みどりの船

絵本と絵本まわりのこと、日々の雑感を少し。

ある日のコハ本

2007-07-27 | 子どもと楽しんでいる絵本
夏休みに入っても、ちっとも夏休みらしくない毎日ですが、
わたしは少々ダウン気味・・・。
コハの咳風邪をうつされて、ひどくしゃがれた声と激しい
咳こみに悩まされております。
最近、年に何度も風邪をひき、きまってのどをやられます。
おかげで今、いじわるなおばあさん声がはまり役

以下、今月のコハ本記録です。

  コハ 3歳1か月のベスト 

 1位
  『あれこれたまご

 ダントツで読みました。
 関西弁で語られるたまごのつぶやきがおもしろかったようです。
 「めっちゃあっつ」なんて、会話の中でも頻発。
 たまごさんのように、きっちり正座して食べるとはりきること
 数分、美しい正座姿の見本にもなっています。

 2位
 
    『チキンスープ・ライスいり

 3位 『ジョニーのかぞえうた

 先日も書いたとおり、このお手軽サイズの2冊とても気に入って
 います。

 同点4位
  『にちよういち

 ちょうど今時期読むのにぴったりな絵本だなと、
 わたしも気にいっています。が・・・。
 会話形式で進んでいく高知弁がとても難しい!
 わたしのあこがれ(未知の味)”ひやしあめ”も出てきます。

  『ぐりとぐらとくるりくら

 春のおはなしだけど、今頃よく読んでいるわけは、
 あとでリストに出てくる『ぐりとぐらの1ねんかん』に
 うさぎが描かれていたから・・・。
 うさぎの出てくるお話もあるよというわたしの一言にひかれて、
 以降こちらが主流に。
 この絵本も歌部分が多くて、作曲に四苦八苦しました(笑)

  『てんとちのはじまり

 イーダちゃんの幼少時のお気に入り絵本として紹介してもらって
 わたしが興味を持ち、求めて帰った絵本です。
 が、これがまたコハも案外ひとりじっくり見入っていることが
 多くてびっくり。二人でもよく読みます。
 ほとんど文字のない絵本。
 卵から巨人が生まれ、白身が天、黄身が地、巨人の汗が海になり、
 疲れて横たわった巨人から植物が生まれるという、
 天地創造をもとに作られたお話です。

 同点7位
  『ありとすいか

 おはなし会で読むのに、練習しようと借りてきたら、
 これがとても大はまり。
 アリの細かな手つきから、会話を想像しては教えてくれます
 アリの巣内部の断面図や、ウォーターシュートの場面は
 特にお気に入り。
 必ず、いねむりしているアリたちがいて、おかしいです。

  『ぐりとぐらの1ねんかん

 くるりくらの存在を知らなかった前半は、
 こちらをよく読んでいた、四季めぐりの詩のような絵本。
 特に7月の ”なつがきた なつは あつい 
 あついは かんかんでり かんかんでりは おひさま 
 おひさまは あかい  あかいは トマト
 トマトは おいしい”がお気に入り。
 しりとりのような調子のよさと、大好きなトマトが
 出てくるからかな。

  『しずかなまひる

 こどものとも年中版 2007年8月号
 片山健さんの絵がとーってもよくて、わたしもお気に入り。
 しずかで暑くて眠たくて、そんな夏の一日が絵から伝わって
 くる感じ。
 子どもが重なり合って寝ているページと、その次の靴が
 ぬぎすてられているページになると、
 「コハはね、これ!おかーさんは?」と毎度同じ会話を
 しています。

  『うそうさぎ

 こどものとも 2007年8月号
 谷川晃一さんの遊び心いっぱいの楽しい絵本。
 こーんなうさぎいるはずない!といううさぎばかりが
 たくさん出てきます。
 言葉でも絵でも楽しめて、最後のオチもぷぷぷと笑えてしまう。


 僅差の次点

  
  
  
  
 
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オーシャン・ワールド

2007-07-24 | 心があたたかくなる絵本
今日のような夏らしい天気がいきなりやってくると、
水が恋しくなってしまいます。
飾っている絵本の一冊を、この絵本にかえて、
気分は海へ・・・・。

