ジュディ・バレット・文/ロン・バレット・画
ふしみみさを・訳
朔北社
タイトルも印象的ですが、表紙に”動物が動物の
オシャレについて考える会”推薦のシールが
はってあります。
え?そんな会あるんだ!とちょっとびっくり。
(↑訂正 ふふ、これはウソらしい・・・
ふしみさんに、偽者ですと教えてもらいました
そんなことにはみんな気づく!? )
表紙をめくると、見返しは深い赤。何か期待感大です!
どうぶつに ふくを きせてはいけません。
なぜなら・・・・
いろんな動物が登場し、服を着せてはいけない理由が
語られます。
それがおかしい。
ヤマアラシやヘビったら、あららだし、
ねずみやヒツジやトナカイは、ご愁傷様という感じだし。
ヤギにいたっては、オヒオヒ・・・だし。
どうご愁傷様かといえば、ひつじはセーターを着込み、
マフラー・帽子をして、ぜーぜー息もたえだえ。
汗だくなのです。
ブタだって、ネクタイを食べ物の中に、
べったり漬け込んで、目はどこ向いてるの?
という様相だし、
首に6本のネクタイをしめたキリンなんて、
まがぬけています。
やっぱり服はいらないよなぁ。
それに最後のオチで、ぞうとの対比で出されちゃった
おばさんはまったく立つ瀬なし。
これはまさに、絵あってのナンセンス絵本です。
文だって、ほんの2,3行の簡潔そのものだし、
余白や色のまとめ方もちょっとおしゃれな感じ。
もう絵を見て、ぷぷぷと笑ってしまいます。
一番のお気に入りは、なんといってもニワトリ。
ぜひ、ぷぷぷと笑ってください。