藤井聡太七段が八大タイトルの一つ棋聖位を17歳11カ月で最年少獲得、おめでとうございます。 藤井聡太七段のプロデビュー戦で対戦した加藤一二三・九段(80)は今の藤井さんには欠点が見当たらない。相手も、どんな作戦で戦えばいいのかわからないのではないでしょうかと表現しました。藤井聡太七段を倒せる棋士がいるのでしょうか?まずは八大タイトル全てを獲得し八冠になってもらいたいですね。
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将棋の高校生棋士、藤井聡太七段(17)が16日、大阪市福島区の関西将棋会館で行われた第91期棋聖戦五番勝負(産経新聞社主催)の第4局で、渡辺明棋聖(36)=棋王、王将とあわせ三冠=に勝ち、シリーズ3勝目を挙げて、棋聖位を奪取した。初めてのタイトル獲得で、17歳11カ月での獲得は史上最年少記録となる。
藤井聡太七段のプロデビュー戦で対戦した加藤一二三・九段(80)に、藤井七段について聞いた。
正直言って、タイトル挑戦はしても、獲得するまではもう少し時間がかかると思っていました。三冠の渡辺さんを相手に、見事なタイトル奪取でした。今の藤井さんには欠点が見当たらない。相手も、どんな作戦で戦えばいいのかわからないのではないでしょうか。
中原誠十六世名人(72)にせよ米長邦雄永世棋聖(故人)にせよ、過去の一流棋士たちは、(玉将をガッチリ固める)「矢倉」という戦法で戦ってタイトルを獲得してきました。渡辺さんも矢倉が得意な棋士です。藤井さんは角換わりが得意ですが、今回の棋聖戦では第1、2、4局と矢倉の力比べで勝ったのが素晴らしい。相当研究したのでしょうね。私はこれまで藤井さんのことを「秀才」と表現してきましたが、これはもう「天才」と言って良いでしょう。
❷渡辺前棋聖は「残念なところですけど、全体として競った将棋での負けなので仕方ない結果だと思います」と肩を落とした。
第1、2局と同様に矢倉戦となり、序盤の駒組み段階では第2局をなぞる展開も。先手の渡辺前棋聖が事前研究を徹底、一度完敗した形を再び採用した格好だったが「いろいろ読めてない手が出てきちゃったかな」と厳しい表情で振り返った。
タイトル戦登場35回を誇る実力者も終盤は徐々に劣勢に。最後まで懸命に粘ったが、的確な受けに頭を抱え、ピッタリとしのがれると「まじかぁ」とため息をつき、投了した。
年下の棋士とのタイトル戦では初めての敗北。藤井新棋聖について「中終盤の指し回しにこっちが気づかない手が多かった」と評し、「すごい人が出てきたなという感じです」と舌を巻いていた。