台南に行ったとき、東南アジア商品のスーパーマーケットに行ってみました。
我が家のとなり町にはそこそこ充実したタイ食材店もあるのですが、一応見てみたいと思って。
お目当ては、キャッサバチップ。ゲットしました。
もうひとつ、予想外のものをみつけて、買ってしまいました。
マリービスケット。
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とっても可愛らしいイラストですよね。 罌粟の花と、ドレスを来た女の子。 ちょっと永田萌さんの絵のような、透明感のある色合いです。 (パッケージの下・上にさらに絵が続いているので、今度写真追加で撮ります)
罌粟の花のデザインなんて珍しい、一体どこの・・・と裏を見たら、なんと、ウクライナ産!
ウクライナ!?
台湾にある東南アジアスーパーに、ウクライナのお菓子・・・。 どこ経由かわかりませんが、はるばるよくいらっしゃいました。
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Rがさかさまのこれは、ロシア語かしら? でも、今調べてみたら、ウクライナ語というものがあるそうです。ロシア語とどのくらい違うのかはよく分かりません。 ウクライナ語かも。
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背面の、各国語表記を見てみると、ユーロ圏内商品とはまた違う言語です。 折角なのでロゼッタストーンごっこ。
LT:リトアニア ET:検索したらエチオピアと出てきましたが、ウクライナ商品がエチオピアまで?ありえないことはないけど、エチオピアの言語アムハラ語は、アルファベットとは違うくりんくりんした文字。地図でウクライナ周辺を見て探したところ、おそらくエストニア(EEまたはEST。フィンランドの対岸で、タリンがある国)。 エストニア語なんてあるんですね! ロシア語方言みたいなものかと思ったら全く違って、フィンランド語に近い言語のようです。 なるほどよく見ると、oo とか aa ee が使われている単語が沢山ありました。 UA:ウクライナ AZ:アゼルバイジャン EN:英国 FR:フランス DE:ドイツ RO:ルーマニア (ロシアはRU) AR:アラビア
ロシア語表記はありませんでした。 ロシアとの国際関係がよくないのか、単にロシア市場に食い込めないだけか、ロシア人ならウクライナ語が読めるはず、という扱いなのか。 (でもロシア語とウクライナ語は7割がた一緒で、ウクライナ人はロシア語が分かるけれど、ロシア人はウクライナ語が分からないという説も)
旧ソ連の国のうち、リトアニア、エストニア、アゼルバイジャンが入っています。どれもウクライナとは国境を接しておらず、またこれらのどの二つも隣国ではないです。 距離以外の何かの理由で関係が深いのかな。
ビスケットという単語を比べてみると、リトアニア語がなんと3単語! マジ? sluoksniuotos teslos sausainiai で画像をみてみると、パイ生地のクッキーが出てきます。sluoksniuotos は 層状の みたい。 (マリービスケットはパイ生地じゃないので、別のお菓子パッケージの翻訳文をそのままこちらに流用したのかも) sausainiai の一単語でビスケットという意味で使えるみたいです。
「おやつはビスケットよ」と伝えるのに、毎回「**** *** sluoksniuotos teslos sausainiai.」って言ってるのかと思って心配しちゃいました。(←余計なお世話)
保存が、18度±5 というのもちょっと新鮮。日本でいう「冷暗所」より、涼しめだと思うのですが、どうでしょう。 日本や台湾にはハードル高い温度です。
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マリービスケットは、比較的しっかり固めの、なつかしい味でした。 最近、日本で売っているマリービスケットは、昔と違って、サクサクして口どけがいいです。 ダンナサマも私も、昔タイプのかっちり固い方が好み。 こちらのマリービスケットは、固めで好みでした。
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gronaは大手のお菓子メーカーのようです。
検索するといろいろなお菓子が出てきます。
同じイラストレーターさんのパッケージのものも、いくつか。
男の子とナラの木の葉やどんぐり、アヤメとピエロ、黄色い野ばらとレディ、大きな葉っぱと男性、ウサギやリスと黄色い花。
どれもほのぼのレトロな感じで素敵。
マレーシアは、各国からの移民が多いせいか、食材もとても多様でした。
探せば何か国ものマリービスケットが、手に入る状態でした。
この前行ったときは、バクラバと、インド菓子に気をとられていたため、ビスケットはひとつたりとも買わなくて、後から悔やんだのでした。
その恨みをとりあえずひとつ晴らせてよかったです。