みどりの船

絵本と絵本まわりのこと、日々の雑感を少し。

おとなたちの絵本部屋

2007-09-28 | 講座・おはなし会・企画展 他
毎月のお楽しみ、ペンギンハウスのおとなたちの絵本部屋講座。
今月は、ティファニー・ビークさんが絵を手掛けている絵本特集。

奇数月が作家さん、偶数月がいろんなキーワード別なのです。

で・・・このティファニー・ビークさんといえば、
だ~い好きな方で、一番はじめに出会ったのが
「ともだちからともだちへ」
そして去年「ファーディーとおちば」に出会って、
軽~くショックを受けたのでした。(去年の記事⇒

 『ともだちからともだちへ
アンソニー・フランス 作 ティファニー・ビーク 絵
   木坂涼 訳    理論社

ため息ばかりついて、気分も姿勢も落ち込み放題。
部屋だって荒れ放題のねずみのところへ、黄色い封筒に
入った手紙が届きます。
誰からだろう・・・?
自分のことを気にしてくれる誰かがいるというだけで、
気分も上向きになって、差出人を探しに出るねずみくん。
けれど、差出人はなかなか見つからず、行く先々で、
自分がこもっている間に起っていた出来事を知ります。
そのうち、ねずみくんの気持にも変化があらわれて
差出人が誰だろうと、もうそれはどうだっていいやという
気持ちになるんですよね。

こういうこと、あるな~。

誰がくれた手紙かは、ちゃーんと絵を見ていけば想像のつくところ・・・
でもまたもやわたし、絵を観ているようで観ていない
自分に気付きました!
細かい背景や、部屋の様子、友達関係・・・
絵でずいぶん描きこまれているのです。

火曜日参加の面々で盛り上がったのは「パジャまんま」
パジャまんまとは、”顔も洗わず、ひげの手入れもせず、
パジャマをきたまんま、一日中ぼんやりしていること”

久しぶりに読んで、うわー、わたしのことだとドキッとしていたら、
別の方が口火を切って告白して・・・どきどきしました。
案外仲間が多くてほっとしたのは、私だけではなかったらしい(笑)

今回紹介のほかの絵本たちも、あたたかい色合いの
かわいい絵本ばかり。

  

 

ティファニー・ビークさん、わたしよりは年下だけれど、
ほぼ同年代の若手(・・・ということにしておこ ^^;)
まだこれから出るだろう作品が、楽しみです♪

         *  *  *

もう一つの絵本部屋の楽しみといえば、
イーダちゃん手作りのおやつとゲームであそびタイ!ムです。

今日のおやつは、黒糖のマーブルレアチーズケーキ~。

   

初・携帯画像・・・うまくいったかな。
上のもっちり部分と、黒糖のふんわりした甘さがおいしい
レアチーズでした。
12センチの型というのがミソです!

そして今日のゲームは、うちにもある、ドイツ・
ドライマギア社の「こぶたのレインボーレース」

 

こちら、サイコロの運にたぶんに左右される、運ものの
ゲームなので、小さい人から楽しめていいのです。
この日はなんと、惨敗 クヤシー

このコマを使って「サーカスこぶた」もしました。
上のゲームでは7匹しか入っていないブタさんですが、
ブタのみで、こんな創作ができるんです!

 


こんな作品例のパターンまでついていて・・・



来月は、「あこがれのバレリーナ」のテーマだそうです。
これはまたまた楽しみなテーマです!

