昨年、ある研究者が今年のしし座流星群は11月18日の6時台(日本時間)に500個/時(理想的
な観測条件に換算した流星数)の準流星雨が見られるとの予想を発表しましたが、つい最近
になって200個/時と下方修正したようです。日本で6時台というと夜明けになってしまうので、
好条件で見られるのは中央アジアということになりそうです。国内ではそのピークに向って
流星数が増えていく途中の活動が見られそうですが、実際に観測できる流星数は空の暗い所
でも1時間に30~40個程度と予想されているようです。空の明るい市街地ではその1/10程度
しか見られそうにないので、1時間に数個見えれば御の字でしょうか。ただ、ピークの時間が
ずれる可能性も少なからずありますので、もし1時間早まった場合には空が薄明るくなってくる
5時台の前半に結構な数の流星が期待できます。
天気の方は微妙な感じです。週間予報によると17日は全国的に雨で、天候の回復が早ければ
18日未明に九州~四国と東海~甲信南部で晴れ間が広がる可能性があるようです。高標高
地では17日に積雪する所もありそうですから、マイカーで富士山五合目あたりに行く場合には
冬タイヤやチェーンが必要になるでしょう(通行止めになる可能性もゼロではありません)。
先月のオリオン座流星群はマスコミが騒いだ割に大した活動は見られず、がっかりした人も
多いようです。その情報発信元であった国立天文台は今年のしし座流星群に関しては期待薄
として、一般の方々に観測を呼びかけるキャンペーンは行わないとしています。天文現象は
マスコミが騒ぐと期待はずれに終わることが多いので、逆にチャンスとみる向きもあります
が、あまり過大な期待はせずに2~3個程度見られればラッキー!ぐらいの心構えで眺めた方
が無難でしょう。平日ですしね。
以下、参考になるサイトのリンクを張っておきます。