みどりの船

絵本と絵本まわりのこと、日々の雑感を少し。

ある日のコハ本

2007-04-28 | 子どもと楽しんでいる絵本
GW突入ですね。
前半のんびりの我が家は、ふだんの生活に父親がいる生活。
かえって大変かも(!?)です・・・

さて、今月のコハと読んだ絵本たちの記録です。

今月もリストが大きく変わっていますが、今まで
読んで親しんできた絵本に見向きもしないかというと、
そんなことはないものですね。
5回/月以下のものは、なかなかここにはあがってこないけれど、
日常生活の中で、ときどき絵本の言葉がふともれてきて
楽しくなります。
『もりのなか』の「ぼくたちもいっしょにいきますよぉ」とか
『バスにのって』の「きません きません バスはきません」
とか、
『ぞうくんのさんぽ』の「うんうん ぼくはちからもち」とか・・・。
そんな言葉を聞くたびに、思わずコハと顔を見合わせ、
ププププ・・・。
こういうのを共有できるのは、ふだん一緒に絵本を読んでいる
母の特権だよなァ♪

  コハ 2歳10ヶ月のベスト10  

  1位
   『なわとび

   どんどん見方が細かくなってきて、いろんな動物の
   目つき、ポケットに入っているもの、動物同士の
   やりとりなど、見逃しません!
   いつのまにか、数もだいぶ数えられるようになっていて
   びっくり 

  2位
   『がたごとがたごと

   テキストはとても短いのです。
   「おきゃくがのります ぞろぞろ ぞろぞろ」
    がたごと がたごと・・・・・
   「おきゃくがおります ぞろぞろ ぞろぞろ」
   乗ってきたお客が、降りるときには、違うべものになって
   いるのが楽しくて、服や持ち物を手がかりに、
   前のページとクビっぴきです。

  3位
   『バルバルさん

   先月1位の『バルバルさん』も、まだまだご執心。
   どういうわけか、バルバルさんの髪の分け目が
   気になるらしいです。
   いつも「コレ、何?」と、髪のとぎれた部分を
   指差します。

  4位
   『かしこいビル

   4月のおはなし会の選書の際、親子で目覚めてしまって、
   以降頻発です。
   ビルがどこまでトランクに入っているか、とか、
   最後に追いついたビルに、スーザンが手をかかげているとか
   そんなところまで、楽しんでいる様子。
   街中で一生懸命走っている人を見かけると、
   「ビルみたいねー」と言っています。
  
  同点5位
   『おいしいおやつをくださいな』

   このセリフもすっかりお馴染みになりました。
   食いしんぼなので、「ふんわりしててまるくてあまくて
   おいしいおやつ」は魅力的なのです。
   
   『パンツのはきかた』

   この絵本は、見て楽しむ以上の楽しみ方で、毎日
   パンツをかえるたびにお世話になってます。
   もう完璧♪ ズボンバージョンも歌いますよー。      

   『かいくんのおさんぽ

   図書館からよく借ります。かいくんにくっつく
   いろんなものが楽しくて。
   「ちょっとイカくさい」というライオンのセリフが
   お気に入り。

   『みんなのこもりうた

   石井桃子さん100歳記念で限定復刊された絵本。
   同じリズムの繰り返しが心地よく、最後の
   ふくろうにこもりうたを歌ってあげるのは?
   という問いに、「コハ~」とニンマリしています。

   『にげだしたひげ

   私も大のお気に入り、シビル・ウェッタシンハの絵本。
   ひげの長いおじいさん。
   いつもきれいにかじってくれるねずみの歯が
   丸くなっていて役立たず。
   ねずみにといできておくれと頼むのを見て、ひげが突然
   逃げ出した! 奇想天外、ユーモアたっぷり、
   明るくて陽気な楽しい絵本。

   『いかりのギョーザ

   今月もよく読んでいます。
   うちにも、あいかわらず怒りの熱源、充満して
   います・・・


  僅差の絵本たち

    
    
      
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紙しばい屋さん

2007-04-25 | 心があたたかくなる絵本
紙しばい屋さんが、子どもの娯楽だった時代、
あのカチーン、カチーンと鳴り響く拍子木の音と、
色とりどりのお菓子がどれほど魅力的だったことでしょう。