 『オーシャン・ワールド』
 ピーター・シス/作 BL出版

水族館のプールに迷い込んだくじらが、どんどん大きくなって
海に帰されることになったけれど、人間に囲まれて育った
くじらに、友達ができるだろうか・・・。
そんな心配を、はがきに書いた、ピーター少年の文面で、
おはなしははじまります。
宛先は、シス家のみんなへ。
作者の遊び心が、ちらりと見えて楽しいところです。

くじらは、似た形のものに近寄って行っては、「ともだち?」
と聞いているようにみえます。
期待して近づくけれど、本当に仲良くなれそうなものには
なかなか出会えない。
大海原に浮かぶくじらと、海と空の色の変化が、とても
とても美しくて、うっとりです。

16分割された海の表情は、色からその温度や天気や時刻が
感じられて、とても好きなページ。

人それぞれ心に残る海の色や景色がきっとあるだろうけど、
同じ海なのに、まったく違って見えるのが不思議。

海なし県で育ったわたしが、幼少の頃から連れて行って
もらっていたのは、福井・敦賀沖の水晶浜という浜辺で、
白い細かい砂浜がきれいな場所でした。
あまりにその海の印象が強くて、
大人になって、関東圏に住むようになってから、
ほとんど海に行っていないかも。

でも、海は好き。見ているのが好き。
日焼けの心配さえなかったら、きっとずっと見ていられる
・・・と思うくらい、好きです。
気持ちは、いつだって自由に泳いでいるんだけどな・・・。
なかなか、人目の気になるお年頃です

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てっちゃんな旅(本番)

2007-07-23 | ケの日のこと
蒸し暑くうす曇りの昨日、かねてから計画していた
鉄道小旅行を決行してきました。

オットいわく、夏休みだし、お中元シーズンで東京に出ても、
うまいもの市やってないみたいだしね。
ということで、ルートは、少々の変更あり・・・。

 
最初に乗ったのが、「スーパーあずさ」
道すがら、公園からも・・・と日常的に見ているあずさも、
見ると乗るでは大違いな様子です。

  神妙...
実におとなしい。(いつも乗り始めはそうらしい)

  続いて、「湘南新宿ライン」
この電車、新宿から池袋までが本当に速くてびっくり!
わたしも実ははじめて乗った電車です。

  さらに昨日のメインイベント
2階建て新幹線/先頭部分の「つばさ

  後方部「Maxやまびこ
この2階部分に乗りました。
山形新幹線「つばさ」と東北新幹線「Maxやまびこ」は、
真ん中で連結されていて、山形で切り離し作業がある
新幹線なんですよね。
これまた、はじめて乗りました。


  のぞいている頭はコハ。
反対方向車両を、とても真剣に見つめています。
でも「つばさ」部分にはほとんど興味がなく、
意識は常に2階建て。
連結部分以降、Max部分に、ひどくご執心です。
つばさのあの流線型、なかなかいいと思うんだけどな・・・。

到着駅は、宇都宮~♪
宇都宮といえば・・・・
                
なんといってもギョーザでしょう! 
まぁ、新幹線に乗ってギョーザを食べに行くなんて
ぜいたくなことをしたのははじめてですが、
宇都宮に来たからには、食べずに帰るわけにはいかない...。
本当は、有名店「みんみん」にも行ってみたのだけれど、
あまりの長蛇の列に、いさぎよく断念し、
こちらのスタミナ健太くんのいるお店で、
ギョーザを堪能してきました。


ギョーザ5種類、食べ比べ。
エビ、シソ、にんにく、健太、鮮肉の5種類、どれも比較的
あっさりして、いくらでもいけてしまいそうな勢い。
コハもすっかり気に入って、またギョーザ食べに行こうね
また二階建てに乗りたいねぇ...と、微妙な発言を
繰り返しています。
あわわわ、そだね~・・・(^^; と聞き流し。

姉へのお土産ギョーザも、しっかり自分の分確保で食べていたし、
二階建て → ギョーザ → 楽しい・おいしい
とインプットされてしまって、さてさてどうしたものか・・・

今年は、長旅は断念(涙)
ここで少しぜいたくをしてしまいました。
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チキンスープ・ライスいり

