いつの間にか時間が経ちましたが、2010年にインドネシアに行ったときの記録です。
======
ボロブドゥール見学の帰りだったかな、みんなでサテカンビンを食べに行きました。
Satay Kambing のkambing はヤギ。
ヤギ肉の串焼き、ということになります。(焼き鳥はサテ・アヤム)
ダンナサマによると、インドネシアでもヤギ肉は結構なご馳走とのこと。
しかも、専門店で出していて、「精がつく」という有難味もあるようで、特に男性に好まれる傾向があるようです。
日本でいうとウナギみたいな存在でしょうか?(甘辛い味付けもちょっと似てます)
|
串焼きSate のほか、ヤギ肉のお料理を出してくれます。 何がなにやら、ですが、トンセンtongseng や グライgulai は ココナツ風味のピリ辛カレー煮込み的なものだそう。 (ココナツを使わない場合も)
右の列は飲み物で、上から冷たいEs ジュース、ホットPanas ジュース、冷たいお茶、ホットティー。
このお店はダンナサマは来たことがあるようで、注文など全部お任せしてしまったら、結局何が何やら、になってしまいました。
|
|
ヤギ肉料理屋の店先では、こんな感じで串焼きを作っています。 これがサテカンビン。
|
|
店内の窓際には厨房が。 客席はとっても暗いです。 電気が通っていない訳ではないのですが、照明はなかったかも。
この旅行全体を通じて、ジョグジャカルタのいろいろなお店の店内は、基本的に暗めの印象でした。 外がとても明るく暑いので、暗さを尊ぶようなメンタリティがあるのかも。陰翳礼讃?
|
|
あ、この豆は、市場などでちょくちょく見かけて気になっていたものでした。 今回のお料理に使われるのでしょうか。
|
|
煮込み用のお鍋。 メニューが少な目なので、調理器具類もシンプルです。
|
|
(ピンぼけすみません) これは、突き出しのスナック。落花生せんべい的なものだった気がします。
|
|
これは、ローストの焦げ目もついているし、サテカンビンですね。
甘辛味のタレを塗って焼いてあって、更に最後に何かタレのようなものがかかっています。 (インドネシア料理は、茶色くて甘じょっぱくて、砂糖と醤油を使った和食にかなり通じるものがあります。 特にジョグジャカルタは味付けが甘めなのだそう)
ヤギ肉ってどんな感じ?と思っていましたが、特に違和感なく、赤身の美味しいお肉、という感じでした。 沖縄でもヤギを食べるようで、グルメ番組などで見ると人によって臭くてダメ、ということもあるようですが、ここの料理では臭みは特に感じなかった気がします。
|
|
これは煮込みで、ダンナサマによると、トンセン(もしかしてグライ)とのこと。 店内が暗いのでフラッシュを焚いて撮りましたが、クリックすると暗い写真が出ます(意味ないか)。
見ただけでは(食べてみても)肉以外の材料はよくわかりませんでした。(暗かったし) 調べたところ、コリアンダーパウダーなどのスパイスが使われているようですが、インド料理のカレーよりもとてもマイルドな印象。
|
|
この煮込みの中に、先ほどの大きな豆が! マメだけ食べてみたところ、かなり苦めの青臭いような味でした。 野菜としてこれ単体でモリモリ食べるようなものではなさそう。薬味というかハーブ的な位置づけなのかも。
|
|
骨つき肉の煮込み。これはテンクレンTengklengみたいです。
魚でいうと、アラ汁みたいな感じですよね。こういう、手で持ってせせりながら食べるようなお料理、大好き。 豚バラ肉などと違って脂っぽさはあまりなく、美味しくいただけました。
このほかに白いご飯も頼んだのですが、どれもごはんとよく合いました。
沖縄には骨汁(ほねじる)という骨つき肉の澄ましスープ煮込みがあります。 ずっと前に一度だけ食べたことがありますが、あれも美味しかったなー。
|
ヤギ肉尽くしを頂いて、精がついたかどうかは・・・よくわかりませんでした。
あちらでは、血圧が上がる、という認識のようですが、特にそういうことはなかったかも?
(同じく血圧が上がるという評判で(やはりどちらかというと男性に人気の)ドリアンは、食べてすぐ頭痛がしたので、その評判に納得でした)
ヤギ肉の場合は、もともと脂がさほど強い訳でもなく、お料理としてそれほどコッテリ仕上げてある訳でもないです。
味付けも、特別スパイシーだったりする訳でもなく。
コッテリ感でいったら、ウナギや霜降り牛肉の方が上です。
ウナギや霜降り牛は、一度食べると、かなり体が満足して、翌日はまあいいかな、という気持ちになります。
ヤギ肉は、美味しくて食べ飽きない感じなので、ここぞという時(?)だけでなく、しょっちゅう食べたいなー、と思うような味でした。