紙しばい屋さん
 アレン・セイ 作  ほるぷ出版

このお話は、横浜で生まれ6歳までその地で過ごした
著者が、実際に体験した楽しい紙芝居の思い出を
綴った絵本。
拍子木の音を待ち、水飴を待ち、終わりのないお話を待つ。
お母さんからもらった小銭をにぎりしめて待つ。
そんな心躍らす記憶が、もとになっているようです。

紙芝居箱を自転車に積んだ紙芝居屋さんも、時代の近代化に
のまれ、TVに興味を奪われた子どもたちは、
次第に紙芝居やさんを楽しみにすることもなくなっていきます。
たった一人になっても、紙芝居を楽しみにしてくれていた
お菓子のきらいな男の子とのやり取りを最後に、
紙芝居屋さんも引退。

この絵本は、元紙芝居屋さんだったおじいさんの回想的な
語りで進みます。
最後の思いがけないサプライズが、とてもうれしい。

   時代とともに、
   変わってゆくものと、
   変わらないもの。(カバー袖の言葉から)

それが、この絵本の中につまっています。

           

紙芝居を演じる機会が増え、ふた月に一度、
東京ひょうしぎの会から先生に来ていただいています。
演じてもらったり、演じたものをみてもらったり
そんなことをするようになって、強く思うことは、
紙芝居は演技そのものであるということ。
そしてこの紙芝居というのは、日本独特の文化なんですよね。
今や、海外にも広まりつつあって、英語表記のある紙芝居も
出始めてきているようです。

あの枠の中で広がる世界は、ひょうしぎとともに
はじまって、ひょうしぎの音で閉じられる。
それを見つめる子どもたちと、その場の雰囲気や
お話を共有できる楽しさは、絵本とはまた
別の楽しみですね。

紙芝居といえば・・・。
2年に一度、全国の紙芝居好きが集って行われる
「全国紙芝居まつり」というのがあります。
今年の開催地は、金沢
(2年前の足柄での様子はこちら())
2日間、丸々紙芝居漬けになるこのお祭り、
いろんな紙芝居の演じ手がいて、とても楽しいです。
北海道から南はどのあたりまで来ているだろう!?
全国から集うのですよ。
4年前の長岡、2年前の足柄と、こっそり参加した私。
今年もはりきって金沢へGOです。
紙芝居漬けになったあと、仲間と別れて、ひとりで
金沢を満喫するのもお楽しみ♪
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4月のおはなし会

2007-04-16 | 講座・おはなし会・企画展 他
4/14(土)地元図書館でのおはなし会。

4月のテーマは『おでかけ』
お散歩、おつかい、旅など、おでかけの絵本を集めて
おはなし会をしました。
パネルシアター・紙芝居は、なかなかテーマに沿うのが難しく、
春っぽいもの、お出かけ先でしたいこと・・・と、
連想ゲームの果て、強引に結びつけて選びました。

★未就園 ちびっこ向け

 *紙芝居 『はるだよ、ニャーオン
        都丸つや子・脚本 渡辺享子・絵 童心社

  『パンちゃんのおさんぽ

 
 *パネルシアター 『しゃぼん玉とばせ』

  『なにをたべてきたの?』

 *『ただいまー』 笠野裕一  こどものとも年少版


 『はるだよ、ニャーオン』の画像がないのが惜しいです。
 このニャーオンシリーズの紙芝居は、毛並みやしぐさが
 なんともかわいい子ネコのお話で、特に
 『はるだよ、ニャーオン』は、この時期にしかできない
 季節限定もの。
 ニャーオンの眠そうな目は、こちらの眠気も誘います

 園児のほうでやった『ふうたのはなまつり』も、れんげが
 出てくる、季節限定紙芝居。かわいいお話です。


★園児 ちょっと大きい子向け

 *紙芝居 『ふうたのはなまつり』 童心社
  
  あまんきみこ・原作 梅田俊作・絵 水谷章三・脚本

  『こんたのおつかい

  大型絵本 『三びきのこぶた

 *ウレタン人形『とことこブーちゃん』
    裏はこんな⇒ 

  『かしこいビル

  『ヤマネコ毛布
  
 おつかいに行くのに、忘れないように唱えていたら、
 いつの間にかそのモノがすりかわっていて・・・という
 『こんたのおつかい』
 『ベーコンわすれちゃだめよ!』と似た展開ですが、
 選書で負けました (^^;