しかし・・・この日、わたしったら、財布も持たずに国立まで
出かけてしまって、講座料金をお支払するだんになって
気づく始末・・・。
免許も不携帯のまま、講座後、速攻帰宅しました。
まったくよくやることだけれど、ほんとにだめ主婦で、
落ち込みます。
その後、まったくありえない後日談も発覚し、
さらに落ち込み続行中   気をつけよー。
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月と少年

2007-09-25 | ドキドキ/五感を刺激する絵本
今日は中秋の名月。
細い細い三日月からずっと、少しずつ太っていく月を見上げるのが
ここのところのコハとわたしの楽しみだったのですが、
いよいよ今夜は、十五夜さんですね。

 『月と少年
 エリック・ピュイバレ 絵と文  中井珠子 訳
    アシェット婦人画報社

月の絵本って、ほんとうにたくさんあってびっくりします。
月にのぼっていくお話、月とお話したり、味見したり、
遊んだり、何かに見たてたり。
満月になれば、月の中に何がいる?と言い合ったりするし、
それが世界中で、違うものにたとえられるというのも
おもしろい・・・。
月という存在自体が幻想的なせいか、お話のテーマに
なりやすいのでしょうか。
かく言う私も、月の絵本、大好きなんですけどね。

           

このお話に出てくるのは、「月のみちかけ屋さん」
月のみちかけは、大きな布をかぶせて調整されるのです。
たいへんな技を必要とするし、満月の夜しか休めないので、
免許が必要なのです。

300年も前からその「月のみちかけ屋さん」をしている
ザモレオンじいさんにかわって、難関の試験を突破した
免許とりたてのティモレオンが月に向かうことになりました。

月への切符は、先生から渡された、たった一粒の薬。

なのに、ティモレオンはお約束のように、
その薬を落としてしまい、一晩のうちに、なんとか
月へ行く方法を見つけなければならなくなったのでした。

通りがかりの友人、知人たちが、ありとあらゆる方法で
月まで飛ばそうと試みるものの、どれもうまくいかず。
(このそれぞれがなんともおかしい!)

結局、ティモレオンが月にたどり着いた方法には、思わず
笑ってしまいます。
あらら・・・こんなに月が近いなんて! 

なんといっても、絵の色あいが美しいです。
青のグラデーション・吸いこまれそうな群青色
浮き立つように描かれた、デフォルメのきいた人物たち。

テキスト部分の書体にもこだわりがあって、すべて
飾り文字(・・・というのかな)
ななめになっていたり、波うっていたり、
絵をじゃましない位置に、こだわって配置されているのが
わかります。
こういうこだわりは、ちょっと好きだな♪
フランスの絵本だけに、おしゃれな感じも漂います。

今日は中秋の名月だけれど、満月は2日後。
ティモレオン少年が休めるのも、2日後ですね。
今、とてもいい感じに空が焼けてきているので、
今日もきっとばっちりお月見できることでしょう♪

早くコハさん、起きないかしら・・・。
団子、作ることになってるんだけどナ
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長い長いベッドカバー

2007-09-19 | 心があたたかくなる絵本
昨日は、何か月ぶりかにことり文庫さんへ行きました。
店長のこうめさんに、何かオススメをとお願いする
ぶしつけなわたし。
いくつかあげてもらった中で、昨日はじめて知ったのが
こちらです。

 『長い長いベッドカバー
シルビア・フェア 文/絵  杉並セシオン 訳
谷口由美子 監修      セーラー出版

「長い長い」お話、好きです。
これは、ふたりのおばあさんが作りだしたすてきなベッド
カバーと、おばあさんたちのおはなし。

年をとったふたりのおばあさんが、足腰立たなくなって
長い長いベッドで暮らしています。
でも、ふたりは意見があうことがなく、反目しあうばかり。
唯一意見があったのが、白いベッドカバーにうんざりする
ということだけ。

刺繍をしましょう。あのなつかしい家を刺繍しましょうよ。
ということになって、それぞれとりだした裁縫箱が
2人の性格を表していて楽しいです。
きっちり整理されたお姉さんの裁縫箱。
ごちゃごちゃで、雑然としている妹の裁縫箱。
二人は、白いベッドカバーの両側から、思い出の家を
刺繍していくことにしたのでした。