2007-07-19 | 子どもと楽しんでいる絵本
センダックのいろんな画風に惹かれるけれど、この絵を見ると
やっぱり好きと思ってしまいます。


『チキンスープ・ライスいり』 冨山房
 モーリス・センダック 作  じんぐうてるお 訳

手のひらにすっぽりおさまってしまうほど小さな本が
4冊、セットになってミニ函に入っています。
小さな絵本が好きな人にはたまらない体裁の絵本。

特に好きなのが、やっぱり『チキンスープ・ライスいり』
あまり好きなので、大きな版も持っています 

12か月を通して、いかにチキンスープ・ライスいりが
すてきな食べ物かがこんこんと語られる
賛歌集ともいえるかも。
だってこの子、ケーキよりも好物で、旅に出ても
恋い焦がれ、クリスマスにもやっぱりチキンスープ・
ライスいりなんです。

語呂がとてもよくて、どの月も楽しいですが、
家族の誕生月は、ちょっと気合いを入れて読んだりするので、
コハも5月の詩は、手振りつきで聞くほどです。

今は7月なので、7月の賛歌を!

     JULY 

 JULY は 7がつ。
 みずに はいろう、このつきは。
 さかなが およぐ すずしい かわを、
 のぞいてごらん。
 チキンスープ・ライスいりの
 おおやすうりを してる。
 1かい いらっしゃい
 2かい いらっしゃい 
 さあさあ やすいよ、
 チキンスープ・ライスいり。


各月とも、文の並びは同じ形なので、口に出していると
リズミカルで楽しくて・・・。
日常会話にも、発展形が飛び出します。
だらだらご飯を食べているコハには、
「はい、1くち ぱくり・・・・・ 2くち ぱくり」
なかなか湯船に入らないコハには、
「1かい どぼーん 2かい どぼーん」最近特に、多用中

          

鼻水、咳、目のうるみで外遊びができない人は、うちの中で
こもって遊んでいます。

  ティピーもどきのミニテント

ティピーは、アメリカ先住民(インディアン)が使っていた
円錐形の移動型テントですが、これは、フェリシモの
ポイントで交換してもらった、”もどき”です(^^;
箱女な人たちが、それは喜んで遊んでいます。

 

持ち込んだものは、”あかちゃん”(未だ名なしのあかちゃん)と
『チキンスープ・ライスいり』『ジョニーのかぞえうた』
いすと鉄道の本、そして飴ちゃん。

飴ちゃんは、いただきもののパパブブレの飴を、わたしが大事に
大事に食べているものを、少しわけてあげています。



いわゆる金太郎飴だけど、フルーツの絵柄の味が楽しめます。
今、人気のお店なんですよね。
(大好きなので、大きく載せちゃった・・・♪)

 
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てっちゃんの旅

2007-07-16 | ケの日のこと
連休初日の土曜日、とーさんと図書館に行ったコハが
借りてきた本です。



最近ご執心のマックス・ベルジュイスさんの
かえるくんシリーズ3冊(1冊あらたに借り、2冊借り直し)と
ずっとずっと大好きな電車の本3冊。

わたしと行くと借りないけれど、とーさんと行くと
この手の電車本を必ず借りてきます。
密かに、さし(←オット)が意図的に借りさせているのかと
疑っていたわたし。
でもどうやら、コハの自発的行動・・・らしいということが、
わかりました。

ずっと電車やはたらく車が好きなのは、ほんとうなのです。
日頃から、眺めては楽しみ、時々乗っては喜んでいる
電車ですが、これも電車移動の多い環境だからこそ。

でも親ばかよろしく、電車道沿いに車や自転車を走らせ、
ほら中央線だ、新型だ、あずさだ、かいじだ・・・って、
ほぼ休みごとにやっているのを見ると、あきれます。
女てっちゃんにしたててどうするつもりだろう。

連休最終日、わたしも珍しく何もないし、だったら二階建て
新幹線に乗りに行こう!と言い出しました。
さしの案としては、
 
  新宿まで、特急「スーパーあずさ」
  新宿から「湘南新宿ライン」で 大宮まで
  大宮から 新幹線「Maxたにがわ」にのって、東京へ

コハは二階建て新幹線の二階部分に乗りたいと言っているという。
そしてもうひとつが、なぜか大好きな小田急線(いまだにオバQ線)の
特急ロマンスカーです。
ロマンスカーにも、いろんな種類があるなんて、この本で
はじめて知ったのですが、以前乗ったHiSEは、完璧に
覚えている様子。
今は、御殿場線につながっている「あさぎり」の二階部分に
乗りたいらしいのです。

