山里の暮らしに関する一考察

本州内の町で、人口密度が下から2番目の小さな町・宮城県七ヶ宿に所在する社内で最小の事業所、七ヶ宿林業所のブログです。

改めて雪について考える

2011-04-01 15:19:10 | インポート
南東方向に危惧を抱きながらの日々を過ごしております。

冬期間このブログの中で、雪についてぶつぶつ述べておりましたが

あの巨大地震を受けて、やや雪について感謝しているところです。

七ヶ宿は地盤が強固なので、地震であまり揺れないと3/9に書き込みましたが

今回の地震でも震度5弱ということで、東京周辺と変わらない震度でしたが

強く長い揺れではあったので、地震直後には、当社山林に至る林道や山腹に崩壊があるのではと思っておりました。

また、町内には古い家屋も多々あるので、住宅被害も発生したのではと考えましたが

何れも被害は無く、元々不安定だった地区の道路盛土部分が崩壊したに止まりました。

この被害の少なさは、雪や寒さによって守られたことによるものと考えています。

地震当日の天気は、寒波の襲来で寒く、時折雪が降る天気でした。

このことにより、地表を覆う雪は硬く凍ったままで、雪の堆積が少ない道路の法面上部も

つららが落ちない状態でした。

このような状態なので、土中の水分は堅密に氷結し、雪で覆われた斜面は重く硬い雪で押さえられて

山々は崩落を免れたのではないかと思います。

家屋については、雪が降るので瓦を用いない軽いトタン等の屋根で、地震の影響を受けにくい様です。

人々の暮らしは、山里なので常に蓄えがあり、特に雪の季節は燃料・食料共に多めに備えています。

こうした、雪や寒さとそれに対する備によって、被害や困窮が起きなかったと思い

雪に感謝するところです。










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