Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
 土星が観測好期

今年2度目のブルームーン

2018-03-31 22:55:00 | 天文現象

そう言えば今夜はブルームーンだったなぁ。
ということで、デジイチ+400mm超望遠レンズにて手持ち撮影↓

ブルームーン2018-03-31.jpg
ついさっきまで眼中になくて、撮り忘れるところでした。
ちなみに次のブルームーンは2020年10月だそうで、東京オリンピック後のことになります。


今日の木星(2018/03/29)

2018-03-29 22:45:00 | 惑星

今日未明に撮影した木星がコレ↓

木星_20180329_02_51_45_g4_ap13.jpg

【木星 2018/03/29未明】
 口径18cm望遠鏡+2.5倍バローレンズ+ADC+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),
 合成F値=30,約3分間のキャプチャー動画から7200コマ以上の良像をコンポジット

左端に大赤斑が写ってます。3/12に撮影した時とかなり近い位相の木星面で、直接比較すると
その時より細かな模様まで描出されてる印象です。スタック画像数を5倍近く増やした効果かなぁ?
気流の状態も少し良かった感じで、これから像の揺らぎの少ない日がさらに増えそうで楽しみです。
ところで、右上の小さな星は、あのガリレオが発見した四大衛星の一つであるガニメデです。
太陽系内の衛星の中で最大の実直径を持ち、なんと惑星である水星よりも大きかったりします。
実はアマチュアでも条件次第ではその模様の濃淡ぐらいは写せる可能性があるんですけど、
今のところ自分の持ってる撮影機材やスキルでは夢物語って感じです。
まずはもっと解像感のある画像をコンスタントに撮れるようにならないとダメだにゃー。


今日の木星(2018/03/25)

2018-03-25 19:25:00 | 遠征日誌

約2週間ぶりに木星を撮影しました↓

木星_180325_03_09_39.jpg

【木星 2018/03/25未明】
 口径18cm望遠鏡+2.5倍バローレンズ+ADC+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),
 合成F値=30,3分弱のキャプチャー動画から2501コマの良像をコンポジット

結構冷え込んだせいか気流の状態は良くなく、木星像はユラユラ状態で暴れまくってました。
今回はかなり入念にフォーカス合わせをしてますが、なかなか満足いく画像が得られません。
まぁ、前回よりは少しマシかなぁ・・・?


木星以外の撮影成果

2018-03-23 12:00:00 | 遠征日誌

木星は夜半前に昇ってくるようになってはいますが、高度が十分に上がるのは未明になってから。
ということで、木星撮影の前に星雲星団を狙ってみたのでした。
まずはうみへび座にあるこの天体↓

ngc3242_18.jpg

【木星状星雲 NGC3242】
 口径18cm望遠鏡+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),F12,
 総露出時間18分(30秒×36コマ加算合成)

我々の太陽と同等質量の恒星が一生を終えた際に形成される惑星状星雲と呼ばれる天体の一種です。
Wikipediaによるとイギリス海軍士官であったウィリアム・ヘンリー・スミスが望遠鏡での観察時に
大きさや色が木星に似ているとの感想を述べたことから「木星状星雲」と名付けられたそうです。
見掛けの大きさは40秒角ということで、確かに木星の視直径とほぼ同じですが、色調は上の画像の
とおり全体としては青っぽくて、木星のイメージとは程遠い感じです。個人的には遠い昔に足の裏
にできて悩まされた「魚の目」みたいな姿に見えて仕方ありません。

次はりょうけん座にあるこの天体↓

m003_18.jpg

【球状星団 M3】
 口径18cm望遠鏡+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),F12,
 総露出時間50分(5分×10コマ加算合成)

夥しい数の恒星が球状に密集している天体の一つです。コイツは結構明るくて大きいので、
長焦点の望遠鏡でも写しやすい天体です。中心部が白く飛び気味だったかもしれません。

この撮影の後で木星の撮影を行ったのでした。その成果は前の記事のとおりです。
で、木星の撮影終了後に望遠鏡の代わりにカメラレンズを赤道儀架台に搭載し、
薄明開始までの短い時間に撮ったのがこちら↓

M20-M8と火星_2018-03-18.jpg

【散光星雲M20&M8に接近した火星】
 EF200mmF2.8LⅡUSM+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),F2.8,
 総露出時間4分(2分×2コマ加算合成)

夏の天の川の真っ只中にある2つの散光星雲に火星が接近中だったので記念写真を撮ってみました。
途中で空が白んできて、2コマしか撮れなかったのが残念。また、キヤノン製のEFレンズは絞りが
電子制御式で、冷やし中華カメラ側からのコントロールができず、絞り開放でしか撮れないため
画質がイマイチでした。これはデジイチで撮るべきだったなぁと少し反省。

今週末も☆撮り遠征したいところですが、天気がどうなることやら・・・?


久々の惑星撮影

2018-03-21 20:45:00 | 遠征日誌

太陽系最大の惑星である木星が観測しやすい時期になってきました。
今年一番の観望好期は5月上旬ぐらいですが、昨年入手した冷やし中華カメラを使った迎撃態勢を
早めに整えようと思い立ち、今月から撮影し始めてます。
で、先週の成果がこちら↓

03_23_24_1501stack_ウェーブレット処理.jpg

【木星 2018/03/12未明】
 口径18cm望遠鏡+2.5倍バローレンズ+ADC+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),
 合成F値=30,3分弱のキャプチャー動画から1501コマの良像をコンポジット

ちょうど大赤斑が見える時間帯でした。木星の右に写っている小さいな星は衛星イオです。
撮影時の気流の状態はあまり良くなく、木星像が揺らめいてフォーカス合わせが難しく、
ピンぼけ状態って感じになってしまったのが残念。
ちなみに、1501コマの単純スタッキング(重ね合わせて平均化)直後のイメージはこんな具合↓

03_23_24_1501stackのみ.jpg
とんでもなく低コントラストですが、これをRegistaxという秀逸なフリーソフトで画像処理すると
ピントに難有りとは言え、1枚目のような見違えるイメージになります。

さて、今回は新調した軍拡アイテムのバローレンズ(望遠鏡の焦点距離を伸ばすレンズ)と
大気による光屈折に伴う色ズレ(大気微分分散)を補正するADCと呼ばれるプリズムを使った
試写を兼ねていました。それらを接続した機材写真がこちら↓

パワーメイト2.5×+ZWO-ADC+ASI1600MC-cool.jpg
思ってたより長~くて、望遠鏡の付け根からカメラまでで400mm超望遠レンズの全長を超えてるかも。
なんか撓みとか発生してそうですが、まぁ致し方なしですね。
今年は5月に木星、6月に土星が相次いで観望好期を迎え、さらに7月には火星の大接近も控えており、
惑星撮影用の人気アイテムが品薄になる恐れもあると考えて早めに買い揃えたのでした。
依然として惑星撮影はトーシローのレベルを脱せず、まだまだ経験不足って感じなんで、
まずは気流の落ち着いている時に撮影して、成功体験を積み重ねたいなぁ。