my favorite things

絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

2024年3月 読書の記録

2024-04-19 17:04:53 | 好きなもの・音楽や本

3月に読み終わった本は3冊でした。

すこし前に映画が公開されてましたよね。
その時に観に行こうかどうか迷っているうちに
終わってしまったので‥図書館の棚で見つけたので
読んでみることにしました。



前知識ゼロで‥でもたしか映画のコピーに
観る前の自分にはもう戻れない的なことが書いてあって。
どういうことなのだろう?とそれで興味を惹かれたのですが。

誰のものかわからない(もちろんあとからわかるが)
とても厭世的なモノローグから物語は始まり、
いよいよ、とページを繰ると、そこには児童ポルノで逮捕された
3人の男の名前と事件の内容が、新聞記事のまま載っていて‥。
やっと長い(と思われた)プロローグ後に、また別の
男性が語り手になる物語が始まり‥別の場所で別の語り手
による物語の進行がやっと、読み手の私の中で理解できたとき
にはもう夢中で読んでいました。

LGBTQだって、名前も持っている(付けて貰えてる)
時点でそれはすでにマジョリティだと言い、自分の中にある
「傾向」をひた隠しに生きていくことのつらさ。
それから逃げようとして「偽装結婚」に辿り着く二人‥。
そのつらさをわかることはできないから、安易な発言は
慎むべきだけど、この二人をとても真面目だと思いました。
(好きという感情で繋がっているはずの夫婦でも、
すべてを信頼しあっているわけではないのだから‥)


331ページ

「いなくならないで」
佳道も声に出してみる~中略
いま抱いている安心感は、この同居のようにひどく不安定で
一時的なものかもしれない。だけどそうだとしても、
そういう時間をつないでいくことでしか乗り越えられない
時間だらけの人生だった。

373ページ

「いなくならないからって伝えてください」







たまたま図書館で見つけたので借りてみましたが、
伊坂作品の中で、わたしの好きランキングの上位に
入りました。

隕石が8年後に地球に落ちてくることがわかり
世界的なパニックから5年が経過した仙台の街が舞台の
短編小説集。それぞれのタイトルがおもしろく、
微妙に話が繋がっているという伊坂スタイル。

終末のフール
太陽のシール
籠城のビール
冬眠のガール
鋼鉄のウール
天体のヨール
演劇のオール
深海のポール

どれも面白かったし、興味深かったし、感動もした。
が、一番好きな話は2番目の「太陽のシール」
何年も子どもができなかった夫婦に、あと3年で世界が
終わる今になって妊娠がわかる。妻の美咲は再開した
スーパーマーケットで働き、富士夫は高校時代の同級生に
誘われて草サッカーを始める。二人はきっと子供を持つ
ことを選び、大切に育てるだろうなー最期の日まで。

ラストの「深海のポール」もよかった。
最後の最期まで、隕石が落ちて、大洪水が起きてすべてが
深海にのまれても、ポールの一番てっぺんに、自分の娘を
1秒でも長く生き続けさせるために足掻き続けるだろう、と、
ビデオ屋をやっていた渡部は思う。それが(すべての)親の
願いで、そんなギリギリのところで無様にもがくのが
生きるということなのだ、きっと。





だいぶ前に西荻窪のギャラリーショップ「もりのこと」で
買った本。タイトル通り、小さな生き物と暮らした日々を
ショップオーナーで木工作家でもあるサノアイさんをはじめ
計15名の方が綴っています。

購入したときにすぐに読んで、でも内容は忘れてしまったのか、
途中まで読んでそのままになっていたのかー。
いずれにしても、今回はその語られている内容に、自分の
気持ちがじんわりと溶けていくような感じをおぼえました。
再び手にとって、よかった。





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2024年3月に観た映画

2024-04-09 16:49:00 | 好きなもの・映画やDVD

3月は失速というか、いつものペースに戻ってしまい、
映画館で観たのは2本、家でテレビ録画と、WOWOWの
オンデマンドで1本観ました。

@ユナイテッドシネマ浦和


予告を観てずっと気になっていて‥久しぶりに妹と
一緒に観てきました。

自宅3階から転落死した夫は他殺なのか、自殺なのか、
それとも事故なのかー。
疑われているのは妻で、重要参考人は目に障害を持つ
11歳の息子。すべてを知っているのはこの家の犬だが
彼はしゃべることができない‥。

法廷で、誰に罪があるのかを争い、様々な人が証言し、
判決が出るのだが、なんだかすっきりしないし、
カタルシスが得られない。それは画面のこちら側で
行く末を凝視していた私たちだけでなく、当事者であり
最大の容疑者であった妻でさえも冴えない顔をしている。

なんなんだ?この映画。という気持ちを抱いて帰宅し、
様々なネタバレページを読んだ結果、自分的にいちばん
しっくりきたのは、この夫婦はオートフィクションを
実践していたのではないか説、です。

この映画の最大のポイントは、夫婦ともに物書き
なんだけれど、妻が売れっ子で、夫は作家未満であると
いう点。夫の死亡前日に、夫婦は派手なケンカをし、
それがテープに録音されて残っていたことから、妻が
最大の容疑者になるだが、そもそもその「ケンカ」は
夫の小説のためのネタ造りで行われていたのでは?

