ここ数日間は部分日食の記事をご覧くださった方が多かったようです。
一方、誕生星座別運勢の記事が24時間アクセスランキングのTOP100内にまだ4件ほど
残っていますが、さすがに勢いはなくなり、1日のpv数も4桁を割り込みそうです。
もうじき普通のペースに戻ることでしょう。
【拙ブログ累計pv数の推移】
ここ数日間は部分日食の記事をご覧くださった方が多かったようです。
一方、誕生星座別運勢の記事が24時間アクセスランキングのTOP100内にまだ4件ほど
残っていますが、さすがに勢いはなくなり、1日のpv数も4桁を割り込みそうです。
もうじき普通のペースに戻ることでしょう。
【拙ブログ累計pv数の推移】
どこぞの国の社会福祉の話題ではなく、遥か彼方にある星の世界のお話です。
冬の星座として真っ先に思い浮かぶのがオリオン座。
その主要部を長時間露出でとらえた写真がこちら↓
【オリオン座】
キヤノンEOS Kiss Digital X + 28-75mmズームレンズ(42mmに設定) ISO800 F4
総露出時間48分(6分×8コマ加算合成) 赤道儀使用
[長野県小海町にて2008年10月撮影]
中央に三ツ星があって、それを囲むような四角形の星の配列でお馴染みの星座ですが、
上の写真は実際の空に見える姿とは全く様相が違うので、驚かれる方も多いでしょうね。
一見して赤い星雲が目立ちますが、それはこの辺りに漂っている電離した水素ガスが
近くの星からの紫外線を受けて発する波長656nmの光で輝いているものです。その光は
人間の目では感じにくい波長帯域である上に光量が十分でないため、肉眼ではもちろん
双眼鏡や望遠鏡を使ってもほとんど見ることができません。写真でも通常のカメラでは
描出が難しいのですが、天体撮影用に特化した改造デジカメで撮ると、上のような写り
になります。
さて、ほぼ中央の三ツ星の下には明るいピンク色に輝いている部分が認められますが、
これが有名なオリオン大星雲になります。オリオン大星雲は星間ガスや塵が凝集した
ところで、新しい恒星が誕生する場としてよく知られています。実際に望遠鏡で覗くと、
モヤモヤした星雲の中心に、大宇宙の時間スケールで言えばまだ生まれて間もない4つの
赤ちゃん星(トラペジウムと呼ばれる)が見えます。星雲の広がりの中にはそれ以外にも
幼い星がいくつも認められるので、この星雲を「星のゆりかご」と呼ぶことがあります。
三ツ星とオリオン大星雲を左側(西側)から囲うような恰好で半円形に広がった赤い星雲は
バーナードループと呼ばれている天体です。アメリカの天文学者バーナード博士が写真で
初めて発見した天体であるため、その人名を冠した天体になっています。これは以前に
紹介したはくちょう座の「網状星雲」と同じ「超新星残骸(ちょうしんせいざんがい)」と
いう類の星雲で、ずーっと昔にこの辺りで起きた「超新星爆発」の名残りではないかと
考えられています。つまり、壮絶な死を遂げた星の墓場とも言えるのです。
生まれたばかりの星もあれば、死んだ星の残骸もあり、そのような星の輪廻転生の様が
オリオン座という狭いエリアに垣間見られるという訳です。
そして、もうすぐ生涯を閉じようとしている星がこの中に写っています。
それは左上方に写っている橙色をした一等星ベテルギウスです。
直径が太陽の千倍という、とてつもない大きさを誇るとされてきた赤色超巨星なのですが、
ここ数十年の間ずっと収縮し続けていることが分かり、近い将来、重力崩壊に伴う超新星
爆発を起こすのは必至の状況にあると考えられています。つい先日もNASAによる観測から
その表面が凸凹で不安定になってきていることが判明したとの新聞記事がありました↓
http://www.asahi.com/science/update/0109/TKY201001090278.html
その様子から、いつ大爆発が起きてもおかしくないと考える研究者が多いようです。
ベテルギウスまでの距離は640光年ですから、今見えているのは640年前の姿になります。
なので、今爆発してもそれが地球から光学的に観測できるのは27世紀半ばになってから
ということになります。あるいは既に大爆発してしまって、その強力な光がまだ地球に
届いてないことも考えられるのです。
ところで、その距離で超新星爆発が起こった場合、地球からは満月と同等のマイナス12等級
程度の明るさで見えるだろうと推定されてます。もしそうなったら、しばらくの間、冬の星空は
明るすぎて、暗い天体の観望・撮影ができないなんてことになる可能性もありますね。
個人的にはマイナス12等星(点光源)って、どんな風に見えるのか興味津々ですが・・・
地球環境への影響は無いとみられてはいるものの、超新星爆発によって発生するガンマ線が
指向性の高いビームとなって運悪く地球を直撃するようなことがあれば、人類滅亡の危機に
