Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
 11/5夕 月と金星が接近(南西の空)

Sh2-13

2024-10-06 22:32:20 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-13】
 赤経:17h30m28s
 赤緯:-31゚33' 46"
 星座:さそり座
 視直径:40'
 他カタログNo.:RCW133
 ニックネーム:ー
 南中日時(@東京):4月26日03時,6月11日00時,7月25日21時 ※あくまで目安です。


 撮影日時:2024/06/05 23:51
 撮影地:新潟県十日町市
 撮影機材:キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,STARRY NIGHTフィルター使用,
             タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5LⅡM+StellaShot2により恒星ガイド
 撮影条件:ISO1600,露出5分×12コマ
 画像処理:Digital Photo Professionalにて現像,ステライメージVer.8,Photoshop2024にて処理
             トリミングあり
 メモ:さそり座の尻尾付近にある明るい散開星団M6の西北西2.2゚ほどにある散光星雲です。データ
    上の視直径は満月より少し大きいです。淡いHⅡ領域であるため眼視観望の対象にはならず、
    写真向きの天体と言えるでしょう。すぐ近くにあるSh2-12よりもコントラスト良く撮影でき、
    周辺にある天の川の糠星と区別しやすいイメージが得られます。形は少し歪な縦長の楕円形
    で内部に濃淡もあったりしますが、何かに似ているというような感じはないせいか、ニック
    ネームなどは付いていないようです。

 星図:


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成


Sh2-12

2024-09-28 14:58:00 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-12】
 赤経:17h35m55s
 赤緯:-32゚35' 38"
 星座:さそり座
 視直径:120'
 他カタログNo.:LBN1116・1117
 ニックネーム:ー
 南中日時(@東京):4月27日03時,6月12日00時,7月27日21時 ※あくまで目安です。


 撮影日時:2024/06/05 23:51
 撮影地:新潟県十日町市
 撮影機材:キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,STARRY NIGHTフィルター使用,
             タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5LⅡM+StellaShot2により恒星ガイド
 撮影条件:ISO1600,露出5分×12コマ
 画像処理:Digital Photo Professionalにて現像,ステライメージVer.8,Photoshop2024にて処理
             トリミングあり
 メモ:さそり座の尻尾付近にある明るい散開星団M6のすぐ西に広がっている散光星雲で、視直径は
    満月の4倍もあります。上の画像でほぼ中央に写っている明るくて密な散開星団NGC6383の中
    にある恒星の発する紫外光に励起されて輝いているHⅡ領域で、東(左)側で少し輝度が高く
    なっていますが、西(右)側にも広がりがあるみたいです。とても淡いので眼視による確認は
    無理と思われ、写真撮影でようやく存在が分かる天体と言えそうですが、背景にある天の川
    の糠星と区別して写すのが難しい印象です。コントラスト良く写すには、電離水素が発する
    Hα輝線に合わせたバンドパスフィルターを用いた方が良さそうです。なお、愛称等は特に
    付いていません。

 星図:


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成


Sh2-126

2024-09-27 10:36:17 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-126】
 赤経:22h34m38s
 赤緯:+40゚40' 00"
 星座:とかげ座
 視直径:160'
 他カタログNo.:LBN428・437・442・448など?
 ニックネーム:鷹の爪星雲,とかげ座大星雲(The Great Lacerta Nebula)
 南中日時(@東京):7月12日03時,8月27日00時,10月11日21時 ※あくまで目安です。


