みどりの船

絵本と絵本まわりのこと、日々の雑感を少し。

お知らせ

2007-12-09 | つぶやき/バトン
        

突然ですが・・・このブログを急きょ閉じることにしました。


本当は今年出会った素敵なクリスマス絵本のことも、
コハと楽しんでいる絵本のことも
月に一度のおはなし会のことも
その他日常のことも・・・
書きたいことはたくさんあるのです。

が、うちでぶつかっている問題が大きくて、
たびたびこのブログのことが出るため、
ここで一度リセットしようかと思います。


このブログが縁で知り合えた方もたくさんいるし、
楽しみにしていると言ってくださる方もいるのが
とてもありがたいのですが・・・
家庭の諸事情ということで、お許しください。

でも、また別に書き続けたいとは思っているのです。
その時は、違う名で、違う場所で。

文中にリンクしてくださった方や、ブックマークして
くださってる方には本当に申し訳ないのですが、
訂正、削除ほか、よろしくお願いします。

みなさんのところには、もちろん、これからも
おじゃまするつもりです。

今までのご縁、本当にうれしく、ありがたく思っています。
今週はじめには閉じて、しばしお休みしますが、
どうぞこれからもよろしくお願いします。

”みどりの船”に今までご乗船いただいて、
ありがとうございました。

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12月おはなし会

2007-12-08 | 講座・おはなし会・企画展 他
12/8(土)地元図書館でのおはなし会。

今月のテーマは、「クリスマス」
時間になっても、兄弟2人というさみしい状況にどきどき(笑)
今回、一番最初がパネルシアターだったこともあって、
少ないと残念だなぁと思っていたのですが、始まる頃には4人に。
その後、パネルが終わったころ、どどどっと増えて16人に。
通常モードになって、よかったです。


★未就園 ちびっこ向け★

フェルトうさぎでごあいさつ


パネルシアター 『うさぎ野原のクリスマス』 月下和恵


 『ぐりとぐらのおきゃくさま

 『サンタがきたらおこしてね


手袋人形 『クリスマスうさぎ』 おはなしかごオリジナル


 『よるくまクリスマスのまえのよる

紙芝居 『トボンとプクンのクリスマス』

 野村るり子/堀尾青史  童心社

*  *  *

歌に合わせてパネルをはっていくブラックパネルシアター
でも、おはなし会で暗くすることができないので、
ふつうのパネルとしてやりました。
新沢としひこ・作詩 中川ひろたか・作曲のこの歌
とてもかわいらしいのです。
うさぎたちが、サンタさんにお願いするのは、
お耳をつつむ帽子だったり、ひと冬分の人参だったり。
リズムもメロディーもよくて、楽しいパネルです。

『サンタがきたらおこしてね』
縦開きに展開する絵本です。
小さな動物たちにも、ちゃんとサンタさんがやってきてくれます。
海の中だって・・・。
毎年見守ってくれている存在として、サンタさんが描かれている
ところがすてきです。
今まさに、コハもタイムリーで読んでいる絵本。

紙芝居『トボンとプクンのクリスマス』は、すでに入手不可で
この時期争奪の図書館より。
トボンもプクンも、それぞれ相手を思ってプレゼントを作って
会いに行きますが、ついうっかりで、出会ったころには
もとの形とは違う状態に・・・。
ほんわかとあたたかいお話です。


★園児 少し大きい子向け★

 『クリスマスの12にち

 『こうさぎのクリスマス』

手遊び 『ケーキをつくろう』

 『サンタのトナカイがいなくなったクリスマス

 『クリスマスのまえのばん

*  *  *

『クリスマスの12にち』はイギリスに古くから
伝わっている歌です。
この歌は、たくさんの絵本が出ているけれど、
この絵本はなんとCDつき。
今回はCDではなく、生歌でチャレンジです。
「これはのみのぴこ」のように、積み重ね歌なので、
8日目くらいから先は、息もたえだえ、ゼーハーしながら
歌いました。
子どもたちも、知らず知らず口ずさんでくれて、うれしい応援つき♪

『こうさぎのクリスマス』残念ながら、絶版本。
でも、相手のことに想いを馳せる小さな兄弟うさぎが
とてもいとおしいです。
そしてなんといっても、このクレヨン画が素敵。(過去ログ 

『サンタのトナカイがいなくなったクリスマス』
サンタの広島弁?がたまりません。
多少違和感あるけれど、耳について、楽しさが倍増します。

『クリスマスのまえのばん』The Night Before Christmasの
この詩も、毎年のように、違う絵で絵本が出ますが、
この函入りの絵本は、個人的にとてもお気に入り。
サンタさんのもともとのモデルは、小太りのちっちゃなおじさんで
赤い服ではなかったのですよね。

しっかりしたお話続きで、後半までよく聞いてくれたなぁ
という印象。
最前列の子たちは、最後の絵本では、ねそべってリラックス
していました(笑)
おはなし会は、一足お先に、
       今年も一年ありがとう、また来年です。

