アイルランドの兄妹バンドThe Corrsのデビュー作品。ふらっと立ち寄ったCD店で流れていたNow Playingのジャケットを見て気になり購入した。以来久々にリアルタイムでフォローするバンド(ミュージシャン)となった。1995年発表の作品なのでかれこれ10年の付き合いになるが、いまだにこのデビュー作品が一番気に入っており、いつもそばに置いておく作品のひとつである。
The Corrsは美人三姉妹と兄の4人兄妹のバンドで、アイリッシュ・トラッドとポップスを絶妙にブレンドした独自のサウンドが特徴である。このデビュー作は後の作品と比べて彼等のオリジナリティであるアイリッシュ色が最も強く出ている作品で、アイリッシュ・トラッド系インスト曲が歌物の間に挿入され作品の流れを作っている。そのインスト曲ではメンバーそれぞれが実際に伝統楽器(フィドル、ホイッスル、バウロン)を演奏している。歌物では微妙に鼻声でこぶしの利いた三女のリード・ヴォーカルと三姉妹の声質の揃ったハーモニーが美しく心地良い。幸運にも超大物David Fosterによってプロデュースされ、彼等のポテンシャルと相まってデビュー作品とは思えない洗練された仕上がりになっている。インストとポップな歌物の流れはよどみがなく、トータル作品としての完成度は非常に高い。何処か異国情緒の漂うジャケットも含め、彼等の最高作品と言いたい。
その後の作品は徐々にポップ売れ筋路線に傾倒していったが、それでもアイリッシュのルーツを感じさせるサウンドは継承しておりどの作品もそれなりに気に入っている。しかしこのデビュー作だけがいつまでも聴き続けられる作品として「一家に一枚」に相応しい。
・Track Listing
1. Erin Shore [Instrumental]
2. Forgiven Not Forgotten
3. Heaven Knows
4. Along With the Girls [Instrumental]
5. Someday
6. Runaway
7. The Right Time
8. Minstrel Boy [Instrumental]
9. Toss the Feathers [Instrumental]
10. Love to Love You
11. Secret Life
12. Carraroe Jig [Instrumental]
13. Closer
14. Leave Me Alone
15. Erin Shore [Instrumental]
・Personnel
Andrea Corr : lead vocal, tin whistle
Caroline Corr : drums, bodhran, piano, vocal
Jim Corr : keyboard, guitar, vocal
Sharon Corr : violin, vocal
バンドオフィシャルサイト
Forgiven, Not ForgottenThe CorrsEast Westこのアイテムの詳細を見る |
始めてラジオで「Runaway」を聴いたときからトリコです。
CD、DVDも国内盤ならみんな買ったし、国際フォーラムのライブも見に行きました。
見た目抜きでも、フレーズひとつで泣かせてくれるいいバンドですよね。
最近ニュースが無いようですが、どうやら次女のCarolineが出産のためらしいです。気長に新作を待ちましょう。
最近書込みがなかったので寂しかったですよ
>国際フォーラムのライブも見に行きました
私は不覚にも見逃しました、またいつか来日して欲しいものです
>どうやら次女のCarolineが出産のためらしいです
そうだったのですか知りませんでした