また不思議な絵本に出会いました。
この表紙絵を見たとき、胸騒ぎに似たような、わさわさした
気持ちがわ~っと押し寄せてきて、思わず吸いこまれて
読みました。
このポール少年が持っているものは、旗ではなくて、カマ。
死神が持っていた、背丈よりずっとずっと大きいカマなのです。
おさえられた色と絵が、何か不安な気持ちを増幅させます。
『黒グルミのからのなかに』
ミュリエル・マンゴー/文 カルメン・セゴヴィア/絵
ときありえ/訳 西村書店
ある朝起きてこない母さんを心配して見にいくと、もうすぐ
わたしは死ぬ、あの人が迎えにくるから、とお母さんは言います。
到底受け入れられないポールは、薬を買いに行く途中に、
大きなカマを持った老婆(死神)に行きあい、
とっさにとびかかって、老婆を黒グルミの中にとじこめてしまいます。
死神をとじこめた黒グルミを海にほおりなげ、
うちに帰って見ると・・・
お母さんはぴんぴんしていて、何もなかったかのように元気な姿に。
けれど、そこから世の中の歯車が完全にくるってしまったのでした。
卵は割れない。
野菜もひきぬけないし、麦も刈れない。
魚はつってもみんな海にもんどりうってしまうし、
牛もおいかけるたび逃げてしまう・・・。
あらゆる命が、終わらなくなってしまったという事実。
少年にとっては、母を失いたくない一心でしたことだったけれど・・・。
ひとつの命が終わり、また次の命の糧となる、
死があるからこその生なのだと、あらためて考えさせられます。
スコットランドの民話をもとにして書かれたのだそうですが、
とても印象深いおはなしです。
ずっと若い10代、20代のときは、死は本当に遠い世界だと
思っていたけれど、本当はいつだって遠いことではないのかも
しれないと思います。
生は裏を返せば、死を意識することにもつながるんだと、思う。
いかに生きるかということ。
* * *
今週来週と、とてもハードでゆとりなく、気持ちもかさつきがち。
オーバーフロー気味で、外に出る一方なのはいけません。
中に取り込むこともしないと・・・。
明日のおはなし会の工作で使うかぼちゃたち♪
昨日の夜なべ仕事です。
ついでに、コハとこんなことも。
楽しいおしゃべり相手。
この表紙絵を見たとき、胸騒ぎに似たような、わさわさした
気持ちがわ~っと押し寄せてきて、思わず吸いこまれて
読みました。
このポール少年が持っているものは、旗ではなくて、カマ。
死神が持っていた、背丈よりずっとずっと大きいカマなのです。
おさえられた色と絵が、何か不安な気持ちを増幅させます。
『黒グルミのからのなかに』
ミュリエル・マンゴー/文 カルメン・セゴヴィア/絵
ときありえ/訳 西村書店
ある朝起きてこない母さんを心配して見にいくと、もうすぐ
わたしは死ぬ、あの人が迎えにくるから、とお母さんは言います。
到底受け入れられないポールは、薬を買いに行く途中に、
大きなカマを持った老婆(死神)に行きあい、
とっさにとびかかって、老婆を黒グルミの中にとじこめてしまいます。
死神をとじこめた黒グルミを海にほおりなげ、
うちに帰って見ると・・・
お母さんはぴんぴんしていて、何もなかったかのように元気な姿に。
けれど、そこから世の中の歯車が完全にくるってしまったのでした。
卵は割れない。
野菜もひきぬけないし、麦も刈れない。
魚はつってもみんな海にもんどりうってしまうし、
牛もおいかけるたび逃げてしまう・・・。
あらゆる命が、終わらなくなってしまったという事実。
少年にとっては、母を失いたくない一心でしたことだったけれど・・・。
ひとつの命が終わり、また次の命の糧となる、
死があるからこその生なのだと、あらためて考えさせられます。
スコットランドの民話をもとにして書かれたのだそうですが、
とても印象深いおはなしです。
ずっと若い10代、20代のときは、死は本当に遠い世界だと
思っていたけれど、本当はいつだって遠いことではないのかも
しれないと思います。
生は裏を返せば、死を意識することにもつながるんだと、思う。
いかに生きるかということ。
* * *
今週来週と、とてもハードでゆとりなく、気持ちもかさつきがち。
オーバーフロー気味で、外に出る一方なのはいけません。
中に取り込むこともしないと・・・。
明日のおはなし会の工作で使うかぼちゃたち♪
昨日の夜なべ仕事です。
ついでに、コハとこんなことも。
楽しいおしゃべり相手。