オープンソースの影響力

2007年04月07日 17時21分32秒 | 日記風
 茂木健一郎の小説「プロセス・アイ」で
リナックスに代表されるオープンソースが、
資本主義とは異なる社会主義的な構造であり、
全ての人への利益貢献や仲間内の名誉をインセンティブにしていると
記述されていたが、
資本主義が「貨幣による数字把握」が出来ないものに対応していないこと、
「大衆のための行動」に見返りを求めていないこと等から、
私もその意見は妥当だと考えている。

 ところで、政見放送において、過激な発言を行った候補者の映像が、
複製され、若しくは加工されて、配信されている。
本件候補者の、加工された画像を見たが、
テレビでは滑稽に写った映像も、巧妙な画像加工を加えれば、
それなりにリアリティーを提示することができ
アジテーションの効果も発生が可能であることを示したように思える。

「貨幣による見返りを求めていない点」において、
オープンソースに近い行動であると感じる。

 今回の候補者の1件については、
あくまで、候補者は落選前提であり、愉快犯的存在であることから、
法的に問題があっても、大きな社会問題ではないが、
 一部の人間が、共謀するか否かに関わらず
オープンソースの論理を用いて、
『私欲なく、皆のために』一斉にアジテーションをかけると、
実行者の意図を超えた大きな影響を発生させるのではないかと感じる。

 そういえば、現在は新しいメディアたるネットワーク技術の勃興期であるが、
ヒットラーが活躍した時代は、現在は熟練されたメディアである
電波による放送やカラーフィルムが開発された
「映像の世紀」であったことを思い出す。

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