二人ともそれを承知で言い合っているうちに、でも、
本音が出てきてしまって‥夫婦として家族として
思い合う気持ちよりも、物書きの「業」が出てきて
しまって、互いにもはや引くことはできず、夫は
窓から身を乗り出す「パフォーマンス」を見せている
うちに、ほんとに外に飛び出してしまったのでは?
というのが私なりの結論。妻は実際に手をくだした
わけではないが、そこまでの「筋書」はすでに
彼女の中に見えていたので、あんな表情だったのでは
ないかなー。こわいこわい、物書きという種類の人たち。





@WOWOW オンデマンド


なんか、観ておこうかなーと思って(笑)。

2013年劇場公開なので、もう10年以上も前なんですね。
キャストの豊富さというか、バラエティに富み過ぎていて
そして、それが皆その役柄にぴったりで、とても
面白かったです。
(私的には、通訳ワクバル役の濱田岳が一番かなー)









テレビ録画

劇場公開の時に気になりつつも、機を逃したので
WOWOWで放送されたものを録画しておきました。

ジャズにひたすらのめり込む若者たちの話。
音楽の監修はジャズピアニストの上原ひろみさん。
なので、音楽はピアノはもちろん、サックスもドラムも
とっても良かったー。
そんなにうまくいくか~?と思いつつも、感動しました。






@新宿シネマカリテ

3月24日に夫と観に行ったのですが、17日日曜日は
東京音楽祭の中のピアノのプログラム(ヴェートーベン)
を東京文化会館で聴き、20日春分の日には、【ひみつ
ストレンジャー展】@渋谷 で、スピッツに浸り、
22日金曜日はズーカラデル@ZEPPダイバーシティ、
23日土曜日『BLUE GIANT』でジャズを聴き‥の音楽三昧
の締めで、レゲエだったのです。

心地よいリズムに誘われて‥寝ないようにするのに
必死でした(笑)。



::    ::    ::


3月は初めて村上春樹ライブラリーにも行き、安西水丸展
観てきました。

とても居心地のよい空間でした。

ふらっとまた行ってみたい場所ですが、4月になって
キャンパスには学生が溢れかえっているのでしょうね。








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2024年2月 読書の記録

2024-03-30 12:00:48 | 好きなもの・音楽や本

2月に読み終わった本は4冊でした。

『首折り男~』は1月の終り頃図書館で見つけて、
なんとなく借りた本で‥読み終わったのは2月の初め頃。
まだ2か月も経ってないのに、だいぶ前のことのように
思えます。


特に繋がっているわけでもない、7つの短編が
おさめられていて‥最初に掲載された雑誌もばらばらで
書き終ろし作品もなし。

「首折り男」がキーワードだが、ほんとにゆるくゆるく
繋がっているだけで、読み終わったあとも、いつもの
ような、あーそういうことだったのか!の、カタルシスは
少な目でした。でも、合コン会場のレストランにも
首折り男は出没していたし、クワガタの飼育箱を操作する
夜中の作家の「手」のような、「神さまのいたずら」?
あるいは「神さまのたわむれ」?のような出来事がちらほら
起こり、たしかに人生ってそんなものかも、と思い
楽しい気持ちにもなりました。おなじみの黒澤が随所に
現れるのもおもしろかった。






ずっと前から図書館に予約していてやっと順番が
まわってきた本。

表紙のイラストと、タイトルの付け方で、だいぶ
部数を伸ばしたのでは?と思いました。
ワインの仕事で、30年近くイタリアへ通っている
作者の実感を、うまくまとめたエッセイのような
読み物で、前半のビジネスの部分が私にはおもしろく
読めました(後半は食卓のマナーとか家族の場面とか
想像が付きやすかったので)。

そして作者の言いたかったことは、すべて「はじめに」
に要約されていたような。時間配分のこととか、分業の
こととか、譲れないなーと思った点もあったけど、今を
楽しむ型の人生を忘れてはならない、という点で見習い
たいと思った箇所を。


不測の事態はおこりうるのだから、解決策を見出すことに
全力を尽くすほうがよほど大切。そしてそうなったときも
あきらめずになんとかする能力がイタリア人にはある。
なぜならこどもの頃からそういう場面に慣れていて
対応力が高い‥

どんな状況でもしぶとく愉しみを見つける。
好き嫌い、美しいか醜いかで物事を判断する(実用性より
美しさ、直観をはたらかせる)。

地図なしで人生を進む勘を持つ。







時々、よしもとばななさんの本が読みたくなって。
薄いし、簡単に読めるだろうと、図書館の棚で見つけて
借りてみました。

見知らぬ人からのメールに、返事を書くことを仕事
(ボランティア)としてやっている、どん子ぐり子
という(ふざけた)名前の姉妹が主人公。

どんぐり姉妹宛に送られてくるメールの内容と、その
返信が、物語を作っていくのだと思っていたが、実際に
紹介されたメールは3通くらいで、しかもそれがストーリー
をひっぱっていくわけではなく。なかなかのシリアスな
展開は、やはり、ばななはただものではない、と
ページが進むほどに思わされました。

