みどりの船

絵本と絵本まわりのこと、日々の雑感を少し。

2006-08-30 | とびきり好きな絵本

ベッティナ・スティーテンクロン作  セーラー出版

なんだか気分はずっと「庭」
今日は、題もそのものずばり『庭』です。
文字のまったくない、文字なし絵本。
これこそ、絵をぞんぶんに楽しみたい。


見返しからもうおはなしははじまっていて、
うしろの見返しまで、
このおうちの一日が、庭を軸にして、定点観測的に
描かれています。

砂場があって、実のなっている大きな木があって、
ベンチがあって、畑があって、木からはブランコが
さがっていて・・・。
およそそんな庭があったら・・・の夢がすべて
ここにあるようで、うらやましいほどの庭なのです。

あかちゃん、おねえちゃん、おばあさん、おじいさん
少しだけ出てくるおにいちゃん?やおかあさん、
動物や虫、花、近所の人。
パステルで描きこまれているそれぞれを追ってみたり
もどったり。
パラパラめくりながら、この絵本の時間の中を
フワフワ漂ってみるのが好きです。

時間や天気とともにかわる庭の色合いが、美しくて
つい見とれてしまって。
そして気づくと、すごく時間がたっている・・・。

あぁ、わたしもいつか、こんな庭のあるおうちに、
住んでみたいなァ。

         
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カーリーおばさんのふしぎなにわ

2006-08-29 | とびきり好きな絵本

ルース・クラフト/作  アイリーン・ハース/絵 
  岸田衿子/訳    あかね書房

わたしはつくづく「庭」の出てくるおはなしに
弱いみたいです。

夏は、朝も夜も好きだけど、とりわけ夕方の
暗くなるかならないかの、境目の時間が結構好き。
それは子どもの頃の記憶もあるけれど、この絵本の
影響も大きいと思っています。


真夏の夕方、ボール遊びをしていた子どもたちの
ボールが、塀を越えて、カーリー・ヘプルおばさんの
庭に消えちゃった。

カーリーおばさんの噂は、なんだかちょっとこわくて
誰も行きたがらないところなのです。
隠れてとりに行けば大丈夫と、入り込んだ庭で、
まんまとカーリーおばさんに出くわしてしまう3人。

もじゃもじゃあたま、ずりおちためがねから光る目に
見つめられ、何しにきたかと聞かれたら、
この3人でなくたって、ふるえあがってしまいそう。

カーリーおばさんは、せっかくきたんだからついておいでと
キンレンカの花を見せ、ニゲラ・ダマスケーナを見せ・・・
しまいには、ハーミットまでくれて。

噂は噂で、本物とは違うってことを、子どもたちは
感じたのでしょう。
まだ明るかった庭が、すっかり薄暗くなるほど、
おばさんの庭にいたようですから・・・。

ニゲラ・ダマスケーナって、おばさんが言うには、
むかしは「きりのなかのあい」と呼ばれていた花。
緑の霧の中に、浮かび上がるように咲く青い花に
思わずひき込まれ、調べてしまいました。
そうしたら、本当にあるんですね。
ニゲラはキンポウゲ科のお花でした。

アイリーン・ハースの描くこのスモーキーなみどりには、
「みどりの船」のようなすがすがしさとは違う
いろんな匂いを感じます。

夕方の庭からムワーッとにおいたつ緑の匂い。

ニゲラ・ダマスケーナの匂い。

「おいぼれソーセージ」へのごちそうにと
出してあったミルクが、すっぱくなった匂い。

カーリーおばさん手作りの「ハーミット」の匂い。

いろんな匂いが甘酸っぱく混ざって、ただよって
くるようです。
この匂いの余韻が好き・・・♪

おいぼれソーセージってなぁに?ハーミットって?
たくさんの?もドキドキの元です。

アイリーン・ハースの描く絵の中でも、とりわけ
好きなおはなしなのに、今は手に入らないのが
とても残念。
ぜひぜひ、気軽に手にとれるようになることを
願っています!
不思議でどきどきする、夏の夕方の絵本。
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みどりの船

