みどりの船

絵本と絵本まわりのこと、日々の雑感を少し。

どうぶつにふくをきせてはいけません

2006-03-23 | ユーモラスな絵本

ジュディ・バレット・文/ロン・バレット・画
 ふしみみさを・訳
 朔北社

タイトルも印象的ですが、表紙に”動物が動物の
オシャレについて考える会”推薦のシールが
はってあります。
え?そんな会あるんだ!とちょっとびっくり。
(↑訂正 ふふ、これはウソらしい・・・
  ふしみさんに、偽者ですと教えてもらいました
  そんなことにはみんな気づく!? 
   

表紙をめくると、見返しは深い赤。何か期待感大です!

 どうぶつに ふくを きせてはいけません。
 なぜなら・・・・

いろんな動物が登場し、服を着せてはいけない理由が
語られます。

それがおかしい。

ヤマアラシやヘビったら、あららだし、
ねずみやヒツジやトナカイは、ご愁傷様という感じだし。
ヤギにいたっては、オヒオヒ・・・だし。

どうご愁傷様かといえば、ひつじはセーターを着込み、
マフラー・帽子をして、ぜーぜー息もたえだえ。
汗だくなのです。
ブタだって、ネクタイを食べ物の中に、
べったり漬け込んで、目はどこ向いてるの?
という様相だし、
首に6本のネクタイをしめたキリンなんて、
まがぬけています。

やっぱり服はいらないよなぁ。

それに最後のオチで、ぞうとの対比で出されちゃった
おばさんはまったく立つ瀬なし。

これはまさに、絵あってのナンセンス絵本です。
文だって、ほんの2,3行の簡潔そのものだし、
余白や色のまとめ方もちょっとおしゃれな感じ。
もう絵を見て、ぷぷぷと笑ってしまいます。
一番のお気に入りは、なんといってもニワトリ。
ぜひ、ぷぷぷと笑ってください。

コメント (8)
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