喪失感をかかえて生きてきた姉妹が、その喪失感を
自分の一部に抱えつつ、でも生きていくぞーって感じで
しょうか。ラストが近づくにつれ、もう誰も死んだり
しませんように、と祈るような気持ちでしたよ。


だれもが人々の心でできた大きな海のどこかに
確かにぽつんと存在している。その度合いもきっと同じ。
それでも私たちは人それぞれの個別の色を持った
悲しみをおぼえる。

これは妹、ぐり子の気持ち。

そうか、ずっといっしょにいられない人といるのは
中毒みたいなものなんだ。魔法がとけないまま
別れるのはなんて甘美なものだろう。好きじゃない
わけじゃない、ただ一番好きでいられる方法が
これなんだ。

これは姉どん子の恋愛を、ぐり子が考察してるところ。








2月12日に吉祥寺で出久根育さんの個展を観た後に
なんか、たかどのほうこさんとのコンビの本を
よみたくなって‥。

表紙に居る女の子の、ひとりの名前が「育ちゃん」
なので、読み始めから楽しくなりました。

画廊が入っているような、古いビルへの短期間の引っ越し。
部屋のクローゼットに残されていたパッチワークで作られた
帽子(表紙の女子がかぶってます)。ちょっとかわった
服を着た女の子とのビル内探検‥。
これはファンタジーなの? ありえない話なの??と
思いながら読み進めているうちに、淡くやさしい気持ちが
胸に満ちているのに気が付き‥よい物語だったなあと
思いました。





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おわりとはじまり(あるいはヒバリのこころ)

2024-03-28 17:36:47 | 想うこと

ソメイヨシノの開花が待ち遠し今年の春ですが。

春のはじめの、もうひとつの楽しみはモクレンの花。
木に咲く花の中ではいちばん好きかも、と思っています。
白の方はピークを過ぎてましたが、紫は蕾からすこし
開き始めの、とてもよい感じでした。


毎年見に行ってる、西口公園。2024年3月27日午後。



数年前に、娘の大学卒業式に列席して、ああもうこれで
入学・卒業・入学・卒業‥の繰り返しはもうおしまいで
慌ただしい春は終わりだーと思っていたら。
今週末は、新居への、娘の引っ越しとなりました。

自分たちのときとは違って、今は、新生活や結婚式までの
道のりというか、時間のかけ方は人それぞれのようで‥
娘たちの場合は‥
部屋探しから始まり、互いの両親への挨拶や、両家顔合わせ、
式場探しと決定、そしてようやく引っ越し、来月入籍、
10月に結婚式という運びなのです。

いろんなことを(深く)考えないように、
思い出さないようにしてきましたが(笑)、ここへ来て、
さびしい気持ちが広がってくることもしばしば。

しかし。
新しい、ココロ躍る、「はじまり」を迎えるためには、
「おわり」があってこそ(だとよーくわかってます)。


なので、わたしがわたしに贈る歌はこれですね。

僕らこれから強く生きていこう
涙がこぼれそうさ
ヒバリのこころ
ヒバリのこころ
ヒバリのこころ

スピッツ「ヒバリのこころ」







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2024年2月に観た映画

2024-03-13 17:58:56 | 好きなもの・映画やDVD

2月はたくさん映画を観ました。記録し始めてから
一番たくさん観た月ではないかな。

@WOWOW

公開時に映画館で観たのだけれど、すごく好きな映画
なので、オンデマンドの期限切れにならないうちに、と
また観ました。

ゴージャスな俳優陣も好みだし、オーシャンズ
シリーズの「続き」になってるところも好きだし、
後から種明かしがあるような展開も好き。

これを観たことではずみがついてしまって、
そのあと続けて、オーシャンズのシリーズを@WOWOW
で観てしまいましたよ。




この頃のブラッド・ピットはいいですねー
すごくかっこいい。悪役側にまわったアンディ・ガルシア
も新鮮でした。




舞台はヨーロッパに移って。
むかし観たストーリーはほぼ忘れていたので
新鮮でしたが、少々難解だったかも。




ここまで観たら最後まで観ないとね~。
仲間の敵討ち的な側面と、その為の手段として
11で敵だった、ベネディクト(アンディ・ガルシア)
と手を組むのは面白かったー。




@グランドシネマサンシャイン池袋

ものすごーく楽しみにしていた映画。
1985年日本公開から39年の時を経て、4Kレストア版で
劇場公開されました。せっかくだから、IMAXの
中でも最も大きいところで観てきました。

レーザーディスクで何度も何度も観て、DVDも持って
いるけれど、巨大なスクリーンで観るデヴィッドバーンは
格別によかったです。音の良さは‥まるで自分の後ろに
観客が居て、一緒に騒いでいるようでした。





     
@WOWOW

ちょうど1年前くらいに原作を読んだので、映画も観て
みようかな‥と。
2016年劇場公開なので、8年くらい前。豪華な俳優陣が
皆8歳若くて、なんだか初々しいなと感じる方も居ました。
原作では、とにかく警察内部の力関係や主従や内部の
ごちゃごちゃに辟易しましたが、映画で印象に残ったのは
新聞記者の秋川(瑛太)と、広報室の諏訪(綾野剛)、
被害者の父親の雨宮(永瀬正敏)かなー。
原作とは異なるラストでしたが、映画としてはその方が
よかったのかなーと思いました。