ベッドカバーをひっくり返して、お互いの刺繍から
感じることは、お互いのよい面というのがすてきです。
それから白いベッドカバーを、自分たちで模様つけしよう
とする最初の場面。
曜日ごとに、刺すモチーフを決めるところ。
103歳ごろまで、ふたりちくちく刺し続けるところ。
少しずつ、思い出や気分が盛り込まれて、
長い長いベッドカバーができあがっていくさまが
とてもいいのです。
よりどころだった「家」を刺していく作業が、
お互いの個性を認め合う仲立ちになるなんて・・・。
「家」なのか「刺繍」なのかそれとも「時間」がなせる
技だったのか。
そのどれもが、すてきだなと思います。

        *   *   *

今月のことり便は、直接の受け取りでした。
(おまけのカードと缶バッチ! 見てみて~)

今回は「思い出のマーニー」を絶対求めて帰ろうと
思っていたので、これもはずせず・・・
「思い出のマーニー」以前より、ずっとずっと
胸にシミいります。こちらは、また別の機会に。
(ことりさんの倉庫にもあります)


ことりさんは、ただいまおいしい絵本のフェア開催中。
お手製のポップと、凝ったメニュー表が玄関脇で
お出迎えです。







こうめさんのこういう思いつきと、形にしていく行動力は
すばらしくて、いつも感心してしまうのですが、
ポロッと出る親しみやすさが、また魅力的。
メニューのつづり間違いは、ご愛嬌♪
(ことりさんのブログでも、反省文が・・・笑)

昨日はもうひとつのドキドキを、またもや味わってきました。
ブログでのつながりが、生身のつながりになる瞬間は、
楽しみであるけれど、何度経験してもドキドキします。

こももさんご来店の話を小耳にはさんだので、またまた
こっそりお迎えすることに・・・♪
わたし、不意打ち専門だナー 
だって、ベビーちゃんを抱っこしたかったんだもん・・・。

6か月のあかちゃんパワーは、やっぱりすごいものがあります!
ただそこにいるだけで、なんともエネルギッシュで、
ぐーんと元気をもらいましたよ。
ほこりがたまりそうな、ぷにぷにの足や腕がか~わいくて、
たくさんひざ抱っこさせてもらってしあわせでした。
また、ぜひ乳母役、やらせてもらいたいです。
楽しい時間に感謝、感謝♪
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はらのなかのはらっぱで

2007-09-17 | ユーモラスな絵本
「虫」・・・
好きかきらいかというと、きらいな部類なんですが、
虫のつく言葉で、心や体の様子を表す言葉って、案外
あるものですね。

 『はらのなかのはらっぱで
 アーサー・ビナード 文  きゅーはくの絵本4 針聞書        
    長野 仁 監修     フレーベル館

「虫の知らせ」「虫の居所が悪い」「虫が騒ぐ」
「虫酸が走る」「虫がいい」
他にも「本の虫」「点取り虫」「泣き虫」「弱虫」
「おじゃま虫」・・・などなど、気分や行動だけでなく
人そのものまで、虫に仕立てられることもあり。

そういえばわたしは、日常的に「腹の虫がおさまらない」かも

この絵本は、戦国時代に書かれた「針聞書」(はりききがき)に
描かれた63種もの腹の虫(寄生虫)をもとに、18種の
虫たちが登場して、腹のはらっぱを探検します。

虫たちそれぞれのキャラクターは、巻末に図鑑として
説明があって、実に独特・ユーモラス♪
それぞれ、住んでいる場所、その虫が引き起こす症状、
治療法などが書いてあります。

たとえば・・・
 肺積(はいしゃく):色白で辛い物好き
           性格は悲観的で泣き虫
           鼻が大きく、においに過敏なくせに
           生臭い悪臭を好む
           宿主の右脇腹で生まれ、成長につれて
           肺へ移動し、積(しゃく)になる