晒されるとの予測もあるようです。ベテルギウスが明るく見えた瞬間に何が起こったのか
さえわからないままあの世行きになったりして? まあ、ありえないと思いますけどねぇ。
月曜日発表の週間アクセスランキングで驚きの5位になってました。
10位ぐらいならなんとか行けるかなぁと思っていたのですが、予想以上の結果でした。
TOP5に入るなんて、もう2度とないことでしょうから、記念に表示画面をPrint Screenして
残しておきました↓
まあ、そろそろ落ち目だと思ってるんですけどね。何故か1日に4桁の数のpvが続いてます。
検索エンジンで引っかかるような状況にでもなってるんでしょうかねぇ。
【拙ブログ累計pv数の推移】
今週の金曜日、西日本を中心とした地域で部分日食が見られます。
これはアフリカ~インド洋~中国で見られる金環日食に伴うものです。
国内では西の地域ほど大きく欠け、沖縄では60%ほどの食分になるとのことです。
参考サイトはこちら↓
http://www.astroarts.co.jp/special/20100115solar_eclipse/index-j.shtml
fornax8が住む東京西部では、日没時にほんの僅か欠けて見えるようなのですが、
残念ながら日の沈む方向には山並みがあるので観測不能なようです。
その他の地域でも、なるべく西南西の空が開けた場所を選ぶ必要がありそうです。
なお、日食を見る時は日食グラスとか日食メガネといった名称で販売されている
観望専用の減光アイテムを使わないと失明する恐れがあって大変危険です。
昨年夏の日食の際に入手したものがあれば、必ずそれを使いましょう。
お持ちでない方はこちら(↓)で買うとギリギリ間に合うかもしれません(ってもう無理か)。
http://www.astroarts.co.jp/shop/showcase/sunglass-isotech/index-j.shtml
自作を薦めるサイト(↓)もありますが、製作・使用はあくまでも自己責任ということで。
http://homepage1.nifty.com/yoshimura/zatsu/solerglass.html#20
昨年末に紹介した「サンドでパンだ」で作る自家製ランチパックの続編です。
前回はスイーツ系でしたが、今回は惣菜系を作ってみようかなぁと思い立ちました。
ということで、ベース具材に選んだのはスモークサーモンとクリームチーズ。
ただ、緑色のものがないと寂しい感じだったので、きゅうりをおまけで入れちゃいます。
これはオリジナルのランチパックシリーズには絶対出てこないであろう組合せです。
例によって30秒ほどレンジでチンした食パン2枚を用意し、片方に具材を敷きつめます↓
なお、きゅうりには個人的に大好きなごまドレッシングを少し付けておきました。
そして、もう一方のパンを上に載せて「サンドでパンだ」でプレスした状態↓
出来上がり↓
で、半分に切るとこんな感じ↓
スモークサーモンとクリームチーズって相性がイイんですよねー。
オニオンスライスなんか入れると、さらにおいしくなるかもしれません。
そんなん具材をはさむだけで、別に封じ込めんでもエエんちゃう?ってツッコミには、
ごもっともと答えるしかないですが・・・
アクセス数は少しずつ終息に向ってますが、まだ多いですね。
このままいくと週間アクセスランキングで拙ブログにとって空前絶後の順位を叩き出しそうです。
【拙ブログ累計pv数の推移】
また彗星ネタです。
近年の大彗星といえば、3年前の正月に見えたマックノート彗星を思い出します。
その彗星が発見されたのは2006年の8月上旬。
オーストラリアの某天文台でロバート・マックノート博士が見つけました。
発見時の明るさは約17等級とアマチュアの望遠鏡では観望すらできないほど暗い
彗星でしたが、計算された軌道は驚くべきものでした。太陽の最も近くを周回する
惑星=水星よりも太陽に近いところを5ヵ月後に通過することがわかったのです。
彗星の実体は「汚れた雪玉」と言われてますが、あまり大きくない雪玉の場合、
太陽に近づき過ぎると高熱により溶け切って消滅してしまうことがあり、
マックノート彗星もそのような運命を辿るおそれがありました。
逆にもし生き延びることができたら、大彗星に成長する可能性も秘めており、
その後の行く末がどうなるのか、世界中の天文ファンの注目が集まりました。
2006年の暮れ、金星軌道の内側に入ったマックノート彗星は肉眼でも見える明るさになり、
2007年の年明け早々には1等級を記録。1月第2週にはなんとマイナス等級にまで到達し、
夕焼け空の中に輝く姿が印象的でした(↓)
【夕焼け空の中に輝くマックノート彗星】
ニコンD70 + 80-200mmズームレンズ(200mmに設定) ISO400 F4
