藤井聡太王将(21)に菅井竜也八段(31)が挑戦する第73期王将戦七番勝負の第2局佐賀県上峰町の大幸園での2日目。
藤井王将が開幕局を制して迎えた本局。前日、藤井王将はまず2六歩と飛車先の歩を突いた。
持久戦模様の駒組みが続き、藤井王将は堅い穴熊に囲った。一方、菅井八段は28手目で7二銀と締まり美濃囲いを選択。守りの陣形は双方が穴熊に囲い合った開幕局と違う形になった。菅井八段は34手目で3四飛と浮き、「石田流」に組んだ。
藤井王将が居飛車、菅井八段は飛車を3筋へ振る三間飛車と第1局に続いて互いに得意戦型で対抗形に。藤井王将が穴熊に構え、菅井八段は右に寄った玉の左脇に金銀4枚をひし形に並べる「ダイヤモンド美濃」と呼ばれる囲いを築いた。第1局の相穴熊とは違うものの、ともに堅陣。
藤井王将が43手目に昼食休憩を挟んで1時間40分考え、7筋の歩を突き出し本局で初めて駒がぶつかると、菅井八段も44手目の敵陣をにらむ角のせり出しに1時間25分を使うなど、午後は長考合戦。昼食後の4時間30分で8手しか進まなかった。
本局は21日午前9時に指し継がれ、同日夕方ごろに決着の見込み。第1局を後手で制した藤井王将は防衛に成功すれば、大山康晴十五世名人を抜いてタイトル戦20連勝の新記録を樹立する。
★第2局は21日、藤井聡太王将(21)が挑戦者の菅井竜也八段(31)を降し、開幕戦から2連勝とした。第3局は27、28両日、島根県大田市の国民宿舎さんべ荘で指される。