 『あさぎり
HiSE
(小田急線HPからお借りしました)

まったく甘々のさしは、その願いのひとつを聞いてあげようと
うれしそうに計画し、ご本人さんもそれは楽しみにして
いたのですが、なんと!今朝になって発熱・・・。
(知恵熱か!?)
この計画も、やむなく延期となりました。

あ~残念。東京駅で、おいしいもの食べて帰ってくるハズ
だったんです・・・。
ハハとしては、それがなにより無念。

女の子でこんなに電車好きって珍しいねと
よく言われるのですが、本当に電車を見に行って喜々としている
子は、見渡すと男子ばかりですね。
このこだわりも、男子のいない私には、新鮮で楽しいのですけど。

もうひとつ、これは電車や乗り物がすきなのと、関係があるのか
ないのか・・・!?
コハの道の認識度にもたびたび驚かされています。
たいがい一度通った道のことは、「ここ来たよね」と話し、
少しでも間違うと、チェックが入ります。
極度のザ・方向音痴のわたしとしては、大変心強い限り。
近い将来の、人間ナビを確保したぞ・・・なんて。


熱があっても食欲はほどほどあるので、多分すぐ治るでしょうが
そうこうしているうちに、もう夏休み突入ですよね。
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7月のおはなし会

2007-07-14 | 講座・おはなし会・企画展 他
7/14(土)地元図書館でのおはなし会。
台風接近中で、朝から雨のあいにくの天気・・・。
はたして、おはなし会は成立するのだろうかという不安のもと、
図書館に向かいました。

こんな悪天候だったのに、お馴染みの子どもたちが
来てくれて、ありがたや・・・。

今回のテーマは、「夏」
梅雨真っ只中ではありますが、「夏」のテーマで
選書しました。
来月は、おはなし会も夏休みをいただいてお休みするので、
大きくひっくるめて夏ぜーんぶ盛り込みましょってことです

 ★未就園 ちびっこ向け★

  『ひまわり

 
 『カルちゃんエルくんあついあつい

 
 紙芝居 『セミくんがおようふくをきがえたら

 
 『おばけのどろんどろんとぴかぴかおばけ

  『ようこそうみへ

『カルちゃんエルくんあついあつい』は、選書の打ち合わせ時には
大丈夫だろうということで決めたのですが、
やっぱり遠目がきかなかったかな。

今森光彦さんの写真紙芝居シリーズは、迫力があります。
この『セミくんがおようふくをきがえたら』も、セミの脱皮から、
飛ぶ姿、セミの顔がアップで写っていて、写真に添えられた
言葉(おはなし)がまた楽しいです。
シリーズには、クワガタ、カブトムシ、トンボ、テントウムシ
バッタ、ダンゴムシ、アリの7作品あり。

『おばけのどろんどろんとぴかぴかおばけ』おばけの
どろんどろんがキュートで、何気なくホタルの生態がわかる
ところもいいです。
メンバーの6年男児の思い出本というエピソードつきで
すっかり他のメンバーも気に入ってしまいました。
なんといっても、どろんどろんがかわい~。
 

 ★園児 ちょっと大きい子向け★

  『なつのいちにち

  『はちうえはぼくにまかせて

 
手袋人形 『おばけ』(おはなしかごオリジナル

  『あたごの浦

  大型絵本『ありとすいか

前半後半の間には、すっかりお馴染みになった
ウレタン人形「とことこブーちゃん」のパフォーマンスを
しました。
ブーちゃんが怖いものはいろいろあって、今回は4体の
ブーちゃんが自動車(陸編)とくじら(海編)をよける
2バージョン。

夏といえばの本は、読んでいても、聴いていても心地よく
楽しかったです♪
『あたごの浦』地味な絵本ですが、わたしは大好き!
讃岐弁なのか、独特な方言がこれまた楽しく、
何度かうちで練習しているうちに、コハもすっかり
気に入って、「・・・これ、どうじゃ」
「妙々々々々々・・・・・」とはやし言葉で遊んでいます。

