<柏崎原発>7号機の営業運転、11月以降に 燃料棒交換へ

 東京電力は21日、新潟県中越沖地震(07年7月)で被災し、再開に向けて試運転中の柏崎刈羽原発7号機を再び停止し、燃料を交換する検討を始めた。燃料棒の被覆管の微小な穴から放射性物質が原子炉水に漏れた問題について、泉田裕彦知事が住民の安全優先を求めたことに応じた。交換作業には1カ月以上かかるとみられ、営業運転は11月以降にずれ込む見通しとなった。
8月21日15時1分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090821-00000050-mai-bus_all


2007年7月の新潟県中越沖地震から停止し、現在試運転中の柏崎原発。
復旧工事の際、9件もの火災が発生し、あまりにも営業再開を急ぎ過ぎて
いる。という趣旨の記事を書いた。

当初7月の営業再開を目指していたが、様々なトラブルが発生。
燃料が漏れるという事態になり、営業再開は11月以降にずれ込む見込みと
のこと。私の予想は的中した形になった。

8/19の東京電力のプレスリリースでは、このまま(つまり燃料棒の被覆管の
穴はそのままで)運転継続することに安全上の問題はない。として関係機関
へ報告したとあるが、新潟県知事が住民の安全優先を求めたことで、燃料棒
交換となったようだ。当然の措置だろう。

8/19 東京電力 プレスリリース(pdf)
http://www.tepco.co.jp/nu/kk-np/press_kk/2009/pdf/21081901p.pdf

復旧工事の際の火災の原因もほとんどが単純ミスなど人為的な問題で、
このようなミスが連続する現場というのは、工期に余裕がなかったり、働く
環境が悪かったりする。火災はすぐ分かるが、施工不良など見た目では分か
らないこともある。今回の問題は地震や施工不良によるものではなく、原子炉
内に異物が混入した事による予見できない現象と東京電力ではしている。
実際、そんなに簡単に異物が混入するものなのか、私には分からない。

原発でのトラブルは一歩間違うと大事故になりかねない。
利益を求め営業再開を急ぐことなく、慎重にも慎重に、この際徹底的に調査し
なおして欲しいと思う。


関連ページ
<浜岡原発>5号機排ガスに微量の放射性物質
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090820-00000075-mai-soci
東京電力
http://www.tepco.co.jp/
柏崎刈羽原子力発電所
http://www.tepco.co.jp/nu/kk-np/index-j.html
-柏崎刈羽原子力発電所7号機における燃料棒からの放射性物質漏えいに関する調査
結果の中間報告ならびに今後の対応について(PDF 19.9KB)
http://www.tepco.co.jp/nu/kk-np/press_kk/2009/pdf/21081902p.pdf

当ブログ内 柏崎刈羽原発関連記事
http://blog.goo.ne.jp/fun_energy/c/32bf730eec48e9be81458acaedfeb80a



2009/8/21 更新 旧暦では7月2日です。
旧暦でもやっと7月になりました。ちなみに旧暦の七夕(7月7日)は8/26です。
閏月があったのでずいぶん遅い旧七夕です。
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