みどりの船

絵本と絵本まわりのこと、日々の雑感を少し。

ものがたり便最終章

2007-11-10 | 幼年童話
ことり文庫さんから、毎月、安房直子コレクション7巻を
送ってもらうようになって、春が過ぎ、夏が過ぎ、
ついに、最終章となりました。

まだ、今日到着したばかりの、ほかほか便♪

あー、毎月楽しかったな。 
この毎月の楽しみが、もうおしまいだなんて、ちょっとさみしいです。
ことり文庫さんでは、毎月、こうめさんがセレクトした
絵本棚から希望のものを送ってくれる、ことり便もあって、
楽しみはずっと2倍だったのです。

今月同封されていたのは・・・



楽しみに待っている方がたくさんいる、ことりタイムス&号外と、
沢田としきさんの描かれた、ことり文庫の絵のポストカード、
待つ楽しみのちっちゃな種。
来月、22日で開店1周年となる、ことり文庫さん記念のお品が、
どれもこれもわくわく度いっぱいで、またお楽しみを
運んできてくれました。

ふっふっふっふ。

今日は、夕食作りもさし担当でおまかせモードなので、
おはなし会のことはさておき、これからすみずみまで、
ゆーっくり読むのです。

お店開店前も、お店開店後も、ハタと思いついては行動に
うつしていくパワフルなこうめさんと、
それを影でひなたで支えているしいくんと、
すっかり元気になってよかったねの、チとキちゃんに、
拍手とエールを送ってしまいます。
きっと、棉の種がふくらんではじけるように
2年目もさらにファンが増えていくことでしょう。

今回の茶綿の種、うちでもうまくはじけますように・・・。
5月にまけるのを楽しみに、大事にあたためておきます♪
ありがとう~。

          *  *  *



先月のことり便のおまけ、どんぐりコースターの制作キットと
どんぐり染めの毛糸を、あける余裕がやっとできました。
うえ、した、うえ、した・・・・案外几帳面さが出る仕事。
すっかり、こももさんちの5年生息子くんに、負けています。(ハハ)
それに、あまりに毛糸がふんわり気持ちよくて、やりながら
しょっちゅうナデナデしてしまいました。
おかげで、すごくけば立っています(苦笑)
毛糸をかえて何枚も作りたくなるサイズがすばらしいのですよね!
いくつものお宅で、こんなコースターができあがっていると
思うと、楽しさが増してきます。

ただいま、クリスマス中のキャンペーンがもりだくさんなので、
11月、12月のことり便はお休み。
また来年の再開を楽しみにしたいと思います♪

コメント (20)
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なくしてしまった魔法の時間

2007-05-22 | 幼年童話
安房直子さん・・・あわなおこさん
1993年に50歳で亡くなった、惜しむべき童話作家さん。

たくさんの作品の中には、「きつねの窓」「鳥」など
小学校・中学校の国語の教材としてとりあげられている
作品もあります。

  『なくしてしまった魔法の時間

好きな作品数あれど、なかなかまとまって手にできない
状況が続いていた中、偕成社からドドンと全7巻の
コレクションが出たのが、数年前です。
すぐ購入できずに今にいたっているのは、置き場所の問題が
あってのことですが、このたび、やっと購入を決意しました!
(無理やり場所確保作戦 

というのも、たびたび登場する「ことり文庫」さんで、
今月末まで「待つ時間のたのしみキャンペーン」というものを
しているのです。(詳しくはこちら 
これを送ってもらおうと決めたのと、キャンペーンが
はじまったのが、ほぼ同時期だったのもタイミングばっちり♪

ことり文庫のこうめさんが、本屋さんを開店する前に
書いていたブログで、この安房さんコレクションの話を
したことがずっとアタマに残っていて、ついに決意!
今月から、ひと月一冊のお楽しみを送ってもらうことに
決めたのでした。

安房さんはお話を書かれるとき、まず色のイメージを
一枚の絵として思い浮かべると、巻末のエッセイで書かれて
います。
このエッセイを読んで、あ~、だからなんだ!と
とても合点がいきました。
大好きな「花豆が煮えるまで」の花豆の色、
「青いかさ」の青い色、
「きつねの窓」のききょうの色・・・
読んですっかり時間がたったとしても、なお残る
色のイメージと、音や匂い、感触の五感。
それらが、さみしさやなつかしさ、あたたかさの織り交ざった
不思議な読後感を残すのです。

安房さんが色彩を大事にイメージされ、身近な台所や
食べ物など、『平凡な生活の中からも、童話の素材を
みつけだして、それを香り高いファンタジーにふくらま
せる力』を望まれたとおり、読み進むうちに、
その風景が目の前に浮かんできて、ときに切なく、
ときにどきどきしながら、すっかり夢中になって
しまいます。

このコレクション1に入っているお話は、
 「さんしょっ子」「きつねの窓」「空色のゆりいす」
 「鳥」「夕日の国」「だれも知らない時間」「雪窓」
 「てまり」「赤いばらの橋」「小さいやさしい右手」
 「北風のわすれたハンカチ」「エッセイ」
初期の頃の短編から、11編とエッセイです。

エッセイは、安房さんの童話作家としてのはじまり、
山室静先生との出会い、同人誌・本の出版について・・・・
などなど興味深いお話のほか、好きな色の話もあって、
つい、童話の合間に巻末をめくっては、読み進めてしまいました。
安房さんが「青」好きなのも、納得。
心に残っている作品を思い浮かべると、青のイメージが
強いですもの。

