも絵を見ていると、見飽きることがありません。
(取り扱い不可なんて、残念! Amazonは大丈夫そうかな) 
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12月のおはなし会

2006-12-09 | 講座・おはなし会・企画展 他
12/9(土)地元図書館でのおはなし会。

12月のテーマは『うきうき*ワクワク!』
街は一気にクリスマスムードで、大人の気ぜわしさとは
うらはらに、子どもたちは早くもわくわくしています。
そんなドキドキ感も含めて、いろんなお話を
選んでみました。

いつも読み手は前半2人、後半2人の4人。
選書の段階で、持ち寄った絵本で好みの合う
ところを担当するのですが、
選書も人によってカラーが出るのが
不思議で、楽しいですね。


★ちびっこ向け(1.2.3歳)

   『トトトのトナカイさん』  

   『くらいくらい

  紙芝居 『そりのうえのちいさいおうち』
       古山広子/古村有希 童心社                          
   
  指人形 『クリスマスウサギ』 おはなしかご

   『ゆめのゆき

  パネルシアター 『森のクリスマス』
  (増田裕子ミュージックパネル)
   
          


★すこし大きくなった子向け(4・5・6歳以上)

  
   『クリスマス★オールスター

   『ぼうし

  パネルシアター 『うさぎの郵便はいたつ』おはなしかご
  

   『サンタのおまじない

   『くろうまブランキー

そして今回は、メンバーで手作りしたフェルトバッグに
キャンディーを入れてプレゼント♪
みんなうれしそうにもらってくれたけれど、一人
「毒入りじゃないよね・・・」と言った子がいた!
子どもの口から出た言葉にドッキリ。
でもそうなんですよね・・・こういうご時世だし、
おうちでよーく言われているに違いない。
そう思うけれど、なんだかちょっとさみしくなって
しまいました。
気持ちだけはちゃんと届いたらいいな。

             

コメント (10)
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しあわせなモミの木

2006-12-07 | クリスマス絵本
 「しあわせなモミの木
シャーロット・ゾロトウ/文 ルース・ロビンス/絵
    みらいなな/訳   童話屋

12月に入ったとたんに、気ぜわしくていけません。
本当はこの絵本に出てくる、クロケットさんのように
過ごしたいのにな・・・・。

このお話は、身なりも世間体もまったく気にしない
クロケットおじいさんと、クロケットさんに見出されて
再生したモミの木のお話です。

お金持ち通りの空き家に越してきたクロケットさんは
自分で窓をふき、階段の汚れを落とし、
家の前の土を掘り返して、手入れをします。
そんなクロケットさんを見て、かわった人だと
顔をしかめるばかりの、近所の大人たち。

クリスマスイブに通りかかった花屋さんで、
枯れて奥に置かれているモミの木が、自分と似ている
ように思えたクロケットさんは、
ただで言いという店主の言葉をよそに、
そのモミに似合う金額を置いて、店をあとにします。

冬の間は、家の日のあたるところで。
春になったら、根の土をほぐして、家の前の土に植え、
また次の冬にはわらのお布団で保護して・・・

クロケットさんは、人がどうささやこうと
淡々とするべきことをしていきます。
大人には奇異にうつることも、小さなデビッドだけは
最初から好ましく思えたし、クロケットさんのことが
大好きだったのです。
子どもには、敏感にそういうことがわかるんだ・・・。
その大人がどういう人かってことが、きっと瞬時に
よくわかるのが子どもなんですよね。

クロケットさんが何年もかけて世話したモミの木は
通りのどの木より元気で、鳥が集う木になり、
ある日ようやく、その木の下で優しいクリスマス
キャロルの歌声が響き渡るのです。

ゾロトウのお話って、どうしてこんなに染み入るんでしょう。
静かで、慎ましくて、クリスマスの本質って
こんなところではないかしらと思います。
ゾロトウのおはなしって大好き。
物事の何が大事かがしみじみ伝わってきて、気持ちがいいです。