コメント (30)
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とおい星からのおきゃくさま

2007-12-05 | クリスマス絵本
クリスマス絵本といえば、そうかもしれない。
でも、どちらかというと、アイスクリームがとても印象に
残ります。

とおい星からのおきゃくさま
もいちくみこ/作 こみねゆら/絵  岩崎書店

高い山の上の一本のモミの木
そのそばの小さな天文台
ふくろうの番人
観察中のすい星

この設定だけで、次に何か起こりそうな予感です。

もうすぐクリスマスというある晩にやってきたのが、
チカチカ星のチカチカひめ。(→すばらしいネーミングだ・・・)
ふくろうが出した紅茶にお菓子を要求します。が、
ないとわかると、5分袖のワンピースの寒そうな
格好のまま、冷え切った外で、材料をかき回し、
おいしいアイスを作り上げるのです。
姫さま、なかなかやるのであります。

そのときの姫の一言には、またまた大きく共感。

 「さむいから つくるのよ。
  ふゆに、あたたかい おへやで たべる アイスクリームって、
  ほっぺたが おちるほど おいしいのよ」

ほんとうにそうなんですよね! 
高校時代、雪見だいふくを買って帰っては、こたつで
ぬくぬくしながら食べたことを思い出します。

チカチカひめが、アイスを作ったり、掃除をしたりと、
案外庶民的なのが素敵なところ。
ふくろうのユーモラスな顔と紅茶が結びつかないところも、
棚に缶を並べて、テーブルセンターなどもしいて、
案外お茶好きと想像できるところも、
ふくろうの部屋にある重厚な本が整然と並んでいるところも、
好ましいところです。

ふくろうは、チカチカひめに出会ったことで、2つのことを
思いつき、森の動物たちを楽しませます。
ふくろうさん、とぼけたお顔して、なかなかやるのです。

こみねゆらさんの乙女な絵は、うなじやあごのラインが
いつも素敵。
少女漫画のヒロインのようで、ちょっぴり憧れてしまいます。

きーんと冷えた空気感が伝わってきて、暖かい部屋で
アイスを食べながら、読みたくなる絵本♪
ほんのりかわいらしいクリスマスファンタジーです。
コメント (9)
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ミシュカ

2007-12-03 | クリスマス絵本
ツリーとともに、たくさんクリスマス絵本を出してきました。
毎年読んでいるアドヴェント形式のお話は、今年お休みすることに。
できるだけ絵本を読むことに決めたのです。

 『ミシュカ
マリイ・コルモン/作 ジェラール・フランカン/絵
  末松氷海子・訳  セーラー出版

ミシュカは、くまのぬいぐるみ。
いばりやでおこりんぼうのご主人、エリザベットに大事に
されないのが悲しくて、家出をします。
「もうぜったい おもちゃのくまなんかに ならないぞ!」

雪をザクザク踏みしめ、後ろからついてくるミソサザイを
脅かしたり、落ちていたはちみつの瓶を割って食べたり、
木の上でお昼寝をしたり・・・
自由な身を満喫していたところ、
ガンの会話で、クリスマスがどんな日なのかを
知るのです。

 「・・・今夜は クリスマスだね!」
 「・・・そうね。今夜は みんな、なにかひとついいことを
    しなくちゃ いけないのよね。」

その言葉が頭に残ったミシュカは、トナカイとの出会いで、
プレゼントを配り歩くという自分の役割を見つけますが、
それだけでいいのかなという疑問も残ります。

最後のラストシーンでは、大きな大きな決断をすることに・・・。
文章にも、絵にも、胸が熱くなってじいんとします。

クリスマスってこういうことなんじゃないかな・・・。
クリスマスのメッセージがたくさんこめられたおはなし。
素直なミシュカの気持ちが、ストレートに響いてきます。
次の日の朝の、静かで豊かな喜びが想像できて、
とても幸せな気持ちになるのです。

            

おはなしと離れて、絵本について・・・。
この絵本は、あとがきにもあるように、フランスのペール・
カストール文庫の中の一冊です。

”ポール・フォーシェという人が 当時さかんになった
 新しい教育運動に共鳴し、子どもの自発性や感受性を大切に
 育む手段として創造的な子どもの本を作りだした・・・” 
その実現のために何人もの画家が集まった中でフォーシェを
魅了したのが、ロジャンコフスキーなのだそうです。
ロジャン(ロジャンコフスキー)の描いたカストール・
シリーズは30冊近く。
この絵本も、ロジャンが描いたものだったのに、
ハードで再販されたとき、なぜかロジャンの絵ではなく、
模写のような形で描かれたとか。その真相は?・・・わかりません。
 
再販版のもともとの色合いもわかりませんが
ロジャンの色合いとはまた全くイメージが違います。
ただこの絵を描いた方も、カストール学校の優等生だったそうで、
構図やデザイン、配置など、多くのイメージは同じように
表現されています。
もちろん、違いはあって、好みが分かれるとは思うのですが・・・
フフ、どちらがお好みでしょう・・・!?



左:ジェラール・フランカン/絵  右:ロジャンコフスキー/絵
コメント (26)
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