先日の土曜日は私francofrehleyがプロデュースしているプログレ・セッションが開催されました。今回はなんと日本プログレ界重鎮と言って良い大物ゲスト、難波弘之氏が急遽参加してくれて、大変盛り上がった忘れられないセッションとなりました。しかも飛び入りで数曲演奏にも参加していただけ、光栄なことに私もお手合わせいただくことができました。これは一生の思い出、自慢話になります。
今回のセッションは一時期マニアックに走りすぎて参加者が淘汰されてしまった反省をもとに、スタンダードで王道路線の選曲になりました。5大バンドKing Crimson、Yes、ELP、Genesis(Pink Floydはありませんでしたが)の有名曲を中心に、プログレ好きなら誰でも知っている曲がほとんどでした。その中で私が一番楽しみにしていたのは、以前からずっとやりたいと思っていて今回始めて演奏することができた思い入れの深いこの曲でした。
・Mad Man Moon / Genesis
「プログレこだわり名作選」で紹介しました「A Trick Of The Tale」の4曲目、Tony Banksによる美しいバラードです。その投稿でも書いたようにGabriel期Genesisにはないストレートなバラードで、聴いている分にはシンプルでただただ美しい曲です。しかし聴くのと演奏するのは大違いなのですね、このような繊細な曲はテクニカルで派手な曲に比べかえってまともに演奏するのは難しく、なかなか様にならないのです。一発あわせのセッションではなおさらです。
この曲のメインは当然ピアノによる主旋律バッキングとヴォーカルですね。極端なことを言えばその2要素だけあれば成り立つ、弾き語りでアレンジすれば一人でも演奏可能なほどシンプルな曲と言えます。そのシンプルな素材をGenesisは絶妙のアレンジで実にドラマティックなプログレ曲に仕立て上げています。一番の功労者は作曲者Tony Banksの鍵盤群によるシンフォニックなオーケストレーションですが、それ以外でもパーカッション、シンプルな曲にあってシンプルでないベース・フレーズ、ほとんど入ってないですがここぞとばかりに効果的なギター・フレーズと隠れた聴きどころ満載なわけです。今回演奏する立場で改めて聴いてみて、これら全ての要素が絶妙にブレンドされている、どれが無くてもあり過ぎてもバランスを損なう、緻密にアレンジされた曲だというのを再認識し、これを再現するのは至難の業だなと思ったわけです。
さて本番の出来ですが、本セッション初演、一発合わせということを考えると最高の出来だったと言えます。技量のあるメンバーが揃ったという幸運もあるのですが、それ以上に各メンバーがこの曲に対して私と同じかそれ以上の思い入れを持って望んでくれたというのが素晴らしい演奏が出来た一番の理由でした。ただまとまっていて上手い、演奏テクニックが素晴らしいというのではなく、各メンバーがそれぞれ気持ちのこもった音を適材適所で出していたということ、そしてそれがリスナーにも伝わったということなのです。こういった時がセッションをやっていて一番幸せを感じる瞬間です。
「Mad Man Moon」私にとってさらに好きな曲、特別な曲になりました。まさにGenesisの隠れた名曲ですね。
今回のセッションは一時期マニアックに走りすぎて参加者が淘汰されてしまった反省をもとに、スタンダードで王道路線の選曲になりました。5大バンドKing Crimson、Yes、ELP、Genesis(Pink Floydはありませんでしたが)の有名曲を中心に、プログレ好きなら誰でも知っている曲がほとんどでした。その中で私が一番楽しみにしていたのは、以前からずっとやりたいと思っていて今回始めて演奏することができた思い入れの深いこの曲でした。
・Mad Man Moon / Genesis
「プログレこだわり名作選」で紹介しました「A Trick Of The Tale」の4曲目、Tony Banksによる美しいバラードです。その投稿でも書いたようにGabriel期Genesisにはないストレートなバラードで、聴いている分にはシンプルでただただ美しい曲です。しかし聴くのと演奏するのは大違いなのですね、このような繊細な曲はテクニカルで派手な曲に比べかえってまともに演奏するのは難しく、なかなか様にならないのです。一発あわせのセッションではなおさらです。
この曲のメインは当然ピアノによる主旋律バッキングとヴォーカルですね。極端なことを言えばその2要素だけあれば成り立つ、弾き語りでアレンジすれば一人でも演奏可能なほどシンプルな曲と言えます。そのシンプルな素材をGenesisは絶妙のアレンジで実にドラマティックなプログレ曲に仕立て上げています。一番の功労者は作曲者Tony Banksの鍵盤群によるシンフォニックなオーケストレーションですが、それ以外でもパーカッション、シンプルな曲にあってシンプルでないベース・フレーズ、ほとんど入ってないですがここぞとばかりに効果的なギター・フレーズと隠れた聴きどころ満載なわけです。今回演奏する立場で改めて聴いてみて、これら全ての要素が絶妙にブレンドされている、どれが無くてもあり過ぎてもバランスを損なう、緻密にアレンジされた曲だというのを再認識し、これを再現するのは至難の業だなと思ったわけです。
さて本番の出来ですが、本セッション初演、一発合わせということを考えると最高の出来だったと言えます。技量のあるメンバーが揃ったという幸運もあるのですが、それ以上に各メンバーがこの曲に対して私と同じかそれ以上の思い入れを持って望んでくれたというのが素晴らしい演奏が出来た一番の理由でした。ただまとまっていて上手い、演奏テクニックが素晴らしいというのではなく、各メンバーがそれぞれ気持ちのこもった音を適材適所で出していたということ、そしてそれがリスナーにも伝わったということなのです。こういった時がセッションをやっていて一番幸せを感じる瞬間です。
「Mad Man Moon」私にとってさらに好きな曲、特別な曲になりました。まさにGenesisの隠れた名曲ですね。
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