『ありとすいか』も復刊+アルファで、大型絵本が出たのが
うれしくて、さっそく読みました。
本当はやっぱり、じっくりゆっくり手元で、アリの動きや
表情や、部屋の様子を見るのが楽しいに違いないですけどね~。
すいかの実はもちろん、皮までちゃっかり活用するところが
楽しい絵本です。

来月はお休み。次回は9月です。
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あおい目のこねこ

2007-07-12 | とびきり好きな絵本
お腹をすかせて困ることがないように、ねずみの国を
みつけに出かける、あおい目のこねこのお話です。
このあおい目のこねこの心持ちがとても気持ちよくて、
大好きなのです。

 『あおい目のこねこ
エゴン・マチーセン 作 せたていじ/訳 福音館書店

1のまき・・・通りがかった湖で、顔を出した魚に
「ねずみの国は どこかしら」とたずねたけれど、
笑われた上に、パシャンと水をかけられ、ずぶぬれに。
『なーに、こんなこと、なんでもないや』
と、さらりと流すこねこの対応が見事で、いつも感心します。
「さかなには、わからないんだ。」
うらみつらみはいっさいなく、ただ淡々と。
目的に向かってひたすら進むこねこは、飄々としていて
なんだか楽しげ。

2のまき以降も、ねずみの国は、なかなかそう簡単には
見つかりません。
たずねてみる相手も、反応薄で、そのたびにこねこは
『なーに、こんなこと、なんでもないや』って
つぶやくのです。
腐るでもなく、落ち込むでもなく・・・。

そして大好きな5のまき。
何かおもしろいことをしようと、大きなサングラスをかけた
あおい目のこねこは、出会ったきいろい目の5匹のねこに
「いくらめがねでかくしたって、青い目だまは
 よくわかるさ。ふつうの、いいねこは、きいろい
 目だまなんだよ」と言われ、池に自分の姿を
見に行きます。

そうして思ったのは、青い目はきれいだし、
顔もへんてこじゃないということ。
これを伝えなくちゃと、うれしそうにきいろいねこのもとに
走るこねこが、とてもいいんですよね。

自分のことが好きで、自分のいい点も知っていて、
へんに卑屈になることもなくて、なんてこのこねこは
気持ちがいいんでしょう。

6のまきで見つかったねずみの国を、7のまきで
みんなと共有するこねこくん。
山をのぼって、くだって、のぼって、くだって・・・
またまたのぼって、くだって
ようやくねずみの国にたどりつくシーンは、
きっと子どもたちのお気に入りになるところです。

このあおい目のこねこの憎めない表情が好きだし、
このさっぱりした気のもちよう・・・というか、考え方が
だーい好きです。
初版から40年を超えた、デンマークのすてきな絵本。

エゴン・マチーセンさんのお話、他のも似たような
雰囲気が一貫してただよっていて、きっと作者ご本人が
こういうステキな方なんだろうなと想像しています。
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今月のことり便

2007-07-10 | ドキドキ/五感を刺激する絵本
毎月の安房直子コレクションも、今月で3冊目。
今回の『ものいう動物たちのすみか』には、
動物たちと人間との交流を描いた作品が集められて
いるようです。
表題に合うお話が集められているところが、
このシリーズの楽しみでもあるし、案外知っているお話が
少ないのも、また新鮮。

安房さんのおはなし便を頼んでいるけれど・・・
毎月のことり便も魅力的で、ついついどれにしようかな・・・と
迷いに迷ってしまいます。
なので、今月はこちらも注文しました。



あまの川』宮澤賢治作品に出てくる歌ばかりを集めた
作中歌集。
挿絵はおーなり由子さん、装丁ははたこうしろうさん
ご夫婦だったのがまたびっくりです。

宮澤賢治は、声に出して読むとどうしてこうしっくり
くるのでしょう。
朗読してもらっているのを聴いたり、自分で音読したりすると、
言葉がすーっと体に染み入ってくるような気がします。
独特のオノマトペ(擬音語、擬声語、擬態語)も
口に出していると、耳に残って心地よく・・・。

TVの子ども番組でもすっかりおなじみになった
「どっどど どどうど どどうど どどう」も収録されています。


長さんの絵本『くもの日記ちょう
ちひろ美術館で買いたかったと思いながら、すでに一年。
実は、あまり長さんの絵本は持っていなくて、
でもこれと絵本画家の日記は欲しかったから、やっとです! 

