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『名も無く豊かに元気で面白く』

読んだ本、ニュース、新聞、雑誌の論点整理、備忘録として始めました。浅学非才の身ながら、お役に立てれば幸いです。

スクープ・悪意の不在 (1981) 報道の自由というものの解釈の難しさを、うまく描いた映画

2015-11-26 06:57:31 | 日記

テレビで最近みた映画の論評です。一度誤った情報がマスコミを通じて流れてしまえば完全には取り消すことが出来ない情報化社会の闇を34年前に警告した素晴らしい作品です。検察の意図に添い、都合のいい情報をマスコミにリークする。社会的に目立っている人物を特定の意思を持って貶める。日本では1988年に始まった『リクルート事件』です。事の発端となった川崎市の助役は不起訴となったにもかかわらず、大収賄事件に発展した。しかし、肝心な利益供与しても見返りはなかった。事件を担当した検察官や取材したマスコミ担当がその後皆昇進しり利益を得た。何が犯罪なのか分からない事件でした。リクルート社は罪を直接悔いるのではなく、マスコミが連日報道し、結果日本社会に迷惑をかけたことに反省の弁を述べています。

リクルート事件とは

1988年6月18日、当時リクルートグループの1社であったリクルートコスモスの未公開株が、川崎市助役に譲渡されていることが明らかになったことをきっかけに、「リクルート事件」が始まりました。東京地検特捜部は、4ルート(労働省・文部省・政界・NTT)の収賄側8人と贈賄側4人の計12人を起訴し、全員に有罪判決が確定。その後、2003年3月4日、弊社創業者に下された有罪判決をもって、長きにわたるリクルート事件の審理に幕が下ろされました。

以下コピー 意図的な情報操作と誤った報道によって容疑者とされてしまう男の物語。

 主演ポール・ニューマンというだけで魅力的なのに、演技派のサリー・フィールドが女性記者役で共演というで超期待。見たことがなかったので、是非見たい作品です。ポール・ニューマンは老齢になってからの姿で知った俳優です。それから名作に触れて若かりし頃の姿を知ったのですが、初老でも若い頃でもここまでカッコいい人はカッコいいですね。今まで観た俳優でトップクラスでカッコいいです。アラン・ドロンよりもカッコイイ男性俳優は数少ないと思いますが、個人的には老齢の笑顔も含めてポール・ニューマンが好きです。

 この映画は、刑事の企てで報道を操って無罪の容疑者が犯人のように仕立てられて…という作品のようです。身内がTVやCMの監督でだったり、自分も少し関係したこともあるので、マスコミを多少知っています。報道にも様々な意向が加わって、ある意味では意図的に操作された結果でしか見れません。多くの人はそうと知らずに情報を鵜呑みにして、無意識に影響を受けています。それは少し間違えば、とても恐ろしいことではないかと思っています。事実、歴史に詳しい相棒は、テレビで扱われない歴史の真実について憤りを感じたり、危惧していたりします。

 そういう現代だからこそ、この映画は製作当時よりも今の方がずっと面白く奥深い作品として見れるのではないかという気がします。情報社会である反面、その情報の拡散スピードもすごく早く、一度誤った情報が流れた場合は完全に消すことができないのも事実。情報社会の今こそ、こういう映画は心して見る価値がありますね。

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