山里の暮らしに関する一考察

本州内の町で、人口密度が下から2番目の小さな町・宮城県七ヶ宿に所在する社内で最小の事業所、七ヶ宿林業所のブログです。

丸太の皮剥きについて考える。

2011-07-26 10:54:08 | ブログ
大黒柱ツアーに参加のお客様は、丸太柱を希望されることが多いです。

丸太の柱で、5~6寸を超えるものは一般的にあまり流通しておらず、

まさにオンリーワンで、立木の姿がそのまま家の中に表されるのがいいのでしょうか?

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ところが、丸太の柱が採れる期間は限定されており、磨き丸太の生産をされている方たちは

秋のお彼岸から春のお彼岸までとしている様です。

我が社では、お客様のご要望に応えるべく、5月いっぱいは引き受けていますが、

やはり成長期の木の皮剥ぎは困難です。

立木がみずを吸い上げる成長期においては、一番外側の粗皮はペロッと剥けるのですが

その内側にある形成層が成長により厚みを増し、更に癒着し始めるので

高圧洗浄機で飛ばしきるのが難しくなります。
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…磨き丸太職人曰く「肉が残る」という状態です。

それに加えて、木の水分量が上がり、水に浸された状態なので、木が柔らかくなっているので

1~3年の年輪まで飛ばし、傷となってしまいます。
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ということで、今の季節はこれらの傷がついても容認できる方&機械研磨(サンダー)仕上げOKの方のみ

お引き受けしています。

前記の「肉が残る」状態については、以前はスチールタワシ(台所のなべ磨き)で手作業でしたが

今年はホイールサンダーを購入したので少し楽になりました。
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