@MOVIX川口

娘が観てきて、とってもよかったーというので
それならば、と観てきました。

結果、出かけて、劇場で観ておいてよかった映画
でした。原作も、ぜひ読もうと決めてます。

帰宅後、パンフレットで知ったのですが‥
「プラネタリウム」に展開していく場面は原作には
ないということ。そして、登場人物ひとりひとりの
生い立ちとか経歴がとても細かく設定されているの
です。何人兄弟の何番目に生まれたとか、かつて
高校球児だったとか‥。それを読んでから映画の
場面を思い返すと、あああそこであの人がキャッチ
ボールをしていたのは、そういうことだったのか、
とか‥監督の作品に対する並みならぬ情熱を感じました。



@WOWOW

何年か前に原作を読んだので、映画化されたときに
ちょっと気になってました。(西島さんも出てるので)

岡田くんと西島さんの二人の主役から愛された篠役を
演じていたのは麻生久美子さん。篠のココロはどちらに
あったのだろうなーと思いました。
ラストに繋がるシーンはとにかく血しぶきが凄くて‥。

岡田くんがクールに見えるように撮られた映画なのだと
感じました。よかったのは篠の妹役の黒木華さんと
弟役の池松君でした。




@恵比寿ガーデンシネマ

友だちのイチオシだったので、小雨降る中
久しぶりに恵比寿へ、娘と出かけました。

自分の気持ちに素直に、生き生きと過ごす人の
毎日と、知人友人と積み重ねてきた時間‥。
気持ちが自然に入り込んでしまって、何でもない
場面でも涙がどんどん流れてきました。

劇中で角野さんが、たったひとつの魔法をつかみ
とって、しがみついて自分のものにした、という
ようなことを言うのですが‥わたしも私らしく居る
ことにしがみついていこうと、と思ったのでした。


:::    :::    :::


2月12日日曜日。
久しぶりに吉祥寺へ【出久根育展】を観に出かけました。
初期の、ちょっとエドワード・ゴーリーっぽい絵も
好きだけど、今回は『もりのおとぶくろ』から始まる
こうさぎのシリーズにぐっときました。
とにかくディテールがいちいち可愛すぎ!





















 

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ロバのシルベスターとまほうのこいし

2024-03-08 11:58:40 | ひらきよみ(読み聞かせ)

今日は、今年度最後の読み聞かせ当番でした。

3月は今日一回だけなのですが、そんな日に限って
雪予報は的中し、起きたら積もってました。
(まあ出かける時には止んでたのでよかったのですが‥。)

5年生の教室で読む絵本は『ロバのシルベスターとまほうのこいし』
14分はかかる長い絵本なので、高学年用ですね。昨年も2月に
5年生のクラスで読んでました




図書館で借りたので、今回もこちらの旧本を読みました。

担任の男性の先生も、児童と同じように教室の床に座って
聴いていてくれて‥その光景はやっぱりいいなあと思いました。
(先生によっては児童の後ろに立ったままだったり、
自分の机でテストの採点?しながらの方もいます‥)
なんか、一体感が生まれるというか、同じ場所と時間を
共有している感じが強まりますねー。

「共有」とか、難しくしなくても、一緒に楽しんでおくと、
その後も楽しみは続きますものね‥あらすじとか感想言い合ったり。
(大きくなっても‥、映画やドラマでもいいし、音楽だって。)


ちょっと読み聞かせの感想からはずれましたが、そんなことを
思った最終日でした。

来年度も、開始時間に間に合わせるために早起きしなければ!
のプレッシャーすらも楽しみつつ(笑)、続けていこうと思っています。




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2024年1月 読書の記録

2024-02-22 17:53:08 | 好きなもの・音楽や本

1月に読み終わった本は3冊でした。

 去年(こぞ)の雪

久しぶりに江國さんの本でも読もうかーと昨年のうちに
図書館で借りてあった1冊。表紙も素敵だったし、
お正月休みの間にさくさく読み進めると思いきや、意外に
時間がかかってしまった。

‥100人を超える彼らの日常は、時代も場所も生死の
境界をもとびこえてゆるやかにつながっていく‥

と、文庫本の後ろの説明にある通り、2ページくらいで
登場人物は現れては消えていき、名前を覚える間もなく、
その「物語」も消えていくので、そういう展開というか、
その仕様に頭が慣れていくのが大変だった。

が、後半くらいになると、やっと面白くなってきて、
こんなに多くの人を書き分けられ、こんなにたくさんの
場面を生み出す作者の力量を感じました。

平安時代に生きる人がたびたび出てくるのも、
今年から始まった大河ドラマとリンクしているように
勝手に思ったり。
シャボン玉や飲み残しのコーラが、別の時代を生きてる
人たちに「発見」される「しくみ」も楽しかった。

