●身代金(1996年・アメリカ )
・スタッフ
監督: ロン・ハワード
製作総指揮:トッド・ハロウエル
製作: スコット・ルーディン
ブライアン・グレイザー
B・キプリング・ハゴピアン
脚本: リチャード・プライス
音楽: ジェイムズ・ホーナー
・キャスト
メル・ギブソン(ショーンの父、トム・ミューレン)
レネ・ルッソ(ショーンの母、ケイト・ミューレン)
ブラウリー・ノルティ(ショーン・ミューレン)
デロイ・リンド(FBI捜査官、ホーキンス)
ゲイリー・シニーズ(ジミー・シェイカー)
リリ・テイラー(マリス)
・あらすじ
航空会社のオーナーのトム(メル・ギブソン)の
一人息子ショーンが誘拐される。FBIの作戦が失敗に
終わり、トムは身代金の200万ドルを賞金として
犯人の首にかけるという危険な賭けに出た・・・。
------------------------------------------------
メル・ギブソン、レネ・ルッソという「リーサル・
ウェポン」のコンビが出ているので、なんとなく
監督はリチャード・ドナーだと勘違いしてた。
1956年の映画「誘拐」のリメイクだそうだけど、
これは見た事無いので分からない。
見るのはこれで3回目かな。
DVDで初めて見た時の事。開始20分弱でシェイカー
(ゲイリー・シニーズ)が出てきた時、内容を知って
いる弟が「こいつが犯人。」と言ったので驚いて
「言うな~!!」と叫んだのだけど、犯人探しの映画
ではなかったんだね。その後すぐに、シェイカーが
犯人の一味だとばらしてしまうシーンがある。
この映画の見所は、父親トムと犯人一味の親玉である
シェイカーとのスリリングな駆け引きだ。
父親役のメル・ギブソンはいつまでたっても若くて
変わらないな~と思っていたが、マッドマックスの頃
の写真を見ると今とはずいぶん違っていた。どうして
若く感じるのかと考えてみると、目が若いんだな。
いたずら好きな子供のような目をしている。
ハリソン・フォードも同じ目をしている気がする。
どちらも好きな俳優だ。
トムと1対1の対決をするゲイリー・シニーズがまた
良い。知的で狡猾な悪役をやらせたら天下一品だ。
しかし、この俳優はつくづく悪人顔だな。
良い人の役もけっこうやっているのだが、どうしても
”最後には悪者に豹変するに違いない”と思って
しまう。まあ、それだけ個性が強いという事か。
(「マトリックス」シリーズのエージェント・スミス
役の俳優ヒューゴ・ウィービングもかなりの悪人顔。
「ロード・オブ・ザ・リング」でも絶対裏切ると
思っていた。目と口元に異常な力がある。)
ところで、PCを始めてから映画でPCが出てくる度
ついつい見てしまうようになったのだけど、トムの
ノートも犯人のPCもMacだった。
Winじゃないなとは思ってたけど。
映画では何故かMacがよく出てくる気がする。
さて、トムは贈賄をやるような「金で何でも片を
付ける男」として描かれており、犯人が誘拐の
ターゲットに選んだ理由にもなっている。
この人間像を頭にいれると、犯人の首に懸賞金を
かけるという行為は自然な流れのように思える。
だが、自分をトムに置き換えてみると絶対あんな行動
には出れないだろう。危ない賭けに出るよりは、
確率の高い安全策を取るだろうと思う。
トムだからこその行為であり、またそのトムにしても
考えに考えた末のギリギリの決断だったのだろう。
後半、息子が殺されたと思ったトムがベランダに出て
飛び降りようとするが出来なくて、結局座り込んで
泣き崩れるシーンが出てくる。飛び降りなかったのは
たぶん社員や妻の事を考えての事だろう。
賄賂に手を染めたのも社員の事を考えての事であり、
決して金がすべてという人間ではないのだ。
彼の心情がよく出ている良いシーンだと思う。
(誰かトムを止めろよ!とちょっと思ったが・・)
細かい人間描写もよく描かれていて、展開もどんでん
返しが何度かあって飽きさせない。
見て損のない映画だと思う。
・スタッフ