2006-08-28 | とびきり好きな絵本
 
クェンティン・ブレイク/作 千葉茂樹/訳
あかね書房

8月も終わりに近づいて、一時のうだるような暑さが
おさまるころになると、必ず開きたくなる絵本が何冊か
あります。
これは、まさにそんな一冊。
ブログ名に拝借してしまうほど、大好きな一冊です。

ぼくとアリスは、夏休みの間、いなかのおばさんの家で
過ごしますが、2週間もたつと、次第に退屈気味に・・・。
そんなとき、おばさんに禁止されていた、おやしきの
庭にもぐりこんでみつけたのが、「みどりの船」
だったのです。
本物そっくりに作られた「みどりの船」

「水夫長!あそこにいるのはだれでしょう、
 密航者ではないかしら?」

突然の大きな声の主=トリディーガさんと
庭師のようにみえる、水夫長との出会いは、
そのひと夏の思い出だけにとどまらず、きっと
ぼくとアリスの心に、ずっとずっと残るものに
なったはず。

トリディーガさんと航海に出た先は、世界各国の
いろんな国で、みどりの船から見える風景は、
北極の氷山であり、イタリアの遺跡なのです。

トリディーガさんも水夫長も、まったくの本気に
見える・・・。
赤道をこえる儀式だって、嵐の夜の航海だって、
本気そのものです。
そして、トリディーガさんの愛を感じるのです。
舵の上の棚に飾られている船長は、トリディーガさんの
夫ではないかしら。

クエンティン・ブレイクの絵は、ロアルド・ダールの
挿絵で有名ですが、彼自身のおはなしもとても
すてきなものが多くて、わたしは大好き。
いつだって、唐突におはなしがはじまり、
登場人物の人となりとか、家族構成とか、詳しい説明は
いっさいないことが、より一層想像をかきたてます。

それに、このひょうひょうとした感じの
いかにもラフスケッチ風な絵。
それなのに表情には味があって、ベタではない彩色と
淡い色合いがとてもマッチしているんですよね。

偶然にもこの「みどりの船」が大好きな志生野さんは、
以前、この”みどり”のことを「レタスやきゅうり」の
みずみずしさにたとえられていましたが、
まったく同感!
夏のお話なのに、なんだかとてもすがすがしいのです。

そして、やっぱりおはなしの結末は、語られることなく
余韻を残したまま。
わたしはいつだって、この最後の4行に、胸がつまって
しまいます。

子どもたちは、夏休みに経験したステキな思い出、
冒険物語として楽しむに違いない。
けれど年をとればとるほど、受け取り方に深みが増す
気がしています。
年とともに、切なさと懐かしさが交差する・・・。

     おもかじ いっぱーい!

            
  
この絵本は、ジョーン・エイキンにささげられています。
「とんでもない月曜日」や「月のしかえし」など作品は
いろいろだけど、不思議で少し恐ろしい珠玉の短編
「ぬすまれた夢」が大好きなのです。
この献辞の名前をみつけたとき、なんだかとても
うれしくなってしまいました。
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北の地の素晴らしき図書館

2006-08-22 | ハレの日のこと
今回、置戸へ寄りたかったのは、ふくろうボックスのほか
ここへも行きたかったから・・・。


これ、町営の図書館なんです。
ブログ・絵本温泉で見て以来、絶対行きたかった図書館。


すばらしいのです。面陳も多いし、いたるところにイスが
あって、さっと手にとった本をすわって読むことが
できるのです。

コハなんて、↓ ここで、自宅にいるかのごとく
寝そべって、くつろぎながら絵本に見入っているし。

        

おまけにこんなサービスまで。

 

町民になりたくなってしまいます。
旅に出て一週間目、ずっと絵本を読んでいなかったので、
とてもうれしかったー。


この置戸から、遠軽(えんがる)方面に向かうと、
ちゃちゃワールド」という、木のおもちゃばかりを集めた
施設があって、台風の余波の雨しのぎに、
こちらにも足をのばす・・・。
木の乗り物、おままごと、すべりだい、海外モノも多数あって
入場料はいるものの、使い放題でお徳感大。

 木の玉のお風呂

夕方、人もチラチラしかいなくなった頃、
わたしも入って、埋めてもらいました☆
木の玉の重みとごろごろが気持ちいいのです!

