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フォンテーヌの家  わたしのつぶやき

横浜市南区で趣味の会[フォンテーヌの家」 

読書会便り

2005-10-19 18:13:30 | 読書会
澤地久枝著「雪はよごれていた」がテーマ本でした。2.26事件の資料を基に、時間を追って克明に書かれています。

この本の著者が女性であることにまず驚きを感じていました。人名が沢山出てきて読むのが大変だった、解りにくく何度も本を繰って読み直したと言う言葉で、自分だけではなかったとホットする人が居たりで、いつもとは違う雰囲気で始まりました。

2.26事件がなぜ起きたのかと言う質問が出、博学のメンバーがそれに答えて下さいました。それから、若者が次々に処刑され、上層部は火の粉をかぶらず生きていった事への不条理などに話が行きました。このような時代でも、母親の息子を思う気持ちを訴えた事があったという事実にも驚かされたと言います。この後も軍国主義が強くなり、そのまま戦争に入っていった事、更にその戦争で、戦死をしてしまった夫や息子を思う妻や母親の心情など話は広がります。

戦死者に、すぐには経済的援助は出ませんでしたからいかに大変だったか、体験者が話して下さいました。戦争の大変さを、裕福に育っている今の子どもたちに、何とか伝えたいと言う意見も出ました。

昔話の語り部のように、本当にあった食糧難の頃のことを話したい、聞いて貰いたいと強く思うと言います。確かに「もったいない」は、死語になるつつありますが、戦争を体験した者はとても死語には出来ません。なににつけても「もったいない」が出てしまいす。

2.26事件からは離れてしまっていましたが、軍国主義、戦争、終戦と言うことで話が尽きませんでした。
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