 脾積(ひしゃく) :へそのまわりにすみ、土用(季節の
           変わり目)に暴れる。
           顔は黄色っぽく、大の甘党で鼻歌が
           絶えない。宿主の多くは女性で、
           生理不順をおこし、腰が立たなくなる。

虫によって、イメージカラーがあるのがおもしろいです。
これは陰陽五行説がもとになっているようです。
五行色体表(ダイジェスト版)というのが、またまた、
とても興味深い。

↓五行・色・臓・感情だけを抜き出してみると、↓

 木   青  肝  怒
 火   赤  心  喜
 土   黄  脾  思
 金   白  肺  悲
 水   黒  腎  恐

は~、なんとも納得!
整体に行くと、背骨脇の肝臓のツボあたりがこりこりだよって
言われるんですよね~・・・体は正直だな。
もともと弱い腎臓は、「恐」の感情域なんだ・・・。
はーとかほーとか、妙にうなずくことが多くて、
解説もとても楽しめます。

実際こんな体裁の虫が体の中を動いていたら、
ぞぞーっとしますが、想像から生まれたそのユーモラスな姿と、
なかなかユニークな性格は、個性あふれる
つわものぞろいです。

この「針聞書」というのは、2003年の秋、九州国立
博物館(九博)が古書店から購入して、歴史資料の
収蔵品第一号となったものなのだそうですよ。
収蔵されているホンモノも、いつの日かお目にかかって
みたいです。

こちら・・・ついつい上野の本まつりフェスタにて購入の一冊。
20%引きの誘惑に負けました。

他にもシリーズ化されている、博物館編のキューハク絵本
どれもじっくり見てみたいところです。


 
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九月姫とウグイス

2007-09-14 | ユーモラスな絵本
9月だし、夜はめっきり涼しくなってきたし、
窓を開けて寝るのは涼しすぎるくらい・・・。
でも、窓を開けて寝ると、美人になるらしいですよ。

  『九月姫とウグイス
 サマセット・モーム 文/武井武雄 絵 /光吉夏弥 訳
     岩波の子どもの本

この絵本に出会ったのは、いつだったのか・・・?
イルフ童画館だったでしょうか(不明)
子どものころに出会いたかったな~というほど、
好きなテイストがいっぱいの絵本です。

            

シャム(タイ)の王様は、最初2人の娘に、「夜」と「昼」
という名前をつけました。
でもその後もう二人生まれたので、今度は↑の2人を
改名させて「春」「夏」「秋」「冬」と名付けました。
そのうちまた3人娘が生まれたので、「月曜」「火曜」
「水曜」「木曜」「金曜」「土曜」「日曜」と名づけ、
8人目の娘が生まれたとき、はたと困った王様は、
1年の月の名前をつけることを思いつきました。
(ちなみに九月姫のあとは、王子ばかりで、A~Jと
 名付けたんです!)
上のお姫様たちは、何度も名前をかえられて、すっかり
ひねくれてしまい、末の九月姫だけは、優しい子なのでした。

            

もうこの最初の部分だけでも、十分に楽しくて、まさにツボ。
武井武雄のエキゾチックな絵も、好きなのです。
改名されすぎて、ひねくれてしまうお姉さま方なんて・・・
ユーモラスでしょう♪

その後、王様がそれぞれの姫に贈ったオウム入りの金の籠は
全部形が違ったきれいな籠で、リボンもみんな違うし、
名前がちゃんと描かれていて、自分ならこれがいいと見て選ぶ
楽しみに満ちています!
挿絵がとてもきいていて、すてきなんです。

九月姫のオウムは死んでしまい、嘆き悲しんでいるところに
飛んできたウグイスによって、おはなしは新たな展開へ。

久しぶりに読んで、ずーんと胸に響いてきてしまったのが
九月姫の言葉でした。

  おまえをかごにいれたのは、おまえがすきで、
  わたしひとりのものにしておきたかったからなのよ。
  でも、それじゃ、死んでしまうなんて、
  おもいもかけなかったわ。
  さあ、いくといいわ。
   ・・・・・・・
  わたしは、おまえがすきだからこそ、じぶんの
  いいようにさせてあげるのよ。

