tuperatupera(ツペラツペラ)は、
亀山達矢さん・中川敦子さんの2人組ユニットで、
2002年から活動しているそうです。
この「木がずらり」 一番はじめはどこで見たのか
さっぱり思い出せないのですが、
ほしいなぁと思ったころはもう手に入らず。
でもこのほど、「魚がすいすい」の発売と同時に、
好評だったこちらの絵本も、再度手にとることが
できるようになりました。
この絵本、ちょっと変わった形態で、
じゃばら絵本になっています。
こんな感じ。
いろんな木とともに、その木にあったイメージの言葉が
一言添えられています。
「とんがり」「そっくり」「うっとり」「ほんのり」
・・・という具合に。
木の形容ばかりではないけれど、「り」で終わる言葉でまとめ、
とても読みやすく心地よい。
でもこの絵本、絵をゆっくりながめるだけでもステキです。
よくよく見れば、春からだんだんと夏秋冬に季節はめぐり、
いろんな14本の木が描かれています。
表の最後は雪景色。
でも裏返して見ていくと、亀が「ゆっくり」歩き、そしてまた
季節はめぐり、「ちょっぴり」春を感じるのです。
こういう何気ない地味~なテーマ、大好きです!
派手さはなくても、それぞれの木の物語が想像できるのが好き。
だいたい「木」が好きなので、気づけば木の絵本は案外
持っています。
自分のうちに「木」があったらいいなぁ、特にりんごの木。
ずっとそう思っていました。
それは、ペチシカの『りんごのき』やミラ・ローベの
『りんごの木の上のおばあさん』にあこがれていた
せいかもしれません。
ずっと実のなる木がいいなぁと思っていたけれど、
北海道美瑛町の「ほおずき」という宿に泊まるように
なってから、実の有無はともかく、
自分ための自分の木があったらいいなと思うように
なりました。
そこのおとうさん、自分の娘のためにそれぞれ木を植え、
「**の木」と小さくぶらさげているのですよ。
なんてステキ!
娘の成長とともに、木もどんどん大きくなっていくわけです。
でも、あこがれはしても実際は難しい・・・。
夢がかないそうもない私は、あちこち木を見て回ります。
三本の木 / 哲学の木(H14撮影)
メルヘンの木 / 一本杉(H14撮影)
美瑛~富良野にかけて点在する木ですが、どれも
表情が違うので、毎度見たくなってしまうわけです。
今年行ったとき、三本の木の真ん中と右側の木の間に、
小さな小さな木が育っていて、
なんだかまるでうちの家族と同じだなとう
れしくなってしまいました。
ちなみにこの「哲学の木」「メルヘンの木」は
実際こう呼ばれている木です。
名づけ親は誰でしょうね。
哲学の木なんて本当にそうよね~と、妙に感心して
しまいます。
さて、tuperatuperaの『木がずらり』に
戻りますと、この絵本の原画はコラージュになっています。
ちょっと見てみたいゾと思っていたら、
どうやら12/19~29まで青山ブックセンターで
原画展をしているようです。
行く時間と体力があったら、見てみたいナー。