監督: ロン・ハワード
製作総指揮:トッド・ハロウエル
製作: スコット・ルーディン
ブライアン・グレイザー
B・キプリング・ハゴピアン
脚本: リチャード・プライス
音楽: ジェイムズ・ホーナー
・キャスト
メル・ギブソン(ショーンの父、トム・ミューレン)
レネ・ルッソ(ショーンの母、ケイト・ミューレン)
ブラウリー・ノルティ(ショーン・ミューレン)
デロイ・リンド(FBI捜査官、ホーキンス)
ゲイリー・シニーズ(ジミー・シェイカー)
リリ・テイラー(マリス)
・あらすじ
航空会社のオーナーのトム(メル・ギブソン)の
一人息子ショーンが誘拐される。FBIの作戦が失敗に
終わり、トムは身代金の200万ドルを賞金として
犯人の首にかけるという危険な賭けに出た・・・。
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メル・ギブソン、レネ・ルッソという「リーサル・
ウェポン」のコンビが出ているので、なんとなく
監督はリチャード・ドナーだと勘違いしてた。
1956年の映画「誘拐」のリメイクだそうだけど、
これは見た事無いので分からない。
見るのはこれで3回目かな。
DVDで初めて見た時の事。開始20分弱でシェイカー
(ゲイリー・シニーズ)が出てきた時、内容を知って
いる弟が「こいつが犯人。」と言ったので驚いて
「言うな~!!」と叫んだのだけど、犯人探しの映画
ではなかったんだね。その後すぐに、シェイカーが
犯人の一味だとばらしてしまうシーンがある。
この映画の見所は、父親トムと犯人一味の親玉である
シェイカーとのスリリングな駆け引きだ。
父親役のメル・ギブソンはいつまでたっても若くて
変わらないな~と思っていたが、マッドマックスの頃
の写真を見ると今とはずいぶん違っていた。どうして
若く感じるのかと考えてみると、目が若いんだな。
いたずら好きな子供のような目をしている。
ハリソン・フォードも同じ目をしている気がする。
どちらも好きな俳優だ。
トムと1対1の対決をするゲイリー・シニーズがまた
良い。知的で狡猾な悪役をやらせたら天下一品だ。
しかし、この俳優はつくづく悪人顔だな。
良い人の役もけっこうやっているのだが、どうしても
”最後には悪者に豹変するに違いない”と思って
しまう。まあ、それだけ個性が強いという事か。
(「マトリックス」シリーズのエージェント・スミス
役の俳優ヒューゴ・ウィービングもかなりの悪人顔。
「ロード・オブ・ザ・リング」でも絶対裏切ると
思っていた。目と口元に異常な力がある。)
ところで、PCを始めてから映画でPCが出てくる度
ついつい見てしまうようになったのだけど、トムの
ノートも犯人のPCもMacだった。
Winじゃないなとは思ってたけど。
映画では何故かMacがよく出てくる気がする。
さて、トムは贈賄をやるような「金で何でも片を
付ける男」として描かれており、犯人が誘拐の
ターゲットに選んだ理由にもなっている。
この人間像を頭にいれると、犯人の首に懸賞金を
かけるという行為は自然な流れのように思える。
だが、自分をトムに置き換えてみると絶対あんな行動
には出れないだろう。危ない賭けに出るよりは、
確率の高い安全策を取るだろうと思う。
トムだからこその行為であり、またそのトムにしても
考えに考えた末のギリギリの決断だったのだろう。
後半、息子が殺されたと思ったトムがベランダに出て
飛び降りようとするが出来なくて、結局座り込んで
泣き崩れるシーンが出てくる。飛び降りなかったのは
たぶん社員や妻の事を考えての事だろう。
賄賂に手を染めたのも社員の事を考えての事であり、
決して金がすべてという人間ではないのだ。
彼の心情がよく出ている良いシーンだと思う。
(誰かトムを止めろよ!とちょっと思ったが・・)
細かい人間描写もよく描かれていて、展開もどんでん
返しが何度かあって飽きさせない。
見て損のない映画だと思う。
後でそちらのブログにも寄らせていただきますね。