自分の幸せよりも、自分の好きな人の幸せを第一に
考えるのはとても難しい・・・という地の文で
さらに追い打ちです。 

でも九月姫は、そうして、ウグイスが自由に行ったり
来たりできるように常に窓をあけはなし、
そのためにとてもきれいになったのでした。
そして最後は良縁にも恵まれて、めでたしめでたし。
一方のお姉さま方のその後も、想像通りで、
その絵にも、ぷぷっと笑えてしまいます。

八月姫?のわたしも、つい窓を開けて寝たくなりますが
へたしたら、うっかり風邪ひきそうです。
いつの間にか、すっかり秋めいてきて、虫の声が心地よい
季節になりましたね。

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茶色の朝

2007-09-11 | ドキドキ/五感を刺激する絵本
  『茶色の朝

フランク・パヴロフ 文/ヴィセント・ギャロ 絵
高橋哲哉 メッセージ/藤本一勇 訳   大月書店


ある日、ペットの毛色を茶色に統一する法律が施行され、
友人のシャルリーが、自分の愛犬を安楽死させたと
告げる会話から、話ははじまります。

その理由は、テストによって、「茶色がもっとも都市生活に
適していて、子どもを産みすぎず、えさもはるかに少なくて
すむことが」証明された、ということらしい。

少し前に猫を処分していた俺は、まさか犬まで・・・と、
妙な感じを持ちながらも、さほどおおげさに反応することなく
ことは過ぎていきます。

そうしているうちに、シャルリーが愛読している新聞が、
その法律を批判していると発禁になり、
その系列出版社が、図書館や本屋から強制撤去・裁判となり、
会話にもわざわざ「茶色」をつけなければいけないほど、
気を遣うようになっていく。

何かおかしい・・・。

でも、お互い、すぐ「茶色」の犬と猫を飼い始め、
「茶色に守られた安心」を悪くないとも思っている。
状況に慣れ、流れに身をまかせたまま、考えることも放棄して。
そのうち身に迫ってくる危険のことなど、つゆも考えず・・・。

ほんの数十ページの薄い絵本なのに、読んでいる間中
うすら寒さを感じ、読み終わるといつも、
怖くてしかたなくなります。
たんたんと静かに語られるからなおさら、恐い。

「茶色」はフランス人にとって、ナチスのイメージ色であり、
極右、全体主義の象徴なのだと、この本で知りました。

ファシズムの台頭への警鐘とともに、ファシズムは
わたしたちのそういう無関心や守りが作り上げていくもの
なのだということを、ひしひしと感じさせます。

でも、これに似たようなことを、身近なことで、
わたしたちもしているかもしれない。
気付かないふり、忙しいふり、考えないふりをして・・・。

巻末の高橋哲哉さんのメッセージは、この絵本が生まれた
背景から、問題提起、なすべきことまで、とてもわかりやすく
書かれていて、わたしたちひとりひとりが立ち止まって
考える手だてを与えてくれています。

考えることをやめないこと。
流されないこと。やり過ごさないこと。
心していないと、わたしたちだって、いつ
シャルリーや俺になるかもしれない。

「茶色の朝」を迎えないために、つねに自分で考えて、
時には声に出していかないといけないんですよね。


9.11の日に想ういろいろなこととあわせて、
思わず引き出して読み直したくなった一冊です。



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9月のおはなし会

2007-09-09 | 講座・おはなし会・企画展 他
9/8(土)地元図書館でのおはなし会。
8月はお盆時期だったためお休みだったおはなし会。
今月みんな来てくれるかな~、とドキドキでしたが、
昨日は大入り満員
しかも、とっても反応のよい子どもたちばかりで、
ずいぶん楽しいおはなし会になりました。

