沖縄での一人暮らし

延べ8年間、沖縄で一人暮らしをしました。歴史・自然・文化を伝えます。

ナースコール(2) 真夜中の病棟に響くコール

2020-10-04 | 健康
3年前に入院した時のことです。

(下肢静脈瘤と肺血栓)
下肢静脈瘤(ふくらはぎにできたボコボコ)の血栓が、将来の手術時に肺や脳に飛んで重大な事態になる恐れがあるので、レーザーで血管を焼く手術を受けました。
一泊2日の入院で、手術自体も楽なものでした。

3年後の胸の手術では、肺血栓を防ぐために、弾性ストッキングを履いた上でフットポンプをずっと装着していたので、静脈瘤は手術しておいた方がいいと思う。

(真夜中のナースコール)
手術が終わり、一泊するけど明日には退院という夜のことでした。
夜中の2時過ぎだったと思いますが、ナースコールで目覚めました。

どこかでナースコールが鳴るのは、日常的なことですが、音が大きいので、どうやら同じ部屋の患者が看護師を呼んでいるようです。

4人部屋ですが、カーテンで仕切られ、患者はどのような状態なのか、手術後の大変な時なのかどうかもわかりません。数日一緒に過ごせば、少しはわかりますが、一泊では想像もつきません。

ところが看護師はなかなか現れず、ナースセンターとマイクで応答している様子もありません。

「ひょっとしたら、一大事かもしれない」
不安が増大してくると、すぐにベッドから起き上がりました。

暗闇の中、ナースコールの音がするカーテンに向かって「大丈夫ですか?」と声をかけたのですが、返事がありません。

急いで廊下に出ました。
部屋の入口ではナースを呼ぶランプが点灯していますが、深夜の病棟は人の気配が無く、ランプの点滅と音だけが非常事態を知らせていました。

ナースセンターに着きましたが、出払って対応中なのか、誰もいません。
「誰かいませんか?」とナースセンターに声をかけましたが、ナースコールが鳴っているだけです。

長い廊下を小走りし看護師さんを探しましたが、いませんでした。

部屋に戻る途中で、別の病室から看護師さんが機械を押しながら現れました。

良かった。
「同室の方がナースコールを押しています。」と伝えましたが、看護師さんは全てをわかっているようで落ち着いていました。

看護師さんの態度で、重大な事態ではないことだと気づき、安心しました。

急にトイレに行きたくなり、自分の部屋のトイレに入りました。看護師さんも後に続いて部屋に入り、患者に対応してナースコールの音がやっと止まりました。

「やれやれ、まあ何事も無くて良かった。深夜の廊下で走ったり、ナースセンターで叫んだりと夜中の騒ぎを起こしてしまったかな。誰か目覚めてしまったかな。」と考えながらゆっくりと用を足していると、看護師さんの声が聞こえました。

「はい、トイレは今、別の方が入っているので、もう少しお待ちくださいね。」

なんてこったい!
ナースコールはトイレに行きたいから看護師さんを呼んでたんかい。
そのトイレは、今看護師さんを呼びに行って走り回った私が使ってるわい。

ナースコールをずっと呼び続けた患者は、私のことをどう思っているだろう。
「早くトイレから出てくれ」としか考えていないはずだ。

私の行動って、お邪魔虫に尽きる。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (volvo2433)
2020-10-04 18:46:55
フーミン
ふふふ、お疲れさまでした。
緊迫した状況のあとのオチに(笑)でした(*^-^)/\(*^-^*)/\(^-^*)まるで、コントですよ❗️面白かったです( ≧∀≦)ノ
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Unknown (forever-green)
2020-10-04 21:14:45
@volvo2433 看護師さんが慌てていなかったのは、トイレだとわかっていたのですね。私だけがわからないで、コントになってしまいました。トイレでナースを呼ぶと知りました。
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Unknown (ユウ)
2020-10-04 21:30:18
こんばんは!

あらら、とんだハプニング?でしたね。ほんと、コントのよう〜。慌てぶりが目に浮かびます。看護士さんも教えてくれていればよかったのに、ね!どっと、疲れたんじゃないですか。
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Unknown (forever-green)
2020-10-05 08:49:49
ユウさんへ
真夜中のナースコール鳴りっぱなしに驚きました。もしものことがあったらと考えたのですが、考えすぎでしたよ。
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