年間三大流星群の一つである「しぶんぎ座流星群」が4日未明に見頃を迎えます。
予想ピークは同日の午前4時頃で、日本ではまだ暗い時間帯です。
ただし、南西の空には元日に満月となったばかりの月が煌々と輝いているため空が明るく、
観望条件は良くありません。市街地にお住まいの方は、余程熱心な天文ファンでないかぎり
空の暗い所にまでわざわざ出掛けて見る必要はないと思われます。
さて、このしぶんぎ座流星群は出現ピークの持続時間がかなり短いという特徴があります。
理想的な暗い空の条件下で、ピーク時間に当たれば50個/時以上も見えたりしますが、
数時間ほどずれただけで数個/時の低調な活動しかとらえられないことがよくあるんです。
明るい流星の出現比率は少なめですが、たまに火球(木星や金星よりも明るくみえる流星)
が見られることもあります。その一例がこちら↓
【北斗七星を貫くしぶんぎ座流星群の火球】
銀塩カメラ+35mm広角レンズにて2001年1月4日1時台に撮影
流星の明るさはマイナス4等級ほどでした。
この流星群の輻射点(流星がそこから四方八方に飛び出してくるように見えるポイント)が
北北東の空に昇ってくるのは3日の22時台ですが、まだ予想ピーク時間帯の6時間程度前
ということもあり、おそらく日付が変わる時間帯まで数的には期待できないでしょう。
ただ、輻射点が低い時間帯に出現する流星は長く尾を引くようなものになりやすいので、
印象度の高い流星に遭遇する可能性があります。
夜半を過ぎて1時台から徐々に数が増えていき、ピーク時間の予想が正しければ明け方まで
増加傾向が続くと考えられます。なるべくたくさん見たいということでしたら、3時~5時
がオススメ。月が視界に入らない方向=北の空を中心に眺めるのが良いでしょう。
参考サイトはこちら↓
http://www.nao.ac.jp/hoshizora/3major.html
http://www.astroarts.co.jp/alacarte/2010/201001/0104/index-j.shtml