 撮影日時:2024/09/14 00:33
 撮影地:静岡県富士宮市
 撮影機材:キヤノンEOS Ra+タカハシFSQ-85EDP+レデューサーCR0.73×,F3.8,StarScapeフィルター使用,
             タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5LⅡM+StellaShot2により恒星ガイド
 撮影条件:ISO1600,露出7分×20コマ
 画像処理:Digital Photo Professionalにて現像,ステライメージVer.8,Photoshop2024にて処理
             トリミングあり
 メモ:とかげ座南部にある巨大な散光星雲です。データ上の視直径は満月の5倍以上になりますが、
    非常に淡いのでコントラスト良く写すのが難しい天体です。大部分がHⅡ領域であるため、
    大口径望遠鏡を用いても眼視での観望はまず困難でしょう。その色合いと形態から日本では
    「鷹の爪星雲」と呼ばれていますが、海外では"The Great Lacerta Nebula"(とかげ座大星雲)
    という単純な呼称が一般的なようです。全体の形はスキージャンプの選手が踏み切り動作を
    完了した姿に近いような気もします。南北方向の広がりが大きいので、フルサイズセンサー
    搭載カメラでは焦点距離300mm程度の光学系を使って縦構図にすると納まりがよいようです。

 星図:


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成


Sh2-125

2024-09-07 17:53:30 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-125】
 赤経:21h53m33s 赤緯:+47゚16'18"
 星座:はくちょう座
 視直径:9'
 他カタログNo.:IC5146,LBN424
 ニックネーム:繭(まゆ)星雲(Cocoon Nebula)
 南中日時(@東京):7月1日03時,8月16日00時,9月30日21時 ※あくまで目安です。


 撮影日時:2024/09/06 23:02
 撮影地:静岡県東伊豆町
 撮影機材:キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,STARRY NIGHTフィルター使用,
             タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5LⅡM+StellaShot2により恒星ガイド
 撮影条件:ISO1600,露出5分×15コマ
 画像処理:Digital Photo Professionalにて現像,ステライメージVer.8,Photoshop2024にて処理
             トリミングあり
 メモ:はくちょう座北東部にある小型の散光星雲です。海外における通称が "Cocoon Nebula" で、
    日本ではそのまま訳したと思われる「繭星雲」の愛称で呼ばれていますが、その色・形から
    「梅干し星雲」と呼びたくなるという人も多いです。写真では赤い輝線星雲の周りが青色の
    反射星雲で縁取られたようなイメージに写ります。少し広域の写野で撮ると、隣接する暗黒
    星雲B168(バーナード168番)が北西へ細長く伸びているのが捉えられ、あたかも星雲が天の川
    の中を移動して黒い跡を残してきたかのような画像が得られます。割と明るいので口径20cm
    以上の望遠鏡を使えば眼視で丸い姿を微かながら確認できますが、内部の濃淡まで掴むのは
    難しいようです。

 星図:


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成


Sh2-112

2024-09-04 10:38:32 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-112】
 赤経:20h33m50s 赤緯:+45゚39' 35"
 星座:はくちょう座
 視直径:15'
 他カタログNo.:LBN337
 ニックネーム:ー
 南中日時(@東京):6月11日03時,7月27日00時,9月10日21時 ※あくまで目安です。


 撮影日時:2023/08/26 00:46
 撮影地:静岡県東伊豆町
 撮影機材:キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,STARRY NIGHTフィルター使用,
             タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5LⅡM+StellaShot2により恒星ガイド
 撮影条件:ISO1600,露出5分×10コマ
 画像処理:Digital Photo Professionalにて現像,ステライメージVer.8,PhotoshopCS3にて処理
             トリミングあり
 メモ:はくちょう座の1等星デネブから西北西へ1.4゚隔てたところにある星雲です。データ上の視直径
    は15'ということで、満月の半分ほどの広がりがあります。北西から西寄りに暗黒帯が認められ、
    クローズアップで撮ると複雑な構造が捉えられそうです。HⅡ領域であるため同種の他の天体
    と同様に写真撮影向きの散光星雲であり、眼視観測は難しいとみられますが、電離酸素の輝線
    も含まれているらしく、口径40cm以上の大型望遠鏡とOⅢフィルターの組合せにより、微かな
    姿を眼視で確認できるとの話があります。なお、形態が何かに似ているような話は無く、愛称
    などは特に付いていないようです。

 星図:


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成


Sh2-89,90

2024-08-24 11:01:38 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-89,90】
 赤経:19h50m02s(Sh2-89),19h49m13s(Sh2-90)
 赤緯:+26゚29' 10"(Sh2-89),+26゚52' 04"(Sh2-90)
 星座:こぎつね座
 視直径:5'(Sh2-89),6'(Sh2-90)
 他カタログNo.:ー
 ニックネーム:ー
 南中日時(@東京):5月31日03時,7月16日00時,8月29日21時 ※あくまで目安です。