 定番の『三びきのこぶた』も、大型絵本が出ているんですね。
 大型絵本、かなり充実してきていて、びっくりです。
 久しぶりに聞く昔話、語りで聞けたらいいなぁと思いましたが...。
 ちなみにこのお話は、わらと木のうちをたてたブタは
 オオカミに食べられ、最後にレンガのうちをたてたブタが
 そのオオカミを食べるという結末です。

 今回、選書時に大いにもりあがったのが、『かしこいビル』
 有名だけど読んだことがないというメンバーがいたので、
 読んでもらったら・・・なんと!爆笑の渦でした。
 こんなに笑って、この絵本を読んだのははじめて。
 ビルというのは、メリーの大事なお人形で、
 旅の荷物に入れ忘れられてしまうのです。
 それに気づいたときの、ビルの涙の量。
 がっくり肩をおとしたビルの雰囲気。
 その後の展開・・・ 
 手にしたことがなかったら、ぜひ一度見てみてください。
 子どもたちは、そんな爆笑の反応はなく、サラッとでしたけどね。

 ウレタン人形のぶーちゃんは、人形劇団『ひとみ座』の
 中村さんに、以前教えてもらって作ったもの。
 右手で、黒いストローを操ってクビを動かし、左手2本が
 ぶーちゃんの足になります。
 ぶーちゃん、お散歩中に車をよけ、空を飛行中に飛行機をよけ、
 どこまでも行くんです。
 この3ぶーちゃんのパフォーマンスが、一部大人に大うけ。
 プププッと大うけしてくれていたのが、『いかりのギョーザ』の
 作者、苅田さんです。
 今回も来てくださって、おはなし会好きだからまた来ますと
 さわやかに帰っていかれたのでした♪ 
 ありがとございます
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パセリともみの木

2007-04-13 | とびきり好きな絵本
原題『PARSLEY』
ようやく読むことができました!

 『パセリともみの木
ルドウィッヒ・ベーメルマンス/作 ふしみみさを/訳
    あすなろ書房

深い森のはずれに、きりたった崖を見下ろすようにたっている
もみの木がありました。
ここで生きていくためには、厳しい自然と闘っていかなければ
ならないと悟ったもみの木は、岩にしがみつき、
奥へ根をはって、崖のふちをはうように大きくなりました。
まっすぐ育った木が次々きられていく中、このもみの木は
その繰り返しを静かに見守ります。
いつしかそこにシカが住み着き、もみの木のそばにはえる
やわらかなパセリを好んで食べました。
シカ(パセリ)ともみの木は仲良くなり、一緒に年をとって
いきます。
ある日、「パセリ」が猟師に狙われ、その危険を察知した
もみの木の機転に救われます。
一言で書いてしまうには惜しい・・・そんなもみの木とシカの
友情のはなし。
(↑うーん、こう書いてしまうと、うすっぺらく
  なってしまうのが残念)

出版社の紹介ページでは、中の絵も見られるようになって
いるんですね。(こちら 
とても落ち着いた深い緑が印象的。
左はしっこに描かれる野草や花は、可憐で趣があります。
巻末にすべての名前があげられているのが、またちょっと
うれしいところ。

マドレーヌシリーズで有名なベーメルマンスさんの
知られざる名作ということで、楽しみにしていたんです。
以前目にした洋書は、この翻訳本より2割方ほど
大きい版だったので、ぱっと見、小さくなってる...
と思いましたが、中の絵の落ち着いたきれいな色合いや、
地の紙の色などは、好みのままでよかった♪
でも願わくば....大判のままで出してもらいたかったなぁと
ちょっぴり思います。

最後の、もみの木の枝にひっかけた猟師の双眼鏡をのぞく
パセリの絵は、なんともユーモラスで、
思わず笑ってしまいます。 愉快、愉快♪
この絵本の途中に、マドレーヌちゃんのようなかわいい
女の子が登場するのもご愛嬌。

