「カリフォルニアの青い空」なんていうタイトルの歌がありましたが、
今回はその地名を冠した赤い星雲をご紹介しましょう。
こんな姿の天体です(↓)
【NGC1499】
ニコンD70+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡にて2005年11月撮影
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「カリフォルニア星雲」というニックネームを持つ天体で、ペルセウス座にあります。
以前に紹介した「北アメリカ星雲」と同じHⅡ領域と呼ばれる類の散光星雲の一つです。
写真の右下方に写っている明るい星がこの星雲を輝かせていると考えられています。
ところで、名前の由来はカリフォルニア州の形に似ているからなんだそうですが、
日本人にはピンときませんね。地図で州の形を確認しても、なんか"?"な感じです。
アジア的な俗称を付けるなら「上カルビ星雲」っていうのは如何でしょうか?
さて、この星雲の見かけ上の大きさは、なんと満月を横に5個並べたサイズに相当します。
写真では比較的よく写りますが、肉眼では全く見えず、望遠鏡を向けて覗いても
薄ら見えるかどうかという天体ですので、見て楽しめるものではありません。
もし肉眼で見える星雲だったなら、アンドロメダ銀河に次ぐ秋の必見天体として
有名になっていたことでしょう。