この絵本の紙面は、うすいパステルカラー(ピンクや
きいろやオレンジ、草色、水色・・・)と白がうまく
使われていて、その色のあたたかさも素敵です。
コメント (16)
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ペネロペ

2006-12-03 | 子どもと楽しんでいる絵本
噂に聞いていたペネロペのTVアニメ放映が、
ついにはじまったのだそうですね
うちはまたいつものように見逃しているので、
来週は見てみようと録画設定完了。


 「おやすみなさいペネロペ
 「ペネロペゆきあそびをする


ペネロペって何者?と思っていたら、コアラの
女の子なんですね。
ちょっとしたおとぼけぶりが楽しい、
憎めないキャラクターです。
リサとガスパールの作者の別のキャラクター
シリーズで、我が家にもちゃっかり、しかけ絵本が
2冊あります。
ペネロペのしかけ絵本は、そのしかけ具合に納得の、
満足できるものなので、どの巻も楽しめるんですよね。

そりから落ちてころげていってしまうしかけや
山の上までひきあげるしかけ、
スキーで滑り降りる動き・・・
(ペネロペ ゆきあそびをする)

クレープがバン!とペネロペの顔に飛んできたり、
お風呂の蛇口をひねると、体が赤くなったり、
お風呂からあがって、タオルでふくときの
楽しい動き・・・などなど
(おやすみなさい ペネロペ)

どれも、動きが絶妙で、コハルも大笑いです。

いつもなら、しかけ絵本はこわれやすいしちょっと・・・
と躊躇するけれど、この動きに負けました。

丁寧にひっぱる方向や動作を教えれば、作りは
しっかりしていると思うのですが、
本屋さんの見本では、やっぱりこわれているものも
多くて残念。
しかけ絵本をどう触らせるかというのも、考え
どころです。
子どもの性格や動きにもよりますしね。

うちも、せっかくのしかけを長く楽しみたいので、
コハさんに、ムリにひっぱらないような
力加減を覚えてもらいました。
そして、なんとか仕込み終了(笑)

ふと気づくとどんどん新刊も出ているのですね。
きっとリサガス以上に、これからいろいろと
出てくるんだろうな。
商戦の動向が楽しみです。

来週からのTVの「うっかりペネロペ」の放映予定は
こちらで。
コメント (18)
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シモンとクリスマスねこ

2006-12-01 | クリスマス絵本
今日から12月。
クリスマスを待ちながら、毎日を過ごす月。

今日はこの本から。
 「シモンとクリスマスねこ
レギーネ・シントラー/文 ジータ・ユッカー/絵
 下田尾治郎/訳  福音館

このお話は、クリスマスまでの24のおはなしが
つまっているので、毎年1日にはひっぱりだしてきて
毎日1話ずつ読み進めていく、アドヴェント形式の
お話です。

去年も実は書いたけれど、押入れからの発掘が遅れて
4日になってようやくよみはじめたので、
今年こそリベンジ。
(去年の記事 

1日目のおはなしは、24までの数を数えられない
シモンが、お父さんのアイディアで24まで
数えられるための工夫をするというお話。
なぜ24かといえば、24寝ないとクリスマスが
やってこないから・・・。
でもどうしたって、5まで数えると、次は「きゅう・・・」
となってしまうシモンなのです。
やけになってお父さんに助けを求めると、飼い猫の
フローラにしまがあるのを見つけたお父さんが、
フローラのしっぽを使って数えることを提案するのです。

他のどのお話も、どこか不思議な雰囲気がただよっていて、
ときどき詩もあり。
静かな中に小さな喜びがいっぱいつまっている
お話が多くて好きです。
クリスマスって、「待つ」期間ですものね。

このハード版は今は出ていないようです。
(Amazonの中古で出ていますが・・・)
現在出ているのは、文庫版 
シモンとクリスマスねこ

14日のおはなしの挿絵が表紙絵になっています。


さて、我が家の今年のアドヴェントカレンダーは2つ。


気になってしぼれず、結局両方あけはじめました
子どもたちが、ひとつずつあけることになるんだろうな。
ちなみに、今日はわたしがあけました。ふふ

 
コメント (12)
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