意外な発見の多い、置戸周辺でした。いいな~、置戸。
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北の地の珍しきもの

2006-08-22 | ハレの日のこと
稚内から豊富を通って、海岸線に沿って南下する
途中、おもわぬものが群立しているのに出会う。

 

これ、風力発電・・・ですよね。
39機はあって、まさに圧巻。
聞くと、しばらく前までは、この苫前(とこまえ)の
風力発電が日本一だったとか。
でも最近、青森に40機を越える風力発電機ができて
その座を明け渡すことになったらしい。
そういえば、竜飛岬にもこういうのがあったと思い出す。

そして、今回どうしても行って、生で見たかったのがコレ。



置戸(おけと)という町にある電話ボックス。
今年廃線になった、ふるさと銀河線の置戸駅すぐそばに
ありました!
置戸は小さい町だけれど、アートな町で、
他にも似たようなものを発見。

  本当にたのしぃです♪
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北の地旬の味

2006-08-22 | ハレの日のこと
札幌行きより安い稚内便を見つけ、今回はじめて稚内に
降り立った。
・・・となれば、もうこれは、旬の「ウニ」しかない
でしょうと、留萌(るもい)まで南下する間、
ウニを食べまくり。

おいしい画像です!

 

 すでに「バフンウニ」は終了とのこと。
でも、「ムラサキウニ」もとろける甘さで、絶品です。
食べだめの結果、2kg体重増加・・・。
もしかして、このためにわたしはダイエットしていたのかしら!?

もし富良野方面へ行かれるなら、
そして時間にとても余裕があるなら、
美馬牛駅の近くの「ラ・マルタ」のお昼がオススメです。
(料理が出てくるのに時間がかかるため)

料理がおいしくて、食べ終わってから写真を撮り忘れている
ことにいつも気づく。
かろうじてとったのが、パンの写真。↓

  山盛りの小さなパン
 いろんな味があります


当然ですが、本日より、粗食生活に戻っています

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ただいま

2006-08-22 | つぶやき/バトン
 

きのう、北の地から戻ってきました。

覚悟はしていたけれど、暑いです!
日本はやっぱり広いなぁ。
道東は早くも秋の気配で快適だったので、この暑さと
湿度に慣れるのに、しばらく時間がかかりますね。

さぁ、またふだんの生活がはじまるゾ。
がんばります。

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お月さま

2006-08-10 | ケの日のこと
今、気づいた。
台風で、あんなに雨が降ったのに、今日の月は
まんまるくて明るい。

 

  おつきさま えらいの

  かがみのように なったり

  くしのように なったり

  はる なつ あき ふゆ

  一年中を てらす


素敵なわらべうた(こもりうた)・・・大好き。
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ある日のコハ本

2006-08-09 | 子どもと楽しんでいる絵本
ひさしぶりのコハ本。2歳2ヶ月の記録。
だんだんと、手にとる絵本がかわっていくものですね。
忘れないように書いておかなくちゃと、最近思います。

今日のお昼寝時の2冊。

 
まどみちお/なかがわりえこ/なかがわそうや
福音館書店

 にしまきかやこ こぐま社

『ぞうさん』数年前に限定復刊されたときに買った
歌の本。
中川宗弥さんの絵が好きです。
買ったときには、こんなに活躍するとはつゆも思わず・・・。

ぞうさん/せっけんさん/うさぎさんがきてね/
ゆび/あそびましょ/はなかみしゅん/やぎさんゆうびん/
ごはんをもぐもぐ/おさるがふねをかきました/
あくしゅでこんにちは/とけいさんいつねるの/ほし

全12曲、楽譜つきです。
わたしもおかげさまで、全曲楽譜なしで歌えるように
なりました(笑)

