沖縄での一人暮らし

延べ8年間、沖縄で一人暮らしをしました。歴史・自然・文化を伝えます。

猪垣(2)大宜味村指定文化財

2010-03-07 | やんばる4村(国頭・今帰仁・大宜見・東)
それは標高250mの山の中に、稜線に沿って造られていました。
大宜味村全域を囲むように、喜如嘉から津波まで、全長約31kmあったそうです。
今から230年前には、大々的な補修工事が行われ高さ2~3メートルの石垣を完成。
農閑期や月夜に石を集めて積んだと記録されています(大宜味村HPより)。

住民には石垣の管理が割り当てられ、壊れた場合には修繕の義務があり、修繕できない場合には米二升が課せられたそうです。

現存している高さは1mで、貴重な食料を荒らす猪から村の畑を守るために造られました。
石がないところでは、堀を作ったり、土の上に積んで高さを確保したようです。
樹木が生長して、石垣を壊しているところもありました。現存しているのがすごいですね。

ビデオにも撮ってみました。
猪は、壁にぶつかると壁に沿って走る習性があるので、石垣の切れ目に穴を掘り、猪を捕らえたそうです。

人里近くならわかるのですが、こんな山の中に、淡々と石垣があって、驚きました。国頭村にもあるそうです。
親切に、休憩所がありました。

地図の2番まで600m歩いて3分の1くらい。この先へ進むのはちょっと断念しました。
次の目的地もあるし、夜の飛行機で帰らなくてはならないし。

おっと、これは何だろう。この謎は、あとでわかるのでした。