テーマは、「みんなかぞく

今月は敬老の日もあるし、おじいちゃん・おばあちゃんだけでなく
家族の出てくるおはなしを選んでみました。

 ★未就園 ちびっこ向け★

  『おかあさんのパンツ3

  紙芝居 『くねくねゆらゆら

 *手遊び

  『ぼくんちどうぶつえん

  『おふろごっこ

  『かあちゃんかいじゅう

  『おかあさんのパンツ3』この視点のおもしろいこと!
  まさか、シリーズがこんなに続くとは思っていませんでした。
  のっけから、子どもたちもクスクス・・・
  だって、こどものアリのパンツ、おかあさんがはくと
  クワガタになっちゃうんです
  ほかにも、ハハ屈辱の数々。

  紙芝居『くねくねゆらゆら』は、まだこの夏出たばかり。
  ひろかわさえこさんの絵ののんびり具合と、ゆらゆら感に、
  子どもたちまたまたクスクス・・・。

  『おふろごっこ』お風呂に入りたがらない子どもを
  誘うお父さんのユーモアセンスに脱帽です。
  元気な男の子が、特に気に入って聞いてくれました。

  『かあちゃんかいじゅう』は、テレビ絵本でも、
  藤山直美さんが読まれていた1冊で、おなじみの子もいた様子。
  
   
★園児 ちょっと大きい子向け★

 定番 とことこブーちゃんによるパフォーマンス
    「車をよける」バージョン・「台風をよける」バージョン

  『うちのママってすてきなの

  『いいからいいから

 *手遊び

  『おとうと

  『ぼく おかあさんのこと・・・

  紙芝居 『へっこきよめさま

 
  『いいからいいから』この日、2冊目の長谷川さんの絵本
  本当は『おじいちゃんのごくらくごくらく』の予定だったのです。
  が・・・通しで読んでみたら、読み手が涙ぽろぽろに・・・。
  聞いていたメンバーももらい泣きしてしまい、これはだめだーと
  もう一度選書しなおしたのでした。
  『いいからいいから』は、表紙のユーモラスなおじいちゃん
  そのもののお話の展開が、楽しい一冊。
  すっかり「いいからいいから」が口癖になりそうです。
  好評につき『いいからいいから2』も出たそうですね!

  紙芝居『へっこきよめさま』このお話は、教育画劇の
  紙芝居でも出ていますが(『へっこきよめ』 香山美子/川端誠)
  今回は童心社版で。

  昨日も、『いかりのギョーザ』の苅田さんが聞きに来て
  くださってました。
  子どもたちにまじって、ブーちゃんでぷぷっと反応してくれる
  苅田さんは、とってもキュートです

  来月は、2週・3週と2回続けてのおはなし会。
  3週目は、館のおまつりにあわせてのイベントで、
  しかけ絵本やパネルシアターばかりをあつめてのおはなし会に
  なる予定です。
  ふ~どちらも、秋は行事も目白押しですね~☆
  

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嵐の夜には。

2007-09-06 | ケの日のこと
台風の影響で、今日は一日、蒸し暑くてまいりました。
今日に限って、人前でお話しなくてはいけないお仕事で、
顔中に汗かきかき、ひじょうにつらかった午前中・・・。

午後からは、ずっと気になっていたジャム作り。
先月末、車で5分の農園にとりにいったブルーベリーを
ようやくジャムにしたのでした。
生で食べるのもおいしいので、今年はジャムにできないかも・・・
と弱気だったけれど、忙しいときほど何か作ると気分転換に
なるものですね。
とても充実感あり♪

ブルーベリー・・・実の形(なり口の反対側部分)で、
甘味が違うと教えてもらいました。


左:● 右:★ 星型のほうが、甘いらしいです。
黒々した大粒のものがおいしいよって、おばちゃんから教わって、
いざ収穫。


 プッテやサリーみたい?