夜、寝る前の2冊。

 ひろのたかこ 絵 童話館出版

 五味太郎 福音館書店
金魚さがしには、もう、まったくまよいがなく・・・
ゆびさしにも自信があふれていておかしいです。

『はないちもんめ』こちらも歌の絵本。
CDつきですが、かけたことがなく・・・どんな声なんだろう?
古本屋で見つけたお得本でした。
童謡とわらべうたが全24曲。
わらべうたはなじみがあるので、特に好きな様子。
げんこつやま、おべんとうばこなど、手遊びうたも好きです。
でも、「はるくれば」という津軽の民謡と、
「ちょうちょう」「ぶんぶんぶん」は歌わせないのですよ。
意味があるのかないのか・・・ハテ・・・さっぱりわからず。
いつか、このお気に召さない理由を聞いてみたい気がします。

              
        ベランダのほおずきで作ってみました♪
                 ほうずき坊主
        ポチッとすると、すこーし大きくなります
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8月のおはなし会

2006-08-06 | 講座・おはなし会・企画展 他
8/5(土)地元図書館でのおはなし会。

通常二週目のおはなし会を、日にちをかえての決行。
しかし今日は、市街のおまつりとバッティング
してしまい、しかも暑い!
開始時間には、わずか2人の小学生しか
いませんでした。
でもこの子たち、最初のちびっこ向けプログラムから
ずっと聞いていってくれて、ほんとにありがたかった。
後半には人数も増えて、ほっとしました。
やっぱり暑い日の午後は、ちびっこはお昼寝ですね。
・・・しかも、お祭りですし。

反省はいろいろですが、プログラムはなかなか
好評でした。テーマ:『おまつりだーぃ おばけだゾ~~』

  おはなしかごオリジナル


☆ちびっこ向け(1・2・3歳)

  ・紙芝居『どんどんきらきら』 森山京 童心社

  ・『わにわにのおでかけ』 小風さち/山口マオ
               福音館こどものとも年少版

  ・変わり絵 いないいないばぁ

  ・『おばけこわくないぞ!』石津ちひろ/石井聖岳
               あかね書房

  ・手遊び おばけのあとから

  ・『トマトさん』  田中清代  福音館書店 


☆すこし大きくなった子向け(4・5・6歳以上)

  ・手袋人形 おばけ(上の写真のもの)

  ・『めっきらもっきらどおんどん』長谷川摂子/ふりやなな
                  福音館書店

  ・『こんやははなびたいかい』 きしだえりこ/あべはるえ
                 福音館こどものとも

  ・パネルシアター 『くいしんぼおばけ』

      

  ・『うみのおまつりどどんとせ』 さとうわきこ
                 福音館こどものとも

  ・しかけ絵本『おたすけてんぐ』長谷川義史 教育画劇


わたしは今回、後半の手袋人形から、パネルシアター
までを担当。
うちで練習していると、このおばけにコハさんが
おののいて泣くのです。「コァーイ、コァーーイ・・・」と。
でも今日の子たちは、かわいいと楽しんでくれました。


この絵本の、最初と最後がとても好きです。
夏。遊びたくてもだれもいない日。
神社の木。ふと現実にもどってきたとき聞こえる
お母さんの声。
泣きたくなるような風がふいてきます。

途中かんたが大声で歌ううた、すっかりわたしなりの
節ができてしまいました。
いつか誰かに読んでもらって、その節を聞いてみたいな~
というのが、密かな願望です。

横にすすむお話が、途中で縦に展開するところが2箇所。
読み込んでいかないと、失敗しますよね!
今日はうまくいきました。

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みずまき

2006-08-04 | 木葉井悦子の絵本
 
 木葉井悦子 作・絵  講談社

こんな暑い日には、やっぱり水もので・・・・。
大好きな木葉井さんの絵本です。

太陽が庭の真上を通る頃、暑くて暑くて、みんな
お昼寝しています。(コハもだなァ)

 にわのみなさん おきてください。
 あめだぞ あめだぞ。

女の子がホースを持って、庭のあちこちに水を
まきちらします。

左ページは、ずっとこのフレーズ。

右ページには、小さな生き物たちが雨宿りしたり、
立ち泳ぎしたり、エサをさがしたり、石垣を登ったり・・・
でも、一歩ひいて見てみれば、
ぼうふらが泳いでいる池は
もうそう竹のきりかぶの水たまりだったり、
あおむしが登っていた石垣は、亀のこうらだったり、
沢蟹が滝にうたれて修行中に見えたのは、つくばいの
流し水だったりして、その対比がとても楽しいです。

なにより、女の子の水のまき方が豪快なことといったら!