 撮影日時:2023/08/21 00:41
 撮影地:静岡県東伊豆町
 撮影機材:キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,STARRY NIGHTフィルター使用,
             タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5LⅡM+StellaShot2により恒星ガイド
 撮影条件:ISO1600,露出5分×12コマ
 画像処理:Digital Photo Professionalにて現像,ステライメージVer.8,PhotoshopCS3にて処理
             トリミングあり
 メモ:こぎつね座北部に並んでいる星雲です。上の写真で中央からやや右上寄りに写っている赤色の
    星雲がSh2-90、それとは点対称の位置に写っている微かな星雲がSh2-89です。2つとも視直径が
    5~6'程度と小さく、ヒトの目では見え難いHⅡ領域であるため、眼視での確認は困難でしょう。
    すぐ傍に銀緯0゚の線(銀河系回転面の中央線)が通っており、写真ではバックに糠星がいっぱい
    写って賑やかな天域ですが、星間物質が多いエリアでもあるので、もしかすると暗黒星雲など
    で覆い隠されていて、本来の明るさや広がりが損なわれた状態になっているのかもしれません。
    なお、どちらの星雲も形状に特徴が無いせいか、ニックネームなどは付いていないようです。

 星図:


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成


Sh2-105

2024-08-07 08:35:01 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-105】
 赤経: 20h12m02s 赤緯:+38゚20'59"
 星座:はくちょう座
 視直径:18'
 他カタログNo.:NGC6888
 ニックネーム:三日月星雲(Crescent nebula)
 南中日時(@東京):6月5日03時,7月21日00時,9月4日21時 ※あくまで目安です。


 撮影日時:2024/8/4 23:50
 撮影地:静岡県東伊豆町
 撮影機材:キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,STARRY NIGHTフィルター使用,
             タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5LⅡM+StellaShot2により恒星ガイド
 撮影条件:ISO1600,露出5分×10コマ
 画像処理:Digital Photo Professionalにて現像,ステライメージVer.8,Photoshop2024にて処理
             トリミングあり
 メモ:はくちょう座の胸にあるγ(ガンマ)星サドルの南西3゚弱に位置する小型の散光星雲で、その形
    から「三日月星雲」と呼ばれています。かなり淡いので観望向きの天体とは言い難いですが、
    空の十分に暗い場所では口径20cm以上の望遠鏡を使って何とか眼視確認できます。ウォルフ・
    ライエ星という種類の星から外層のガスが放出されることで形成された輝線星雲で、いわゆる
    HⅡ領域の星雲とは異なり、写真では赤色一辺倒ではなく僅かに青味を帯びた色調で写ります。
    形は三日月と言うよりもクラゲやキノコを裏側から見たようなイメージに近い印象です。

 星図:


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成


Sh2-66,67

2024-07-21 13:23:20 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-66,67】
 赤経:18h45m30s(Sh2-66),18h49m24s(Sh2-67)
 赤緯:-01゚59' 47"(Sh2-66),-02゚21' 13"(Sh2-67)
 星座:わし座
 視直径:8'(Sh2-66),10'(Sh2-67)
 他カタログNo.:RCW176(Sh2-66),LBN94(Sh2-67)
 ニックネーム:ー
 南中日時(@東京):5月15日03時,6月30日00時,8月14日21時 ※あくまで目安です。