総露出時間25秒(5秒×5コマ加算合成) トリミングあり
[静岡県伊豆市にて2007年1月9日撮影]
翌週にはさらに明るくなり、ついに地球から最も明るく見える惑星=金星の最大光度を
凌ぐマイナス5等以上で輝き、昼間の青空の中に双眼鏡で見えるほどになりました(↓)
【白昼に見えたマックノート彗星】
ニコンD80 + 口径10cm屈折望遠鏡 ISO400 F4
総露出時間1/25秒(1/250秒×10コマ加算合成) トリミングあり
[静岡県伊豆市にて2007年1月13日撮影]
その後、この彗星は南の空に去って行ったため、北半球からは見えなくなりましたが、
好条件で観測できたオーストラリアや南米では幅広で長ーい尾を棚引かせた物凄い姿が
連日のように写真撮影されてネット上を賑わせました。その時の画像は海外のサイトに
残っていて、今でも閲覧することができます(↓)
http://spaceweather.com/comets/gallery_mcnaught_page14.php
正確に求められた軌道によると、この彗星は太陽系外の宇宙空間から飛来してきて、
再び遠い恒星間空間に飛び去り、太陽の近くにはもう二度と戻って来ない類のもの
であることが分かりました。これぞまさに一期一会というような彗星だった訳です。
そして今年、同じ「マックノート」の名を冠した別な彗星が6月にやってきます。
その彗星は今のところ肉眼でなんとか見える程度に明るくなると推測されていますが、
予想以上に大化けしてくれないものかと、fornax8は密かに願っています。
1月3日に彗星が太陽に突入していくところを、太陽観測用探査機SOHOがとらえました。
次に示すサイトにアクセスして、"Image Type"の選択肢から"LASCO C3"を選び、
"Display"は"Movie"にチェックを入れ、"Start"テキストボックスに2010-01-02、
"End"テキストボックスに2010-01-03と入力した後、"Search"ボタンをクリックすると
動画が見られます。
http://sohodata.nascom.nasa.gov/cgi-bin/data_query
このカメラでは太陽コロナを常時監視しています。中央の円は遮蔽板で、太陽の光を遮る
目的のものです。その円の右下に写っている明るい星は金星ですが、非常に明るいために
露出オーバーでカメラの撮像素子がブルーミングという現象を起こし、左右に線状の電荷
飽和像が出てます。
で、問題の彗星は左下から太陽に近づいていき、中央の遮蔽板部分に隠れてしまいますが、
反対側から再び現れることはなかったので、おそらく太陽にぶつかったものと思われます。
太陽に近づく彗星は「サングレーザー」と呼ばれており、大型のものは壮大な尾を形成し、
大彗星として地上から観測されることがあります。それらの彗星のうち、どれもほぼ同じ
軌道をたどって太陽に近づいていくものが多数あることがわかっており、それを指摘した
研究者の名前を取って「クロイツ群」と呼ぶことがあります。1965年に二人の日本人が発見
した20世紀屈指の大彗星である「池谷・関彗星」もその仲間でした。1970年にもクロイツ群
に属する明るい彗星が出現していますが、それ以降はアマチュアが地上から観測できるもの
は現れていません。
なお、SOHOが太陽観測を始めてからは小振りのクロイツ群彗星がたくさん見つかっていて、
今回太陽に衝突したものもそのうちの一つかと思います。
いつの日か地上から観測できるレベルの大型サングレーザーが現れてくれることを楽しみに
待っているfornax8なのでした。
宇宙飛行士・野口聡一さんが搭乗している国際宇宙ステーション(ISS)が
1月4日18時過ぎに日本上空を通過していくところを自宅ベランダから撮影しました。
その写真がこちら↓
キヤノンEOS Kiss Digital X + 17-50mmズームレンズ(17mmに設定)
ISO400 F2.8 総露出時間110秒(1秒×110コマ加算合成) 三脚使用
18:10前後に、南西の低空(右下)から北東の空(左上)に飛んでいきました。
最大光度はマイナス3等ぐらい。西の空に見えていた木星と同等の明るさです。
高速連写ができるカメラではないため、合成後の軌跡が破線状になってしまいました。
左端から右方向にほぼ水平に写っている光跡は飛行機によるもので、
ISSの光跡とクロスしているものの、当然のことながら高度的には大差がありますので、
ニアミスにはなりません。
今日も18:30頃に西の空に見えますが、関東からは低空にしか見えないようです。
次に好条件で見えるのは1月6日の17:20前後になります。
空のどの辺りに見えるかなどを事前に調べたい方は、拙ブログの昨年12月27日の記事を
参考にしてみてください。