印象に残ったのは279ページ。
「一度発生した声はどこに行くのだろう。
ずっーと空中を漂っているのかな」

もちろん消えていくのだけれど、別の時代の、まったく
関係のない人の声がふとした時に「聴こえる」人が
物語の中に時折居て、それは「消えたあとの声」を
耳にしているのではーと自然に思えた。







不思議な能力(自分が念じたことを相手に
喋らせることができる)を持った主人公加藤「兄」が
どんなところに行きつくのかを知りたくて、
どんどん読み進めた。

ムードに流される大衆の中に紛れることなく
自分の力を信じて青くさく戦っている主人公「兄」に
対して、フツーの弟で、ただの語り手に過ぎないと
思っていた潤也。しかし、2篇目の【呼吸】を
読むと、実はこちらの、潤也の物語の方が面白いかも、
と思ってしまった。

読み終わって解説を読むと、加藤潤也は50年後、かなりの
資産家になって『モダンタイムス』に登場している、とあった。
じゃんけんに負けない、という能力を駆使して、大金持ちに
なっていたのだった。
そういえば、兄が主人公の【魔王】に死神の千葉が
登場していた。(読んだばかりだったので、そのくだりは
とても楽しめた)伊坂本の楽しいところ。

兄にしと弟にしろ、そんな特別な能力を持った人ばかりが
居るはずはないと思いながらも、ある種のリアルさを伴って
ストーリーは進んでいき、全部をひっくるめて読者は
小説セカイを楽しみ、虚構と現実の境目はぼやけてゆく。
どちらのセカイに居ても、試されるのは己の信じるもので
あり、勇気の量なのだ、とここでも言われている気がした。







友だちに薦められ、長らく順番待ちをして
やっと読むことができた本。(本屋大賞受賞作だと
全然知らなった)

読み始めは、なんで今第二次世界大戦時の独ソ戦の
話を(しかもこんなに厚い本を)読もうとしている
のだろう?と思っていた。が、当時のソビエト連邦のこと、
狙撃兵のこと、戦争の状況などなど知らないことばかりで
気が付くと、のめり込んでいたし、現在の世界情勢や
戦争紛争地域のことと重なり合わせて思っている自分が
いた。(薦めてくれた友は、今こそ読んでおくべき本
という言い方をしていた)

表紙に描かれている少女セラフィマが家族も村もすべて
失い、女性兵士イリーナに狙撃兵として「スカウト」される
ところから話は始まり、戦場での熾烈な戦いや友情や、
終戦後の彼女たちの人生まで描かれるとても読み応えの
ある物語でした。

同志少女よ、敵を撃て
彼女たちの「敵」は、戦場で戦っているナチスドイツ軍
ではないの?そうではない敵は、どこにいるのだろう。
終盤に近付くにつれ、タイトルが示しているのはどんな
ことだろうと気になり‥ああその人がセラフィマの
「敵」になってしまったのか、と驚かされた。


::    ::    ::    


この本を読んでいた時に、『バビロン』も観たので、
まるで描かれている世界が違うのに、なぜか自分の中で
印象が重なっているところがあって。
個人の意思などまるで通じない、大きなもの(その時代)に
望むと望まないとにかかわらず「巻かれていく」主人公たち。
彼らのひたむきに生きる(生きた)姿勢が、どこかで繋がって
いるように感じたからかもしれない。










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2024年1月に観た映画

2024-02-20 18:15:34 | 好きなもの・映画やDVD

時間があいてしまうと、正直 書くのが
めんどうになってしまいますが、ちょっと先の
自分のための覚書なので、今年も続けていこうかと‥。



 @WOWOW

11月に2度続けて読んで、たしか返却した後に、
映画があることを知り、うまい具合にWOWOWで
観ることができた。

主演は金城武。私はあまりよく知らない俳優だが、
どこかに、当初映画化には乗り気でなかった伊坂氏が
金城さんが主役なら、とOKしたとかー。
(私の「死神」のイメージはなんとなく、山田孝之
だったが、金城武もなかなかよかった。)

映画は、6つの短編のうちの下記3つをうまく
組み合わせたオリジナル脚本。原作には出てこない
黒い犬の使い方とか面白かった。
それと、富士純子さんはよかった、美しかった。

「死神の精度」
「死神と藤田」
「死神対老女」

内容とは関係ないけど‥悲惨な事故に遭った方のニュースを
みると、本当にその人たちの前後には死神が居たのでは、と
つい思ってしまう。それくらい理不尽に奪われる命‥。
伊坂氏もそんなやりきれない気持ちを、作品に昇華させた
のでは、と思ってみたり。





 @MOVIX川口

リトグリが主題歌「紅」を歌っていることで知り、
コミック原作の雰囲気を損なわず作られていた、とか
想像以上におもしろかった、というレビューを読んで
それなら観てみよう、という気持ちになって。

結論から言うと、観に行ってよかったし、素直に
面白かった。
やくざとカラオケ、中学生合唱部、という組み合わせの
新鮮さに加え、そうそう中学生ってこういう感じだったな
と、高校生とも違う思春期の一面をとても上手く表して
いると思った。(映画オリジナルの、ただ古い映画を観る
だけの同好会がとても効いていた)
そして、「紅」冒頭の英語の歌詞を、関西弁に置き換える
ところは秀逸。こんなにいい歌だったんだ、と実感しました。





