Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
 11/5夕 月と金星が接近(南西の空)

先週末は富士見高原で☆撮り

2015-03-17 00:33:00 | 遠征日誌

先週土曜日の晩に長野県富士見高原まで☆撮り遠征してきました。
高標高地はまだ気温が低く、路面凍結を心配してましたが、
ノーマルタイヤで問題なく辿り着けました。

まずは日没後の北西の空にまだ見えているLove女医さんを撮影↓

2014q2_20150314.jpg

【ラヴジョイ彗星(C/2014 Q2)】
 キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO1600,F2.8,
 総露出時間20分(2分×10コマ),中型赤道儀使用,トリミングあり

頭部はまだ小型双眼鏡で見える明るさですが、尾は随分と短くなってしまいました。
上の輝星はカシオペヤ座の"W"を形作るの左から2番目の星になります。
カシオペヤ座の"W"といえば、本州においては地平線下に沈まない星々ですので、
その近くにいるということは一晩中見える「周極星」になっているわけですが、
実際には高度が高い宵の口でないと観望・撮影が難しい状況になってます。
今後も北上を続け、5月末には北極星にかなり接近しますが、
その頃には望遠鏡を使っても眼視観望が困難になっていそうです。
月齢も考慮すると、個人的には来月中旬ぐらいがお別れの時期になるとみてます。

せっかく遠出したので、他の天体も撮影してやろうと思って、次に狙ったのはこの対象でした↓

leo-triplet_15.jpg

【しし座の三つ子銀河(NGC3628,M66,M65)】
 キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO800,F2.8,
 総露出時間40分(5分×8コマ),中型赤道儀使用,トリミングあり

前回は2009年3月に撮って当ブログの記事にも一度登場させてますが、
その時以来、6年ぶりの撮影になります。
前回よりも画素数の多いカメラを使ったので、思い切ってトリミングし、
ドアップ仕立てにしてみました。それでも各々の内部構造の描出はイマイチです。

次に鏡筒を向けたのはこの天体でした↓

m97_15.jpg

【ふくろう星雲(M97)】
 キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO800,F2.8,
 総露出時間50分(5分×10コマ),中型赤道儀使用,トリミングあり

コイツも久々の撮影で、2010年5月に撮った画像を記事に採用して以来、
約5年ぶりのショットになりました。
こちらもトリミングしており、ニックネームになっている「ふくろう」を
イメージしやすい画像になったかと思います。
この撮影を終えたところで月が昇ってくる時間帯になったため、機材を撤収。
結局3天体の撮影で終了となりました。

高原は深夜になるとさすがに冷え込み、クルマの外気温表示はマイナス5℃を
示してました。氷点下にならない伊豆方面への遠征が続いていたので、
この寒さは体に応えました。でも空の透明度は抜群で、春霞など感じられない
一夜でした。今週末も晴れたら行ってしまうかも?