風雅庵の日々

園芸、屋上、近所の散策を中心に記録します

風雅の意味

風雅とは、自然の中に趣や味わいを感じること・さま。
風雅を目指し、自宅を風雅庵、ダイニングを風雅亭と呼ぶことにしました。

瑞泉寺

2010-11-06 10:41:57 | 鎌倉33観音

第6番 錦屏山・瑞泉寺(臨済宗円覚寺派)【千手観音】

本堂には本尊の釈迦如来と千手観音さまなどが安置されてます。
千手観音さまは、水戸光圀公が徧界(へんかい)一覧亭からの
眺めを激賞して、寄進したという37cmの小さな像です。
やはりメインは夢窓礎石(夢窓国師)の作った庭園ですね。



夢窓礎石は風光明媚な自然の中で修行する禅を好んだようです。
岩壁に彫られた大きな洞は天女洞と呼ばれ、水月観の道場とのことです。
さらに右側にも座禅修行する坐禅窟、葆光窟があるそうです。
崖の上には貯水池があり、客人があると堰を外して滝にする仕掛もあります。

天女洞の前には池を掘り、中島を掘り残す造園工法です
2つの橋(第1曲、第2曲)を渡り、十八曲がりと言われる登坂路を
上ると徧界一覧亭に着きます。霊峰富士を望む壮大な眺望だそうです。
通行止めなのですが、これとか、これとか、こんな景色だそうです。

初めから景観を庭園の一部として取り込む設計というか、
景色がいいところに庵を結んだというのが正しいと思います。
富士が見える景勝地で修行するのが悟りを開く技術なのでしょう。

建長寺の勝上けん(山冠に献)、円覚寺の六国見山も同じとか。
夢窓国師が後年に作庭した京都の西芳寺からは比叡山、
天龍寺からは愛宕山が拝め、霊山を仰ぎ見る共通の構成です。
私が屋上で富士山を眺めるのも、まあ似たようなものかもね


瑞泉寺は紅葉ヶ谷の奥、錦屏山(きんぺいさん)を背景としています。
モミジの黄葉が始まってましたが、まだまだこれからですね


たまたまですが、写真供養感謝祭
捨てるに忍びない写真、消し去りたい写真などを供養する催しです。
大下一真・住職の読経の中、写真が焚き上げられてました


お昼は左可井の穴子丼と卵焼きのセット、この味ならとっても良心的


本日いただいた御朱印です。ちょっと位置が下なんですけど
コメント
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