日曜日の未明に話題のZTF彗星を再び撮影しました。
【ZTF彗星(C/2022 E3)1/29】
キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,F2.8,ISO3200,StarScapeフィルター,
総露出時間30分(2分×15コマ,彗星核基準加算コンポジット),タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド,トリミングあり,静岡県東伊豆町某所にて
前回の撮影から1週間後の姿です。この日の予報光度は約5等。
口径2.5cmのポケット双眼鏡でも容易に存在が分かる明るさでした。
頭部のコマは、同じ空に見えていたヘルクレス座の球状星団M13よりも大きく見えました。
肉眼でも見えてるような気がしましたが、光害の影響でちょっと確信が持てない感じ。
写真では右斜め下方向に顕著な細長いイオンの尾が2本確認できます。
左側にダストの尾の一部である「アンチテイル」が短く写ってますが、
イオンの尾と成す角度が変わり、1週間前に"✔"マークに近かったのが、
この日は"へ"の字に変化してました。これは地球との位置関係が変わったせいです。
さて、いよいよ地球最接近が迫ってきました。最大光度は4等台に達する可能性も出てきましたが、
今後しばらくは月明りの影響が避けられないので、観測条件としては厳しい状況になります。
北天で一晩中沈まないとは言え、これまでは夜半過ぎでないと高く昇って来なかったんですが、
現在は夜半前に最も高く昇り詰めるようになっていて、それはありがたいんですけどねぇ・・・
来週以降は地球からも遠ざかっていくので、徐々に暗くなっていく見込みです。