 撮影日時:2023/06/20 00:34
 撮影地:新潟県魚沼市
 撮影機材:キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,STARRY NIGHTフィルター使用,
             タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5LⅡM+StellaShot2により恒星ガイド
 撮影条件:ISO3200,露出7分×12コマ
 画像処理:Digital Photo Professionalにて現像,ステライメージVer.8,PhotoshopCS3にて処理
             トリミングあり
 メモ:わし座南西部の端付近に並んでいる星雲です。Sh2-66は上の写真で右寄りに写っている赤色の
    星雲で、小さいながら割と目立つHⅡ領域です。写真では濃く写りますが、ヒトの目の感度が
    低いHα輝線で発光しているため、眼視観望の対象にはならないとみられます。Sh2-67は左下方
    に写っている彩度の低い星雲で、色味からすると反射星雲主体の天体であろうと推定されます。
    非常に淡いので、大きめの望遠鏡を使っても眼視でしっかり確認するのは困難でしょう。写真
    では暗黒星雲に取り囲まれている様子が窺えますが、天の川の糠星がバックにあったら存在の
    確認が難しい状況になっていたと思われます。なお、どちらの星雲にもニックネーム等は特に
    付いていません。

 星図:


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成


Sh2-6

2024-07-06 17:37:05 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-6】
 赤経: 17h15m04s 赤緯:-37゚07' 00"
 星座:さそり座
 視直径:4'
 他カタログNo.:NGC6302,RCW 124,PK 349+01 1
 ニックネーム:蝶星雲(Butterfly Nebula),バグ星雲(Bug Nebula)
 南中日時(@東京):4月22日03時,6月6日00時,7月21日21時 ※あくまで目安です。


 撮影日時:2024/06/07 23:44
 撮影地:静岡県西伊豆町
 撮影機材:ZWO ASI585MC+タカハシε-180EDC,STARRY NIGHTフィルター使用,
             タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5LⅡM+StellaShot2により恒星ガイド
 撮影条件:Gain240,露出2分×12コマ
 画像処理:ステライメージVer.8,Photoshop2024にて処理,トリミングあり
 メモ:さそり座南部の尻尾付近にある惑星状星雲です。見掛けのサイズは4'で、惑星状星雲としては
    割と大きめの天体です。眼視光度は10.1等と意外に明るいものの日本では南中高度が低いので、
    眼視観望が困難な天体です。双極性星雲の1つとして知られ、ニックネームとなっている蝶の
    ような姿がハッブル宇宙望遠鏡によって捉えられ、話題になったことがあります。低い拡大率
    での撮影だと小さな虫のようなイメージにしか写らないため、「バグ星雲」の別称もあります。
    撮影してみると高度が上がらない割には明るく写る印象で、中心部と周辺部で輝度差が大きい
    ので、多段階露光の画像をコンポジットして階調を整えた方がよいかもしれません。

 星図:


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成


Sh2-4

2024-06-21 00:27:50 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-4】
 赤経: 17h19m49s 赤緯:-39゚20' 19"
 星座:さそり座
 視直径:5'
 他カタログNo.:RCW 121
 ニックネーム:-
 南中日時(@東京):4月23日03時,6月8日00時,7月22日21時 ※あくまで目安です。


 撮影日時:2023/06/19 22:56
 撮影地:新潟県魚沼市
 撮影機材:キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,アイダスNBZフィルター使用,
             タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5LⅡM+StellaShot2により恒星ガイド
 撮影条件:ISO3200,露出7分×12コマ
 画像処理:Digital Photo Professionalにて現像,ステライメージVer.8,PhotoshopCS3にて処理
             トリミングあり
 メモ:さそり座南部の尻尾付近にある小さな散光星雲です。以前は惑星状星雲と考えられてきたよう
    ですが、現在はコンパクトなHⅡ領域であることが判明しています。この星雲の北側で大きく
    広がっているSh2-5とともに"Havlen-Moffat 1"という散開星団に伴う輝線星雲で、スピッツァー
    宇宙望遠鏡に搭載の赤外線カメラでは非常に目立つ天体として観測され、大質量星の形成領域
    の1つとして天文学上で興味深い研究対象になっているようです。日本では南中高度が低い上に
    微小なHⅡ領域であるため、アマチュアが持てるレベルの望遠鏡では眼視による確認は難しい
    でしょう。写真撮影でコントラスト良く捉えるのであればHα輝線の波長に合わせたバンドパス
    フィルターを用いるのが望ましいと思われます。なお、愛称などは特に付いていません。

 星図:


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成