           

外から帰ってきて、ことり便が届いていると、
荷物をあけるまでとてもワクワク・・・。
あけたらあけたで、またワクワク。
丁寧に届けられているのを実感するのは、
荷物がプレゼントのようにかわいくて、
おまけのひとつひとつまで細かく考えられて、
添えられているからでしょうか。

切手もいつもいろんな切手をはってくれています。
手紙好きには、切手の絵柄を見るのも楽しみな時間♪
ひとつひとつはるのは、手間なことだと思うけれど、
そんな心遣いもとてもうれしくて。


今月のおまけは・・・『あまの川』には、スパンコールや
ビーズの入った小瓶
『くもの日記ちょう』には、お手製刺繍のポストカード
どちらもぴったりなおまけが届きました。
『あまの川』が七夕前に届いたのも、
なんてすてきな演出でしょう!

そういえば、先月届いた安房さんの物語に
『うさぎ屋のひみつ』というお話が入っていて、
ちょうどことり便と重なったのでと、おまけのハーブ
スパイスの小瓶を同封してもらったのでした。
ふふふ、るんるん・・・小躍りさ! 
何でもいおいしくなってしまう、うさぎの魔法の小瓶で、
ちょっと料理上手なおくさま気分を味わいましたよ!

毎月のことり便、今月も充実しています(⇒


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かえるくんのたからさがし

2007-07-06 | 子どもと楽しんでいる絵本
マックス・ベルジュイスといえば、オランダでは
うさこちゃんのブルーナと並んで、小さい子から親しんでいる
国民的な絵本作家さんなのだそうです。

今年2月のオランダ絵本作家展では、会場に入ってすぐ
ブルーナ作品、〆がベルジュイス作品になっていて、
このかえるくんシリーズをはじめ、たくさんの原画が
展示されていました。
そういえば、このシリーズは、「げんきをだしてね かえるくん
しか読んだことないなぁと思っていたのですが、
3月に、とてもタイミングよく、人形劇団
『ひぽぽたあむ』(→)の人形劇「かえるくん かえるくん」を
見る機会がありました!
演目は、『かえるくんのとくべつな日』と
かえるくんのあたらしいともだち



これが、とてもおもしろかった!
当時、まだ2歳10ヶ月のコハが、声をたてて笑うほど
小さい人にぴったりの人形劇にしあがっていて、
親子ともすっかりかえるくんファンになってしまったのでした。
お人形も、絵本から飛び出してきたようにそっくりです。

それから・・・・少しずつ図書館から借り出しては
かえるくんシリーズを読む日々。
今まで借りてきたのが、4冊。これが繰り返し借りるので
なかなか先に進まないんですよね。
まだまだ、シリーズ残っています。

  
  

かえるくんはといえば、好奇心旺盛で、なんにでもチャレンジ
するけれど、いつもかなりなマイペース。
時々友だちのみんなを振り回したり、心配かけたり
するのだけど、友だちの目はいつだってあたたかく、
とても安心してしまいます。
かえるくんも、ちゃんとそこのところ、自覚しているのかな

散歩の途中で見つけたくまのぬいぐるみを、友だちに
したいと連れ帰って、言葉を教えたり・・・
急にたからものがあるに違いないと、穴を掘り出して
おっこちたり・・・
白いあひるさんに恋してしまったり・・・
旅に出るねずみくんにくっついてきたものの、弱音をはいて
ホームシックにかかったり・・・・
なかなかにぎわしく、それでも反省したり、自慢したり、
自己肯定したりしながら、よかったよかったとなる結末。
これがとても心地よいんですよね。

お話に登場する、ねずみ、あひる、ぶた、のうさぎの
それぞれのキャラが際立っていて、そこもまたよくて。
ちょっとクールで、紳士で、頼りになるねずみくんは、
いつも冷静で、そっとかえるくんのことを支えてくれる
ところがステキです♪

お話の起承転結に引き込まれるのか、少し長いこのシリーズ
ただいま静かなブーム中
中でも、一番気に入っているのが、『かえるくんのたからさがし』
のようです。

この静かなブームのきっかけ、ひぽぽたあむさんの人形劇は
ちょっとオススメですよー!

