CMOSカメラを用いた流星撮影機材の話の続きです。
流星狙いの初試写で使ったレンズは短焦点化のための0.71倍レデューサーを使ってもF2.5相当にしかならず、
流星撮影目的では明るさが少々物足りない感じなのに加え、カメラ本体より大きくて前方が重くなってしまい、
あまりにもバランスが悪過ぎるため、Amazonで小型レンズを物色していたら8mm F1.6のCCTVレンズが7000円台で
販売されてるのを発見。それを早速購入してCMOSカメラASI585MCに装着すると、こんな感じになりました。
赤いカメラ本体の底面(右側の面)の中央にある穴がカメラ三脚に取付けるためのネジ穴なんですけど、
この小型レンズなら三脚搭載時に前後バランスが悪くなるのが軽減されます。ちなみにレンズはCマウントで
カメラへのレンズ取付けには別途T2→CS/C変換アダプターっていうZWO社のアイテムが必要なんですが、
6年前に購入したCMOSカメラASI1600MC-cool用として購入済みのモノがそのまま流用できました。
で、入手したCCTVレンズは2/3"以下のサイズの受光センサー用のもので、ASI585MC搭載センサーの1/1.2"サイズだと
周辺にケラレが発生することになります。それがどの程度なのかカメラゲインをMAXにして実写チェックすると・・・
画像の4隅がやはり暗くなってしまうことが判明しました。但し、実際の撮影時にはゲインを少し落とすので、
ケラレが割と目立たなくなり、まあ妥協できるレベルかな?って感じ。
ちなみに、星空シミュレーションソフトで実写野を調べてみたら・・・
AstroArts社ステラナビゲータにて作成
冬の大三角・オリオン座のリゲル・おうし座のアルデバラン~すばるまで捉えられることが分かりました。
出力映像のアスペクト比が16:9と横長なので、通常のデジカメとの写野比較はナンセンスかもしれませんが、
35mm判フルサイズ換算だと大体28mmレンズの画角に近いです。やはり縦方向が少し狭い感じは否めませんけどね。
まぁ、自宅ベランダでの撮影なら庇や手摺が映らずに済むっていう利点はあります。
ということで、今月半ばのふたご座流星群はこの機材で迎撃したのでした。
その後も気が向いたらベランダからの撮影は続けており、今週はこんなのを捉えました。
いずれも火球レベルではないものの、かなり明るい流星だったと思われます。
実は今、顕著な流星群は特に活動していない時期なんですけど、これらの他にも意外とたくさん捉えられたんで
ちょっと驚いてます。
(つづくかも?)