 @WOWOW

ブラッド・ピット主演 2023年2月劇場公開。
オンデマンドで観られる期限ぎりぎりになって
やっと観る。(3時間越えの長さにちょっと怯んでた)

ハリウッド映画が、サイレントからトーキーに変わっていく
1920年代後半の物語。それぞれが夢や野心を持って
その大きな映画産業の流れに「巻き込まれて」いく。
何でもあり、のゴージャスで猥雑なオープニング場面で
これを最後まで観続けるのはちょっと勇気がいるかも、
と、思いかけたときに現れたディエゴ・カルバが演じる
マニー・トレスの存在は大きかった。

大きなものに巻かれたい、大きなものの中で
仕事がしたいというマニーは、その意思と持ち前の
気転の良さで、ハリウッドの中で頭角を現していく。
彼の純粋さは、この映画の中の「光」になっていて
彼の眼を通してなら、ブラッド・ピット演じる
ジャック・コンラッドの時代遅れも、マーゴット・ロビー
演じるネリーの醜態も、見ていくことができた。

トビー・マグワイアが、残り5分の2くらいのところで
少しだけ登場するが、えーこんな彼観たことない、という
狂気を帯びた役、見ごたえあったな。



映画ではないのだけれど、配信で演劇を観ました。
清原果耶さん主演の『ジャンヌ・ダルク

舞台は初だったらしいけど、まったくそうは思えなかったし、
何より、ジャンヌダルクのイメージに果耶さんはぴったりで
彼女のための書下ろしなのでは?と思ったほど。
音楽のライブとも、映画とも違う、舞台ならではの演出に
いちいち感心し、一つの空間(場所)が、城の中にも、
戦場にも、裁判や留置場にもなるんだー舞台って面白いかも、
ととても新鮮な気持ちで思いました。






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おなかのかわ にているね⁉

2024-02-19 17:44:55 | ひらきよみ(読み聞かせ)

先週の金曜日16日は、2年生のクラスでの
読み聞かせ当番でした。

昨年も同じ頃に読んだこの絵本


「知ってる?読んだことある??」の問いに
手を挙げたのはひとりかふたりだったような。
「じゃあ、おなかのかわってなんだか知ってる?
触ってみて」と言ってみると、ほとんどの2年生は
自分のおなかあたりを指したり、シャツをめくったり。
こういうなんでもない問いかけで、教室の空気が
和んだりします(笑)。

表紙絵で、しゃれた帽子をかぶっているねこですが
食いしん坊で気が短くて、友だちのおうむをぺろりと
飲み込むという乱暴者。出会った人々や動物を次々と
飲み込んでいき、さて、最後は‥と、2年生と一緒に
話を成り行きを見守るような気持ちで読みました。
(真剣に聴いてくれている様子がとてもかわいかった)


少しだけ時間があったので、家にあったこの絵本を
久しぶりに読んでみました。

以前にも3,4回読んだことがあったみたいです)

椅子が、馬と自分との共通点をひとつづづ挙げていく
うちに、最初は全然似てないよーと否定していた馬が、

‥ほんとうだ ほんとうにそうなんだね
ぼくときみは おんなじだ


と、共感しまくってしまうと、椅子はあっさりと

いや おなじじゃない
にているっていうことさ

と言い放つところがとても面白いし、奥深い絵本だな
と読むたびに思います。





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ゆきむすめ おかしなゆきふしぎなこおり

2024-02-15 16:27:30 | ひらきよみ(読み聞かせ)

先週の金曜日(2月9日)は今年はじめての
読み聞かせ当番、4年生のクラスでした。

5日月曜日に雪が降り、校庭の、陽があまりあたらない
ところにはまだ雪が残っていたので、今日の選書は
とてもタイムリーなものになったね、と仲間と話しながら
お教室へ行きました。


最初に読んのはこちら。


内田莉紗子再和 佐藤忠良絵

昨年もこの季節に教室で読んだなあと思い探してみたら
2020年だったので、びっくり。

子どものいないおじいさんとおばさんが、外で雪遊びを
している子供たちをみているうちに、自分たちも「ゆきむすめ」を
作ってみたくなるのですが‥(表紙の場面です)
出来上がりの完成度の高さに、教室の4年生から思わず声が
もれていました。

終わり方はかなしい話ですが、じっくりとよく聴いてくれました。


もう1冊はこちら。

ああこの絵本も、前に教室で読んだ読んだと思ったら。
なんと2013年!もう9年も前でした。
(いやになるくらい時間の感覚なくなってます)

雪を見たばかりのせいか、とても熱心に本を見てくれて
いた気がしました。

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SPITZイヤーだった2023

2024-02-01 16:57:31 | 好きなもの・SPITZ

振り返ってみると、2023年は、嬉しくて楽しい
スピッツ三昧の年だった気がする。
忘れないように、順を追って記しておくと‥

2月1日 ツアーの日程発表(この時は新アルバムの
タイトル決まってないので、ツアー名も正式には
決まってなかった)
2月15日 【優しいスピッツ】の劇場版公開決定
2月16日 NEWアルバム5月17日発売決定

