8月のペルセウス座流星群は新潟県十日町市内某所で撮影してましたが、
それ以来の☆撮り遠征となった9月3日は、新たな撮影地探索を思い立って、
さらに西の津南町まで足を延ばしてみました。
十日町市内から信濃川沿いの国道117号線を西に進んでいくと、夜空はいっそう暗くなり、
ちょっと横道に入ればどこでも天の川が肉眼で見えそうな雰囲気になります。
もう少し進むと長野県というところで国道をそれて山の中へ入っていくと、
極上の星空が広がってました。この日、九州南部には台風が進んできており、
秋雨前線の活動が心配でしたが、日本海側は意外に影響はなく、乾燥した晴天に恵まれました。
東天から南天にかけて視界の良好な場所を運よく見つけ、日付が変わる前に機材をセットアップ。
最初の獲物として選んだのがこちら↓
【らせん星雲 NGC7293】
キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO800,F2.8,
総露出時間70分(7分×10コマ加算合成),中型赤道儀使用,トリミングあり
満月の半分ほどの視直径を持つ巨大な惑星状星雲で、みずがめ座にあります。
「神の目」の異名持ちますが、9年ほど前に出回ったチェーンメールで、
この目のような星雲の画像を見つめると7つの願いが叶うなどという文言とともに、
多くの人へシェアするよう書かれていたことで記憶されてる方もいるかと思います。
当ブログでは2度目の登場になりますが、前回の記事の時よりも画素数の多いカメラで
撮影したせいもあり、トリミングによるドアップにも堪えられる画像になった感じです。
続いて狙ったのはこちら↓
【みずがめ座の球状星団 M2】
キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO1600,F2.8,
総露出時間37.5分(4,2,1,0.5分×各5コマ加算合成),中型赤道儀使用,トリミングあり
この星団は約1年前にも撮影しており、その際は雲に邪魔されて満足な結果が
得られなかったんですが、今回はまずまずの画像をものにできました。
段階露光の画像からいわゆるHDR合成に近い画像処理を施していますが、
集中度の高い星団であるせいか、中心部が飛び気味になってます。
3番目のターゲットはこちら↓
【ちょうこくしつ座の銀河 NGC55】
キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO1600,F2.8,
総露出時間50分(5分×10コマ加算合成),中型赤道儀使用,トリミングあり
秋になると南天の低空に見られる銀河で、長軸方向は満月の視直径に匹敵する大きさがあり、
光度も約8等級と、双眼鏡で楽に見えそうなんですが、本州からでは南中高度が低くて、
とっても見辛い天体です。写真写りもイマイチで、他の天体を狙った方が良かったと少し後悔しました。
この晩のまともな撮影天体は以上の3つでおしまい。
今回の撮影場所は暗黒度も高く、特に西の空はとびきり暗い印象でした。
当然、カーナビの地点登録決定。津南町は豪雪地帯なんで、行けるのは11月までかな?