そういえば、ベーメルマンスのかわいい絵本
特急キト号』にも、思わず噴出したくなる絵があって、
独特のセンスと描き方がとても好きになったのでした。


おはなしの最初の部分は、大好きな『おおきなかしのき』にも
通じるところがある気がします。
木のゆったりした時間の感覚、ずっとその場に立って
見届けているところ・・・。
幸田文さんのエッセイ『木』に書かれていた、
木の在りようも、思い浮かんできます。
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パンツのはきかた

2007-04-10 | こどものとも
最近、とみにこどものとも年少版がいいなぁと
思っています。
5月号は、またまた注目のコンビ。

 
文は去年亡くなられた岸田今日子さん。
絵は大好きな、佐野洋子さん。

パンツはね  はじめにかたあしいれるでしょ 
それからもうかたっぽいれるでしょ・・・・

と、最初から最後まで、パンツのはき方指南書です(笑)

これは、岸田さんがご自分の娘さんに歌ってあげていたものを
そこに居合わせた作曲家の小森昭宏さんが、楽譜にされた
ものだそうで、最後のページには、その楽譜が載っています。

これがまた、なんとも耳に残る歌で、我が家でただいま
流行中。
なんといっても、プチ反抗期、なんでも自分でやりたい
お年頃のコハは、パンツ(おむつですけど)でさえ
自分で脱ぎはきしたがります。
そこまでするなら、トイレでして!と訴えますと、
明日する。と断固拒否。
ちょっとでも手を出そうものなら、大ストライキで
大変なことになるので、おだててせかして、なんとか
着替えさす毎日。

なんとまぁ、タイムリーな絵本が出たことか。
かわいいピンクブタさんと歌のおかげで、着替えの
時間に、この歌が大活躍中です。

絵本のたのしみで、佐野さんが書かれている文章が
またよくて、じーん。。。
このとても優しい表情の、かわいいピンクのブタのこと、
多分岸田さんは気に入られたとわたしは勝手に思います。
最後になったこの絵本を、今手にできて幸せ
これからも、がんがん歌いますから・・・。


            

今月号、年中版も好きです。「おいしいおやつをくださいな」
 
2006,12月号の0.1.2「すべりだい」ではじめて目にした
おおの麻里さんの絵だけど、登場人物たちの表情が、
なんともかわいくて、時にはシュールな感じ?
すてきなんです。
そしてまた、食べ物がらみなのが魅力的です。
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チキン・サンデー

2007-04-08 | とびきり好きな絵本
これは、大好きな人のために、あることをしてあげたい
子どもたちの一途な思いのつまったおはなし。

  『チキン・サンデー
パトリシア・ポラッコ・作 福本友美子・訳  アスラン書房


ロシア系のアメリカ人のわたしと、そばに住んでいる
スチュワートとウィンストン。
3人は、兄弟になる誓いをたてた仲です。
3人は、スチュワートとウィンストンの
ユーラおばあちゃんのことが大好き。
日曜日になると、時々一緒に教会に行き、
フライド・チキンのにおいがただよう夕食をともにする。
そんな日曜日のことを、チキン・サンデーと呼んでいました。

教会の帰りに、いつもコジンスキーさんのぼうし屋さんの
店先で、ユーラおばあちゃんが立ち止まって見つめる
素敵な帽子がありました。
イースター用のピンクの帽子・・
ユーラおばあちゃんにその帽子をプレゼントしたい
3人に起こったちょっとした事件は、その後の3人の
アイディアと一途な思いによって、解決していきます。

そのアイディアというのが、故郷ウクライナの製法で
作ったイースター・エッグ。
コジンスキーさんの誤解をとき、心をなごませます。

誰か大切な人のために、心から何かしたいと望む
子どもの思いと、それをしっかり(しかもさりげなく)
受けとめてくれる大人の気持ちが、あたたかくて
とても心に残ります。
(大好きな「かあさんのいす」もそうだなぁ)

ユーラおばあちゃんが、そのイースターの帽子をかぶって、
”雷がゆるやかにとどろくような、
雨がやさしく降るような声で”教会で歌うまでの様子、
子どもたちを抱きしめて、これでいつ死んでも幸せ。
私が死んだら、チキン・サンデーにはチキンを煮て、
墓にかけとくれ。 と言う表情を見ていると、
いつも少し涙が出ます。