3月7日 ツアー先行申し込み完了
(3月29日当落発表 ベルゲン先行全落ち(´;ω;`)

4月10日 新曲【美しい鰭】解禁
4月15日 【名探偵コナン黒鉄の魚影】鑑賞

5月3日 再度 【名探偵コナン黒鉄の魚影】鑑賞
5月17日 【ひみつスタジオ】発売
5月18日 【ひみつストレンジャー】到着

6月4日 【優しいスピッツ】鑑賞
6月7日 ひみスタホールツアー@大宮ソニックシティ
6月10日 【水は海に向かって流れる】鑑賞
(ときめきpart1が主題歌)

9月16日 ロックロック@大阪城ホール

11月12日 ひみスタアリーナツアー@横浜Kアリーナ
11月25日 ひみスタアリーナツアー@マリンメッセ福岡


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2023年12月 読書の記録

2024-01-29 17:51:58 | 好きなもの・音楽や本

同僚が「久しぶりに感動して泣いてしまった」
というので、貸してもらいました。



互いの連絡先も交換せず、いまどきでは考えられない
くらいむかしのやり方=アナログで始まった主人公二人の
「ピュア」な関係。男性方の二人の親友と、女性の背景が
ミステリアスなことが物語を牽引していき、最後はきっと
こんなふうではないかなーと読者が想像できる終わり方を
迎えるのですが‥。
アナログな関係だった二人が、相手を支えるために、
思いっきりデジタルなものを取り入れざるを負えなくなる
という「変化」がいちばん面白かったかなーと、思って
しまいました。

同僚は、映画も観に行き、映画ヴァージョンは美しい
映像と、ドラマチックなラストで、さらによかったと
教えてくれました。(予告動画を観た感じでは、親友役の
二人のキャスティングが〇、と思いました)



また、図書館で借りてしまいました。


PK
超人
密使

3つの短編が繋がっているような、別々のような、
わかりにくい構造だったので、他の作品ほどには
入り込めないなと思っていましたが、2回目を読んでいた
ときに、妙に「ひっかかり」を覚え、今まで読んだ伊坂本との
共通点を探している自分に気が付きました。

時空を越えたり、世代が繋がっていたり‥
いろんな手法を試みながら、このセカイの不条理に
作者は迫ろうとしているのだなと思えてきて‥。
不条理な世の中に対抗し得るのは、何度か言葉をかえて、
物語の中で「大臣」が言うように、己の中から湧き上がって
くる勇気なのだ、きっと。と強く思いました。

「たとえば勇気の量を」

決断の瞬間に試されるのは、判断力や決断力ではなく、
勇気なんだと思う。決断を求められる場面が人には
突然訪れる。勇気の量を試される。


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2023年11月 読書の記録

2024-01-28 17:10:56 | 好きなもの・音楽や本

1月も終わっていこうとしているけれど、
11月に読んだ本を。

11月は読書の方も進まず、読了本は結局1冊だけでした。



10月に続けて読んだ伊坂本の余韻が消えず、
図書館の棚で見つけてつい借りてしまい、一度だけでは
よくわからない箇所もあり、二度目も、といういつもの
パターンでした。

死神

千葉という名前が(一応)あるが、調査対象によって
姿かたちを変えてやってくる。
「仕事」をしに来ると、人間界はいつも雨降りか曇天。
ゆえに晴れがどういうものなのか、青空がどんなものなのか
知らない。
フツーの人間に素手で触ると、失神させてしまう。
(だから触る必要があるときは白い手袋着用)
微妙にずれている会話とユニークな視点。
そして(死神は皆)ミュージックが大好き。

死神は死の前触れとしてやってくる?
死神を見た人はもうすぐ死んでしまう、となんとなく思って
いたので、この物語のようにただ「確認」し、今か先延ばし、
かを「判断」して伝える役目を担っているだけ、というのは
とても新鮮でした。そして何よりミュージックが大好き!
なところが。

物語は6つの短編の集まりのようでいて、あ、こんなところに
繋がっていたのか‥でした。

「死神の精度」
「死神と藤田」
「吹雪に死神」
「恋愛で死神」
「旅路を死神」
「死神対老女」

最終章の、対老女の中での印象的な会話

「人間というのは、眩しい時と笑う時に、似たような表情になるんだな」
老女は一瞬きょとんとしたがすぐに、そうだねと答えた。
「言われてみれば、意味合いも似ているかも」
「意味合い?」
「眩しいのと、嬉しいのと、似てるかも」
「何だそれは」
老人の言うことの意味が分からなかった。
ほんと、眩しいね、老女が弾むような声で言うのが聞こえた。



物語の中に、『重力ピエロ』の春と思われる人が出てきたのが
わかり、そのあとに読んだ『魔王』に千葉が出てきて、なるほどね
と思い‥。私の伊坂ステージが一段階上がったようで、
そんなことも嬉しかったです。





