前回は、保水・排水の両面から団粒構造が果たしている役割をみてきた。さらに、団粒構造の他の役割についても考えていこう。
作物は、土中の奥深くまで根を伸ばして、水などを吸収し成長していく。この時、根は土中の空間を探し求めて伸びていくのである。この空間とは、大きな団粒間の隙間である。それゆえ、この空間がしっかりと確保されていなければ、根はスクスクと成長できないことになる。
しかし、これだけでは不十分である。根は、土中の水分を吸収しなければならない。水分を吸収するのは、根の先端の細い根、すなわち根毛である。この根毛は、1000分の10から3ミリの隙間にまで入り込むことができる。この小さな団粒間の隙間には、毛管現象によって水が確保されている。ここで根毛は、水を吸収することになる。
ところで、根が水を吸収するということは、根がその作物を大きく育てる養分を吸収することでもある。養分は、全て水に溶け出して始めて根から吸収されるからである。小さな団粒間の隙間に水が確保されているということは、作物が必要な時に必要なだけ養分を取り込めるということをも意味している。
さらに、大きな団粒間には空間がある。ここは当然のことながら、通常空気で満たされている。土の中といえども、空気が必要である。クロストリジウムのような絶対的嫌気性菌を除外すれば、分解者たる土壌生物は酸素呼吸をしている。大きな団粒が確保されていない土壌では、土壌生物の大きな働きを期待することはままならないのである。
以上のことから、土を大きさの異なる団粒構造化することがいかに重要であるかが理解できる。では、この団粒構造形成の状態を土壌学ではどのように判断するのか。
作物は、土中の奥深くまで根を伸ばして、水などを吸収し成長していく。この時、根は土中の空間を探し求めて伸びていくのである。この空間とは、大きな団粒間の隙間である。それゆえ、この空間がしっかりと確保されていなければ、根はスクスクと成長できないことになる。
しかし、これだけでは不十分である。根は、土中の水分を吸収しなければならない。水分を吸収するのは、根の先端の細い根、すなわち根毛である。この根毛は、1000分の10から3ミリの隙間にまで入り込むことができる。この小さな団粒間の隙間には、毛管現象によって水が確保されている。ここで根毛は、水を吸収することになる。
ところで、根が水を吸収するということは、根がその作物を大きく育てる養分を吸収することでもある。養分は、全て水に溶け出して始めて根から吸収されるからである。小さな団粒間の隙間に水が確保されているということは、作物が必要な時に必要なだけ養分を取り込めるということをも意味している。
さらに、大きな団粒間には空間がある。ここは当然のことながら、通常空気で満たされている。土の中といえども、空気が必要である。クロストリジウムのような絶対的嫌気性菌を除外すれば、分解者たる土壌生物は酸素呼吸をしている。大きな団粒が確保されていない土壌では、土壌生物の大きな働きを期待することはままならないのである。
以上のことから、土を大きさの異なる団粒構造化することがいかに重要であるかが理解できる。では、この団粒構造形成の状態を土壌学ではどのように判断するのか。