ニンニク収穫に追われていましたが、5月下旬は、本当は桑の実の季節。
(畑をやっていないときは、気楽な採集暮らしだったなー。はー。)
ニンニクも少し落ち着いたので行ってみました。
|
My桑スポット。 ここは、どうも最近木の具合が悪いのです。 今年はどうだろうか。 春は割と乾き気味だったので(アミガサタケは不作だった)、菌の活動が弱まって、樹勢を取り戻しているかな?
|
|
ああ・・・。 やっぱりダメ。 クワ実菌核病にやられまくりです。 普通なら黒く熟す桑の実が、病気(糸状菌)におかされて、こんな風に白く。 年々ひどくなっている気がします。
|
|
病気の実の方が目立つくらいの中、なんとか摘みました。 (病気の実も、どうしても一緒に落ちてきて混ざってしまいます。洗う際に取り除きます)
|
見上げても病気の実ばっかりで、これでは、摘んでいて楽しくないです。
昔は、ぴかぴかの桑の実に囲まれて、嬉しくてぽーっとのぼせてしまうくらいだったのに。
翌日、ここの場所をみつける前に摘みに行っていた河川敷まで、久々に遠征してみることにしました。
車で45分くらい。
(すごく遠かったような気がしていたけれど、それほどでもなかった)
何しろ広い河川敷、どこに桑の木があったんだったっけ・・・。
|
そうだ、この辺!
|
|
桑の実、あります! ぴっかぴか☆ 病気なんて全然ないです。世界中の桑の木が病気になってしまったかと悲観していましたが、よその桑の木は元気だったんだな~。よかった☆
|
|
6月4日時点で、木にもよりますが、結構落ちている実がありました。一週間前だともっとよかったかな。
|
|
病気桑スポットよりやや小粒なのですが、状態のいい桑の実が沢山採れました。何より、ピカピカの実に囲まれて摘み放題、という幸せを久々に味わえました。 遠出してきてよかった!
|
クワ実菌核病については前も調べてみましたが、また検索すると、前にはなかった資料が。
「クワ病害診断の手引き」(桑病診断技術研究会,2007)(PDF)
から抜粋してみます。
地中で越冬した菌核が第一次発生源になるので、3~4月、地表面に石灰窒素または石灰を散布する。落下した病果(菌核)は早めに除去する。
一度蔓延すると、毎年感染を繰り返す常発桑園となり、荒れてしまう。
普通桑園では、実をつけるような栽培は避ける。すなわち、2年枝以上の枝を減らし、立通し栽培をやめ、毎年春切する。
実取り用のクワ栽培では、病果をできるだけ除去する。無数の病果が土壌に落下した場合は、病果を表土とともに削り取り、10cm以上の深さに埋める。本病に対する農薬は登録されていない。
だそうです。(太字は引用者)
病気クワスポットは、もうダメかもな・・・。
来シーズンは、5月下旬頃、河川敷の方に行こう。
昔は狂ったように摘んで、ジャムを作っていましたが、今は多少ブレーキが効くようになってます。
摘む楽しさを味わえればいいのです。
桑ジャムの加工は次のようにやっています。
|
よく洗って、キッチンペーパーを敷いた大きなザルに広げます。 (なるべく重ならないように)
|
|
しばらく待って乾いてきたら、糸切バサミで軸を切ります。 (緑色の点々が切り落とした軸) 傷み気味の実があったらそれはペーパーの上に残したままにして、最後、ペーパーごとゴミ箱へ。
|
軸を切った桑は、お砂糖を適量ふりかけ、その日のうちに一煮立ちさせてしまいます。
冷蔵するだけだと、自然に発酵気味になったりカビが来ることがあるのですが、煮立たせておけば大丈夫。
桑摘みをした日にはジャム瓶詰までは(疲れて)出来ないので、煮ておいて、後日瓶詰加工をしています。ブラックベリーやブルーベリーを混ぜて、酸味のあるジャムにするのが好みです。