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2023年12月に観た映画

2024-01-10 17:41:23 | 好きなもの・映画やDVD

2023年12月も、終わってみれば、2本しか観られませんでした。


2022年11月に劇場公開だったので、
新しい映画ですよね。WOWOWで観ました。

井上荒野原作。
父である作家の井上光春と瀬戸内寂聴、作者の母との関係を
書いた同名小説の映画化。
本は読んでないので、原作に忠実がどうかはわかりませんが、
『荒地の恋』からのトヨエツ繋がり(しかも職業も文筆業)で
観てみようと思ったのでした。

寂聴さんがまだ瀬戸内晴美さんだったころ、その著作や、経歴を
知り、とても激しい生き方をしている人なんだなーと思った
自分の若いころを、まず懐かしく思い出しました。
そして、その想像の中の「瀬戸内晴美」より、この映画の中の
寺島しのぶさん演じる「長内みはる」の方が、穏やかだし、
せつなさややるせなさみたいなものをあまり感じなかったのは、
ストーリーや役者のせいではなく、私自身の年齢が、そのころの
瀬戸内さん=長内さんを越えてしまったからではないか、と
思っています。

あちらにいる鬼 のあちらは、どちらを指しているのかー。
そのどちら側にももう立たないであろう自分を知っているので
遠くの方からただ眺めているだけだから、気持ちは落ち着いて
いるのでしょう。

それにしても、トヨエツ演じる作家の白木。
女の人がほんとに好きな、困り者ですね~(笑)。
ああいう人の妻は、わたしは嫌だな。





 浦和パルコのユナイテッドシネマに
公開の翌日に観に行きました。

ヴィム・ヴェンダース監督が、役所広司さん主演の映画を
撮るそうな。というのを知ってから、いつ公開されるのか、と
楽しみに待ってました。

わたしの、好き!が満載の映画でしたが、最も惹かれたのは
音楽と、主人公の平山が毎朝必ず空を見上げるところ。
クルマで聴くカセットテープの曲はどれも懐かしく、中でも
ルー・リードのPERFCT DAY ! そうだよね、この曲から
この映画のタイトルは来ているに違いない、とひとりで、
画面観ながら盛り上がってました。(姪っ子の名前だって
ニコなんですよー)


淡々とした毎日、繰り返されるルーティン。。。
でも小さなドラマは日々の中にあって、それを見逃して
しまうか、記憶しておけるかは、自分次第なんだなーと
思います。

石川さゆりさんの歌。三浦友和さんとのくだり‥とても
よかったし、麻生祐未さんへの、ハグも。
1月10日現在公開中なので、ぜひお薦め致します。



***    ***    ***




12月は、石津ちひろさん講演会@石神井図書館
夏に横須賀で見はぐってしまった、荒井良二展を観に
ひとりで千葉市美術館へ。

12月の恒例になりつつある東京国際フォーラムでの
コンサート。今年は上原ひろみさんのバンドヴァージョンの
ジャズを楽しみました。



 

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2023年11月に観た映画

2024-01-09 17:02:25 | 好きなもの・映画やDVD

2023年11月は、映画館に行くこともなく、家でも
ほとんど観ていませんでした。


@WOWOWで放送した『チケットトゥパラダイス』を
録画したものを観たのと、同じくWOWOWドラマの
『荒地の恋』
全5回を11月の終わりから12月にかけて、だけ。


 往年のスターといいますか、
慣れている人を観たかったというか‥そんな気持ちで
録画したわりには、(素直に)面白かったです。
忘れてましたが、オーシャンズのシリーズで、夫婦役だった
のですね、このお二方~そうでした、そうでした。

この度は優秀な愛娘が卒業旅行先のバリ島で出会った現地の
男性とスピード婚することになり、それを阻止するために
タッグを組むことにした「元夫婦」という設定。

愛し合って結婚したのも遥かむかしのことで、二人は何かに
つけて対立し、いがみ合ってばかり。(その様子が面白い)
バリ島の自然は素晴らしいし、愛娘の結婚となれば、立場的に
感動ポイントは随所に現われ、という感じでした。





『荒地の恋』は、前に友人に会ったときに、ちょうどドラマのTV
放送が終わった頃で、トヨエツがとてもよかった、という話を
聞き、せめて原作だけでも、と思って読んでました

けれど、大枠だけ覚えていて、観始めてもその先の展開は
さっぱり思い出せず。原作とドラマはだいぶ違うのでは?と
あらすじを読んだり、自分の感想を読み返したりしてみましたが、
北沢と明子と三田村の、三角関係や、北沢が家を出ていくところ
ばかりが鮮明に思い出され‥そのあとにもこんな色々な展開が
あったなんて、と今回のドラマを新鮮な気持ちで眺めました。

主人公が詩人だということが、大きな、とても大きなポイント
ですよね。平穏で、あたたかく、満ち足りていては、よい詩は
書くことができないのかーと、いうところに、だいぶ自分自身が
ひっかかったことを思い出しました。

荒地ですものね。。。



***    ***    ***



映画も観に行かず、読書もあまり進まず‥の11月に
何をしていたかと言えば‥11月はスピッツのアリーナツアーに
二度行ったのでしたー。


Kアリーナ横浜
マリンメッセ福岡

どちらも初めての場所で、しかも九州初上陸でしたーー




 

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