この”わたし”は、パトリシア・ポラッコ本人。
表紙の袖には、スチュワートとウィンストンの写真も
載っています。
実在の人物たちに結びつくあたたかい思い出が、
丁寧に描かれている、とても素敵なおはなし。

人物の顔の表情以上に、手の表情がいいと、去年
こうめさんに言われて、見直してみたら本当なのです!
この少し大きく描かれた手の表情には、喜びも
悲しみも、みんなつまっていて、体温のぬくもりが
伝わってきます。

チキン・サンデーの食卓に並ぶ、フライド・チキン、
キャベツのベーコン煮、豆のシチュー、とうもろこしや
やわらかいあげパン
コジンスキーさんのけしつぶ入りケーキと、濃いお茶
それらをいただく手も、やっぱり大きくてあったかいです。

             

今日はイースター(復活の主日)。
キリスト教では、もっとも重要なお祝い日なので、
日ごろ不信心なわたしも、今日は行かなくちゃ・・・と
教会に行きました。
イースター=春分の日のあとの最初の満月の次の日曜日
(・・・・うぅーん、難しいです!)
という決まりになっているので、イースターは3~4月の間で、
毎年変動するんですよね。
そして今日は、道すがら通りすぎるお寺さんでも、
”花まつり”(お釈迦様の誕生日)で、とてもにぎわって
いました。
甘茶をかけるのってしたことないので、ちょっと憧れます


絵本の中に出てくる、ウクライナの伝統的なイースター・
エッグは、こんな感じのもの。⇒
蝋をつかった本格的なものです。
憧れ大! でもちょっとやそっとではできません。
わたしは、少しだけ細工して、こんなんにしてみました。

   
 切り紙工作。青いのは友人の置き土産、made in Londonの
 卵用の帽子(!?)

でも、去年のほうがよかったの評が・・・。

だって、時間なかったんだもーん

    ←去年のイースター・エッグ
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ふしぎなロシア人形バーバ

2007-04-05 | 幼年童話
「こすずめのぼうけん」「ちいさなろば」などで有名な
ルース・エインズワースの新刊童話。

    『ふしぎなロシア人形バーバ

舞台は、<しあわせの国>にある<バラやしき>という名の
人形の家です。
登場人物は個性豊かなお人形たち。
<しあわせな国>というのは、店で売れなかったり、
家の中でどこかに行ってしまったおもちゃが行く国
なのです。

バラやしきで、一切の家事をとりしきるマーサ。
音楽のおじいさん先生、兼ピアノ名人のフレデリック。
フランスのお人形で、いやなことがあると「オーララ!」
というルル。
いたずら大好きな男の子、ウィリー。

そこへやってきたのが、赤毛でそばかすいっぱい、
思ったことをずばりと言ってのける女の子、ベラ。
引き続いて、マトリョーシカ人形のバーバ。

会話の中に決して悪意がないのがすてき。
そして、すぐ非を認めて水に流す登場人物たちは
バラやしきでうまく役割を分担して、
楽しく生活しています。
そこへ登場したバーバの魅力、謎、疑惑(?)に
みなの関心が集中。
わたしもバーバ何者?と、前半部最後で正体があかされるまで
ドキドキしてしまいました。
だいたい、マトリョーシカなので、展開はわかろうというもの
ですが・・・これだけハラハラさせる運びのうまさは、さすが
エインズワースさん!と思います。

後半は、素性がわかったバーバの家族を中心にしたお話。
名前や性格がそれぞれ楽しいんですよ~。
これは、私があかさないほうが楽しめそうなので、
あえてふせておくとして・・・。

この本、図書館貸し出しの延長、延長を繰り返し、
もう1ヶ月以上手元に置いている私。
あとに予約が入っていないことをいいことに、長々借りては
のんびり3巡目を読み終わったところです。

今日は、ことりさんで、ついにこの本を買うかどうか
迷って、まずは読んでもらえたらうれしい親子の元へ
巣立ってもらいました。
でもいつか買ってしまう気がします。
少し長めのお話を楽しめるようになった子に、魅力的なお話
だと思います。(ア、、、、、十分わたしも楽しんでます