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ジンジャーコンク

2007-07-04 | ケの日のこと
毎日のお楽しみ、おーなり由子さんの『ひらがな暦』を見たら、
今日は「ジンジャーコンク」のお題。
とたんに作ってみたくなって、初ジンジャーコンクの素を
作ってみました。
ちょうど新しょうがを買ってあったので、それを使って・・・。
 

  

ひらがな暦』と『おうちで楽しむにほんの行事』の
両方にレシピがあったので、両方参考にして
ある材料でグツグツグツ。
今日の分量:
 ショウガ 160g
 水    400cc
 はちみつ ショウガと同量
 シナモン

てんさい糖をはちみつにして、クローブの粒はなかったので
省略。
シナモンスティックもなくて、シナモンパウダーをふりかけ
レモン果汁を入れるところ、それも入れ忘れるという
いい加減さ

これを水で割ると、ジンジャーコンク
炭酸で割ると、ジンジャエール
ウーロン茶で割ると、ひやしあめ、みたいになるのだそうで、
ぜひウーロン茶で割ってみなければ、と思っています。
だって、ひやしあめって知らないの。
(『にちよういち』にも出てくるのだけど・・・)

今日は炭酸で割ってジンジャエールで飲みました。

 

肝心なお味は、ずいぶんいい加減な作り方だったわりに、
すっきりしておいしかった~
しかも、体がぽっぽっして、脂肪燃焼系を体感。
ちょっとわたしに最適かも・・・。
家人にも好評で、しばらく楽しめそうです。

          
            
我が家に嫁入りしたミント2種と、藍の葉っぱ。
これがまた、わっさわさ茂ってきています。

  

 

こちらも『ひらがな暦』6/20のミント水がお楽しみ。

藍は、たくさん株わけしました。
まるで気分は「はちうえはぼくにまかせて」で・・・。
                    
これで、藍染めできるでしょうか。
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ユトリロと賢治さん

2007-07-02 | 講座・おはなし会・企画展 他
ずっとずっと慌しくしていると、ワサワサと落ち着かず、
なんとなく充電したいと思っていたところ・・・
三鷹市美術ギャラリーで、『モーリス・ユトリロ展』の
開催を知りました。

 

やったー! 念願のユトリロです。

梨木香歩さんの『ペンキや』に、
 「・・・ユトリロの白でおねがいね。」
 「そう喜びや悲しみ 浮き浮きした気持ちや、寂しい気持ち
  怒りやあきらめ みんな入った ユトリロの白
  世の中の濁りも美しさもはかなさも」
という文があって、いつか必ずユトリロの絵を観たい!
と思っていたのでした。   
                 
ユトリロ・・・アルコール依存症で入退院をくり返し
その治療のために、絵を描くことを勧められた。
幽閉に近い形で描くことを強要されるようになってもなお、
モンマルトルの街並みや教会、通りの風景など、
何度も同じモチーフを描いた。

白の時代の"白”は、上に何層もぬり重ねられたような
質感でした。
図録を見ると、卵の黄身を使って、画面で混ぜ合わせた漆喰、
チョーク、セメント、砂と白の絵の具で描いた
とあって、単なる白一色ではないことが、あらためて
わかります。
雪景色なのに、どこかあたたかい。そんな色。
梨木さんは、その白にすべての感情がこもっていると
文中で言わせたんですね。すごい!
ますます『ペンキや』が好きになりました。(過去記事

 『モーリス・ユトリロ展』 三鷹市美術ギャラリー(⇒
   会期は、7/8(日)まで

そしてもうひとつ。

東中野のポレポレ坐にて、只今、『画本 宮澤賢治原画展』
開催中です。
パロル舎から賢治絵本をたくさん出している、小林敏也さんの
原画です。
作品によって、タッチが違って大ファンなのです。
期間中イベントで、7/7(土)には、ワークショップと幻燈会
7/20(金)には幻燈会とおまけのお話もあります。

7日は、スクラッチ画をひっ描く 講師:小林敏也
     幻燈『黄いろのトマト』 朗読:山福朱実

この朗読の山福さんといえば、『ヤマネコ毛布』の
山福さんですよ~♪ (過去記事 
ふふ、飛びつきで申し込んでしまいました 
もし、お近くで興味のある方がいらっしゃったら・・・

space&cafe ポレポレ坐 (⇒
03-3227-1405
コメント (16)
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