木葉井さん独特の豊かな擬音語の数々も、印象的。

 たぴ たぴ たぴ たぴ

 きゅる きゅる きゅる きゅる

 しゃく しゃく しゃく しゃく

 こち こち こち こち

 ちゃく ちゃく ちゃく ちゃく

 なむじゃぶ なむじゃぶ なむじゃぶ なむじゃぶ

なむじゃぶなんて、思いつかない音。

私は前にも何度か書いたように、木葉井さんの世界観に
ほれてしまっているので、この色のあふれる
躍動的な絵を見ていると、強い生命力を感じて、
とても元気になります。
植物にも生き物にも、いのちのエネルギーがあふれている
気がするのです。

3年前に新装版で復刊されて、うれしかった一冊。

女の子はきっと木葉井さん(似ていませんか?)
そして寄り添う犬は、クロですよね。

もうちょっとしたら、わたしも水をまいてこよう!
少し涼みませんか?
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ひよこ豆

2006-08-04 | ケの日のこと
昨日一日、水でもどしておいたひよこ豆を
朝ご飯の片付けをしながら、炊きました。

  炊きたてほやほや

豆類、大好きです。
豆をじょうずに炊きたくて、圧力釜を買ったほど。
時間のあるときに大量に炊いて、冷凍庫にストックしておくと
とっても安心。

特に花豆とひよこ豆は好き。
形も、味も申し分なしです。
ひよこ豆って、ちょっとナッツの風味がする気がします。

炊いてるそばから、コハさんが「みぃゆ、みぃゆ(見る見る!)」
とやってきて、ついと手を出しつまみぐい。
              

味がついてなくても、炊きたてはおいしいらしい。

お昼に、ひよこ豆、スライス玉ねぎ、パセリ、ツナの
サラダで半分食べました。 美味美味。

ひよこ豆→スペイン語でガルバンゾって言うんですね。
まちがえて読んで、「おー、ガンバルゾ!なんて、
気合の入るお豆ね・・・」と思っていました。
勘違いっておそろしい。
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リーラちゃんとすいか

2006-08-03 | とびきり好きな絵本
 
マリリン・ハーシュ文・絵/マヤ・ナラヤン文
  おかべうたこ 訳  ほるぷ出版

夏といえば、すいか!すいかといえば、リーラちゃん
というくらい、大好きなお話です。
あぁ、それなのに・・・もうずいぶん長い間入手不可の絵本
なんですよね。
わたしも古本屋さんでであった一冊なのです。
         

リーラちゃんはすいかが大好き。
すいかがいっぱいなる夏も大好きです。
うちじゅうですわってすいかを食べたとき、あんまり
あわてて食べたリーラちゃんは、種まで飲み込んで
しまいました。
そんなリーラちゃんに、お兄さんが一言。

「たねをのみこむと、おなかのなかに すいかがなるぞ!」

それからというもの、心配になってしまったリーラちゃんは
すいかを食べなくなりました。

いつだってすいかのことを考えながら、自分のお腹の中が
気になります。

ある日、大きなお腹をした女の人を見て、あのおばちゃんは
きっとすいかの種を飲み込んだに違いないと
心配になり、おばちゃんに聞きにいきます。

その女の人をはじめ、まわりの大人がみんな優しい。
こんな大人たちに囲まれて過ごせるリーラちゃんは幸せだなァ。
誰一人、バカね~なんて言わないし、
事情を聞いたおばあちゃんなんて、リーラちゃんのために
市場で一番大きなすいかを買ってくれるのです。

リーラちゃんの復讐は、思わずそうそう、それでいいのよ!
といってあげたくなってしまう結末。
本当にすいかが好きなのね。
すいかの瑞々しさと人間のあったかさが絵本の中に満ちていて
こちらまでにっこりです。

表紙カバーをはずした本体は、すいか色。

      

カバーの上下からちらりとのぞく色がおしゃれです。
しかも、こんなリーラちゃんのカットがついているんですよ~。
図書館の貸し出しだと、この部分は見られないのかしら。
そうだとすると、とても残念です。

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