          

今日、ことり文庫さんで出会ったサプライズな人々・・・。
まず入り口で、絵本作家の沢田としきさん!
わたしは、ことりさんに行くと、どうも何かしら
有名な方と出会うことが多いラッキーな人のようです(笑)
初回は、木のおもちゃ・こまーむの小松さん(TVチャンピオンにも
出たことがある作家さん)(
2回目に、絵本ナビパパ’Sプロジェクトの田中さん(
そして4度目の今日は、沢田さん♪(作品

3度目は、ブログで知り合ったブロ友(・・・と言うんですか)に
会いに・・・。(フッフフ)
ブロ友といえば、今日も今日とて、なんとなんと
ひなたぼっこのmarukoさんとお子さんたちに遭遇したんですよー。
ほんとうに偶然のめぐり合わせにびっくりです!! ふふふ~

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おひさまパン

2007-04-03 | 心があたたかくなる絵本
おひさまの力って、偉大です。
お布団をふっくらさせ、洗濯物をパリッとかわかすだけじゃなく、
人の気持ちにまで影響を与えるんですもの。
朝からキラ~ンといいお天気だと、俄然やる気が違います。
今日は一日ずっと寒く、おまけに雨。
ほんとうなら、子ども二人とちょっと遠くへ出かける
ハズだったけれど、朝起きたらどんよりの雨で、
一気に出鼻をくじかれました。
こんな日は、犬のパンやさんを見習おう

  『おひさまパン
 エリサ・クレヴェン 作・絵 江國 香織・訳  金の星社

寒くて雪まじりの風がびゅうびゅう吹いて、世界中の色を
うばってしまったかのようなグレー一色。
うちの中では、子どもたちがいがみあい、ケンカして、
みんなうんざり。
おひさまが恋しい犬のパンやさんも、

 「ほんとうのおひさまはかくれたままだから
  わたしが うちで、ちいさなおひさまを
  つくるってわけ」
と、生地をこねて大きなおひさまパン作り。

どういうわけか、オーブンに入れたおひさまパンは、
不思議な力が加わって、はちきれんばかりの巨大な
おひさまパンが焼きあがります。
この金色のおひさまパンを見ていると、絵本の中から
焼きたてパンのふんわりしたいい匂いが、漂ってくるようです。
ケンケンゴウゴウだった動物たちの表情も、匂いに誘われて
目をとじてうっとり♪

そのパンをわけあって食べると、不思議なことが次々と・・・。
たくさんの喜びの気持ちがつまっていて、
見ているだけでほんのりあたたかくなってきます。

この絵本のコラージュは、すみずみまで目を凝らしてみても
見るたびにいろんな発見があって楽しいです。
レースペーパーがはってあったり、
ブタやサルやクマのお布団にキルトがされていたり、
”おてんきしんぶん”なんて楽しい掲示板も見逃せない。
エリサ・クレヴェンの絵本ならでは!ですよね。

この絵本の裏表紙には、かの有名な”おひさまパン”レシピが
ついているのだけど、以前この分量でやって大失敗。
相当分量が多いと思うのですが、どんなものでしょう。
オーブンの天板いっぱいに広がって、巨大なパンが四角く
焼きあがるという大失敗に終わった初回。
今回、実はすでに3度目の正直・・・。
今日は、別のレシピで、ちょっとこじんまり焼きました。

   
しかし。ちょっとこんがりしすぎです。
しかも!あちこちにしわが・・・・
そんな~作り手を反映させなくてもよろしい...ということで
ちっさく載せてみました。

裏表紙の作り方の下に小さく、
 このパンをたべても、ざんねんながら、そらをとぶことはできません。
 でも、てんにものぼるようなおいしさです!

とあるのが、お気に入り♪
お茶目で、しゃれてますよね。

不出来なおひさまパンがむなしくて、フーガスにも挑戦。
あとから焼いたこちらのほうが、成功した感強いです。

  フーガス

みかさんの 手づくりパンのある楽しい食卓」のレシピから。
こちら、オーリーブオイルと岩塩・こしょう
(子ども用はこしょう抜き)の効いたおいしいパンでした。

明日はともかく、木曜日晴れてくれるといいなぁ♪
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