それにしても、細切れの時間の中でも、少しずつ
読み進められるしあわせ。
それがこれから6ヶ月続くんです♪
この巻もまだ「てまり」から「小さいやさしい右手」までの
3話が未読です。
ほぼ一日1話か、読んでも2話のペース。
図書館で借りたり、一気に大人買いしたら、きっと読み進め
られないままで終わってしまいそうなコレクションですが、
これこそまさに、「待つ時間のたのしみ」
お願いしてみてよかったナ。

そうそう、「さんしょっ子」に出てくる、わらべうた
(お手玉歌)がなじみのもので、びっくりしました。
歌ってさしあげたーぃ♪ しみじみしたわらべうたですよ。

個々のお話については、またいつか・・・。
書けるときがあるでしょうか。
  
コメント (22)
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ふしぎなロシア人形バーバ

2007-04-05 | 幼年童話
「こすずめのぼうけん」「ちいさなろば」などで有名な
ルース・エインズワースの新刊童話。

    『ふしぎなロシア人形バーバ

舞台は、<しあわせの国>にある<バラやしき>という名の
人形の家です。
登場人物は個性豊かなお人形たち。
<しあわせな国>というのは、店で売れなかったり、
家の中でどこかに行ってしまったおもちゃが行く国
なのです。

バラやしきで、一切の家事をとりしきるマーサ。
音楽のおじいさん先生、兼ピアノ名人のフレデリック。
フランスのお人形で、いやなことがあると「オーララ!」
というルル。
いたずら大好きな男の子、ウィリー。

そこへやってきたのが、赤毛でそばかすいっぱい、
思ったことをずばりと言ってのける女の子、ベラ。
引き続いて、マトリョーシカ人形のバーバ。

会話の中に決して悪意がないのがすてき。
そして、すぐ非を認めて水に流す登場人物たちは
バラやしきでうまく役割を分担して、
楽しく生活しています。
そこへ登場したバーバの魅力、謎、疑惑(?)に
みなの関心が集中。
わたしもバーバ何者?と、前半部最後で正体があかされるまで
ドキドキしてしまいました。
だいたい、マトリョーシカなので、展開はわかろうというもの
ですが・・・これだけハラハラさせる運びのうまさは、さすが
エインズワースさん!と思います。

後半は、素性がわかったバーバの家族を中心にしたお話。
名前や性格がそれぞれ楽しいんですよ~。
これは、私があかさないほうが楽しめそうなので、
あえてふせておくとして・・・。

この本、図書館貸し出しの延長、延長を繰り返し、
もう1ヶ月以上手元に置いている私。
あとに予約が入っていないことをいいことに、長々借りては
のんびり3巡目を読み終わったところです。

今日は、ことりさんで、ついにこの本を買うかどうか
迷って、まずは読んでもらえたらうれしい親子の元へ
巣立ってもらいました。
でもいつか買ってしまう気がします。
少し長めのお話を楽しめるようになった子に、魅力的なお話
だと思います。(ア、、、、、十分わたしも楽しんでます

          

今日、ことり文庫さんで出会ったサプライズな人々・・・。
まず入り口で、絵本作家の沢田としきさん!
わたしは、ことりさんに行くと、どうも何かしら
有名な方と出会うことが多いラッキーな人のようです(笑)
初回は、木のおもちゃ・こまーむの小松さん(TVチャンピオンにも
出たことがある作家さん)(
2回目に、絵本ナビパパ’Sプロジェクトの田中さん(
そして4度目の今日は、沢田さん♪(作品

3度目は、ブログで知り合ったブロ友(・・・と言うんですか)に
会いに・・・。(フッフフ)
ブロ友といえば、今日も今日とて、なんとなんと
ひなたぼっこのmarukoさんとお子さんたちに遭遇したんですよー。
ほんとうに偶然のめぐり合わせにびっくりです!! ふふふ~

コメント (21)
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ケイゾウさんは四月がきらいです

2006-06-27 | 幼年童話
 
市川宣子・作 / さとうあや・絵
 福音館書店

なんといっても、タイトルに惹かれます。
ケイゾウさん!?


ケイゾウさんは、にわとりです。
一人悠々と、幼稚園の庭の小屋で暮らしているところに、
ある日太ったうさぎが連れてこられます。
それがみみこ。
この本には、そんなケイゾウさんとみみこと、
つきぐみのこどもたちの小さなお話が、10話
おさめられています。

ケイゾウさんは、いろんなことが嫌いなんです。
四月が嫌い。
遠足も、サーフィンも、飛ぶのも、工事も、
その他いろいろが嫌いです。
一年を通して嫌いなことがあるケイゾウさん。
でも、その理由は至極当然で、ケイゾウさんは
悪くないのに、
なぜか、いつも腑に落ちない扱われ方をされてしまう
んですよね。
その点、みみこは要領がいいのです。
そして、小憎らしい一言も、忘れやしません。
ケイゾウさん、難儀だのう・・・。

ケイゾウさんの観察眼の鋭さはさすがです!
ケイゾウさんとみみこのやり取りが絶妙です!
ケイゾウさんのつぶやきもユーモアにあふれていて、
ナイスコンビの楽しいお話ばかりです。

なんだかとても気に入り、ふっと手にとっては
どこかの章を読んでクスクス・・・を繰り返していて、
なかなか図書館に返せないでいるんですよねー・・・。


ついつい絵本のカテゴリーに入れてしまいましたが、
絵本というよりは、短い読み物です。
2000年4月~2004年10月までの母の友に、ときどき
掲載されたものを、加筆修正してまとめたもの
だそうですよ。

こういうの、好きダナァ。
コメント (10)
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