今年は、地元タウン誌にこの農園のブルーベリー狩りのことが
のったとかで、大粒の実はほとんどとられたあとだったのが
とっても残念。
真夏のお楽しみだけれど、さすがに40度近い炎天下作業は
覚悟が必要ですものね~。
やっぱり仕方ないかな。

台風の雨風がひどくなるさなか、風呂上りのアイスは
ブルーベリージャム on バニラアイスで。



今年は、このバニラアイス・ジャムソースかけにはまっています。
おいしいよ♪と教わって、新しいジャムを作ったり、
いただいたりすると、まず試してみるように・・・。
今年のかき氷も、ゆるめに作ったジャムが大活躍でした。

 ジャムの師匠からのいただきもの!

梅ジャムと、アメリカンチェリージャム。
もうどちらも完食でないのだけど・・・
アイス、氷、ソーダに大活躍。

 杏とネーブルのミックスジャム。

これも師匠から教わった組み合わせ♪
さっぱり感があって、大好きなジャムになりました。
とろとろゆるめに作るのがお気に入り。
ついでに、コンポートまで作って、杏三昧。
梅雨時の短い時期の果物だけど、こうしておくと、夏まで
楽しめてうれしいです。

           
          
果物といえば、夏、義父が送ってくれる大量の巨峰。
ひとりを除いて大好物なので、全然困りませんが、
ふと先日、天然生活を見ていたら、ノニノコさんが
子どもたちと染物をしている記事を発見!
いや~、今まさに、これでしょ。なんてタイムリー!
と、さっそく食べたあとの皮収集をはじめ、
ガーゼを染めてみました。
コハもはりきって参加です。

 
 

デラウェアの皮まで入っているのは、ごあいきょう。
ぐつぐつ煮え立ったところで、みょうばんを入れると、
それは濃いピンク色になったのですが、さっとゆすぐと
薄い紫色に落ち着いて。
もう少し残っている巨峰で、二度染めをしてみようかな。

本当は藍染めもしたかったけれど、酷暑の留守中に
ほぼ全滅した藍たち。
でも、けなげに一部復活の兆しです。
藍って強いです!



9月はじまっていきなり追われモードの一週間も
ウィークデーはあと1日。
嵐の夜に、ふといろいろと思い出して書いてみました。

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手作り絵本

2007-09-03 | 心があたたかくなる絵本
先日、うれしいうれしいいただきものをしました。


手作りのミニ絵本と、はちみつ専門店「ラベイユ」の
おいしいはちみつ♪
結婚のお祝い返しのお品として・・・。
うれしい~

ラベイユのはちみつは、一度食べてみたかったもの。
食べてしまったびんを持っていくと、そこにまた
つめてもらえるんだそうです。

ペンギンハウスのペン員ナナさんを知ったころは、
まだナナさんが20代も半ばで、いつこんな日が来るかと
ひそかに心待ちにしていたのでした。
そしてとうとう・・・ 
結婚式も手作りで、とてもすてきだったと伝え聞き、
それはもうハハのような心境で、うるっとしていたのですが、
実は、式前、相当大変な思いをしていたらしいというのが、
このお品をいただいてよくわかったのでした。

ナナさんご夫婦が住む街の紹介を、パタパタのじゃばら
絵本風にしあげたミニ絵本。
駅からお住まいまでの道のりに並ぶ、すてきな場所やお店
マップになっているのです。
なんといっても、その絵本が、赤い糸でくくられているところが
“運命”でしょう!すてき♪




このミニ絵本のことは、今発売中の、↓この本にも載っています↓

 『絵本をつくりたい!

7章、クリエーターがつくる手作り絵本の章のはじめです。
ナナさんは、ナナさんが描く絵そっくりなんですよ。
(わたしはいつもそう思うの・・・特に鼻)


 『こどものとき
 『あかちゃんのごきげんがよくなる 12のわらべうたえほん
ナナさんイラストの絵本たちです♪
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